第3話
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ジャンハオside
僕はなにも知らない
…知らなかった。少し前までは
見ちゃったんだ
いつだったか忘れたけど
傷つけられてる君を
怯えてる君を
ぜんぶ見ちゃったの
zh「…どしたの?その傷…」
誰にされたかわかってたけど
ゆじなが隠したがるから
何も言えない。
hy「…そんなに痛くないよ」
言ってくれないから
僕からはなにも言えないの
でももう無理だよ
知ってるもん
お昼休みが近づくにつれて
暗い顔になるの
zh「…ねぇ」
hy「…?」
zh「逃げよう」
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ギュビンside
kg「……」
ねぇ、どこ行ったの
迎えに来たよ
どうして待ってないの?
kg「…やられた」
はおひょんが勘づいてるとか
正直どうでも良かった
ゆじなだけでいいから
それだけで良かったから
…その考えが間違いだった
kg「…許さないよ、ゆじな」
俺から逃げようなんて
考えないで。
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ユジンside
hy「はおひょん!やっぱり戻ろうよ!!」
zh「やだ」
hy「なんでっ…」
怖い
もう迎えに来てるかも
見つかったら…
僕はどうしたらいい?
hy「はおひょん…!」
zh「…もう辞めよう」
hy「なにが…!!」
zh「痛いのを我慢するのは」
hy「…!!」
hy「…なに……」
なんで?
なんで分かるの?
だって、ぎゅびにひょんは完璧に…
zh「…気づいちゃった」
hy「なんで…」
zh「…お願い。もう戻らないで」
hy「…!!」
ぎゅびにひょんから離れる?
…そんなの
hy「…無理だよ」
zh「なんで…!」
hy「無理なの。もうだめなの」
何回も考えたよ。
元に戻れたらって
それが出来たら、どんなに幸せか
このまま逃げられたら、どんなに幸せか
zh「ひょんがどうにかするからっ…!
だから…!」
kg「…ゆじな」
hy「…!!!」
心臓止まったかと思った。
ほらね、逃げられない
zh「ぎゅびな…」
kg「おいで、ゆじな」
怒ってる。
間違いなく。
kg「どうするべきか、分かるでしょ」
hy「……」
僕に出された選択肢は
ぎゅびにひょんの手を取るだけ。
zh「ゆじな…!?」
ごめんね、はおひょん
助けてくれたのに
僕は怖くてなにもできない。
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握られた手は痛いけど
黙って着いていくだけ。
kg「…また、約束守ってくれない」
冷たい目で見ないで
怒らないで
hy「ひょ…」
kg「はおひょんがいいの?」
hy「…!」
kg「俺から居なくなるの?」
そんなこと出来るわけないでしょ
kg「……わかったよ」
hy「…?」
kg「はおひょんと話してくるから」
hy「…!待って…!」
だめだよ。
はおひょんには何もしないで
お願いだから
kg「…離して」
hy「お願い…!はおひょんには…
なにもしない で…」
hy「約束まもるから…何でもするから……!」
これが間違いだった。
kg「…後悔しないでね」
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コメント
3件
最高すぎる…なんか焦っている感じができるのがすごい、笑