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ESTPside
最初は優等生のINTJがサボりなんて珍しいなーなんて思っていた。INTJと一緒に歩いてると段々顔色が悪くなってたし、歩くスピードも早くなっててただ事じゃない様子に軽口を叩けなかった。
「…神社?」
数十分歩くとINTJが足を止めた。そこは神社だった。かなり前に建てられたのか年季の入った建物と鳥居。鳥居の奥には狛犬の石像があっていかにも神社って感じの場所だった。手入れは行き届いているのか綺麗だった。INTJが神社に向かい鳥居をくぐるとホッとしたのか肩の力が抜けたかのように感じた。
INTJ「すみません。」
INTJが建物に向かって声を出すと中から神主らしき男が出てきた。男はINTJを見ると顔色を変えた。
神主「…とりあえず中に入りなさい。」
俺には何が何だか分からなかったが言われるがままに中に通された。
神主「あれはなんだ。何をした。」
INTJ「…」
INTJは俯いたまま無言だった。
神主「…彼がいなかったら危なかったよ正直。」
「え、どういう状況なんすか」
俺が困惑した様子に気づいたのか男はこちらを向いた。
神主「君、名前は?」
「ESTPっす。」
神主「ESTP君か。…君は最近視線を感じたりしなかったか?」
「いえ、特には」
神主「そうか。じゃあ君には害はない。問題なのは彼だよ。」
「え、INTJですか? 」
神主「うん。あれは相当厄介。このままだと彼は壊れる」
「どういうことですか?」
神主「君はこの世のものではない存在を信じるかい?」
急に聞かれびっくりした。実際俺は自分の目で確かめないと気が済まないタイプだったから信じていないが2人のただならぬ様子に冗談を言ってるわけじゃないってことは通じた。
「あまり。」
神主「…そうか。まぁこれから話す事は現実離れしていて信じられないかもしれないが全部彼の身に起こってるとこだ。」
「…どういうことですか」
神主「彼相当厄介なやつにバレてるよ。視えるって」
「は?え、?INTJどういうこと?」
INTJ「…」
INTJは無言だった。なにかに耐えるようにずっと目を瞑り指先が白くなるまで強く握っていた。
神主「…まぁまずは君について話そうか。君に憑いてるもの。」
「なんですかそれ、」
神主「君に憑いてるものはいいものだよ。いわば守護霊ってやつ。しかも相当強いね。…心霊スポットとか行っても近づいてきた悪霊から全部みを護ってくれる。だからその分他の子に霊が吸われる。なかった?そういういわく付きの場所に行って友達が体調崩したけど自分は平気だったこととか。」
「ありました、」
当てられてびっくりした。心スポとかそういう場所に行くと帰ったら誰かは必ず体調を崩していた。でも決まって俺は体調を崩さなかった。
神主「それはね。君は守られてるからだよ。今回のは守護霊様も気づいたんだろうね。一緒に彼まで守ってくれてた。だから今彼は無事でいる。」
「ってことは俺と離れたら…?」
神主「何分持つんだろうね。だって居るもん。外に。」
男の一言でこの場の気温が数度下がった。普段なら絶対信じないような話だが嘘だと思えなかった。信じざるを得なかった。
神主「目を開けて。大丈夫あいつはいない。ここには入って来れないから。」
男がそういうとINTJは目を開けた。その目には怯えが見られた。次の瞬間、
INTJ「ひっ、…来るな、」
INTJはなにかに怯えていた。何もいないはずなのに男に向かってそう言っていた。
神主「落ち着け。アレじゃない。」
INTJ「ぃや、っ、」
初めて見るINTJの状態に驚いた。冷静沈着で普段ほぼ無表情のやつがこんな顔をするのかと。だが今はそんなことを考えている場合じゃない。
「INTJ。俺だよESTP。」
優しく声をかけると段々落ち着きを取り戻した。
INTJ「ESTP…?」
「うん、俺だよ。」
INTJ「よかっ、た、」
そういうと気絶してしまった。