今回は2、3ヶ月ほど前えっくすさんであひるちゃんと盛り上がったストーリーです🤭
めっちゃ書きたくなったので書かせてもらいますいえい
あひるちゃんありがとう🫶
屑彼氏が逆転されるの良いよね
にしても遅れすぎてすみません
注意⚠️
白×水×白
最終的に水白
屑です。もう2人とも屑。
なんでも許せる方のみ見て下さい。
性的表現入ります。
irxs様のお名前をお借りしていますが
ご本人様には一切関係ございません。
水 side.
1週間、昔馴染みの友人と旅行へ行っていた。
元々2週間の旅行の予定だったけど、色々あってちょっと早い帰宅。
荷物を詰め込んだスーツケースを引いて階段を上がる。
💎┆おもーい……何でこのマンションエレベーターないんだろ…
手伝って、と彼氏にLINEしたのも1時間前。
見事なまでに既読スルー。
…ほんっと、なんであんな奴と付き合ってるんだろうな。
💎┆僕は力仕事向いてないの…!!
なんて言いながら最後の階段を乗り越える。
5階に住むと決めた頃の自分を今更ながらに恨む。
メリットとデメリットが比例してないでしょ。
💎┆ああ、久しぶりのマイホーム…
半ばゾンビになりながらも鍵を取り出して鍵穴に差し込み、回す。
…と、その時に感じる違和感。
鍵が空いている時の、あの空振りのような感覚。
💎┆…あれ…、鍵開いてる…?
💎┆え、いやいや……閉めたよね、僕…
こんな長く家を空けるのに鍵閉め忘れる?
そもそも僕、出る間に何回も確認したし。
💎┆嘘……空き巣…?
そうひとつの考えに至った時、ドアノブを握る手が細かく震える。
💎┆この中に…いたり、しないよね…?
💎┆っ…とりあえず、誰かに電話…
スマホを取り出す為にドアノブから手を離した時、
がちゃ、と音がしてドアが開いて。
💎┆…え?
中から伸びてきた腕に、内側から引っ張り込まれた。
💎┆あ…ッ!?
助けを求めようと大声を上げる前に口を塞がれ、後ろから抱きしめられる。
振り返ることもできず、ドアが閉まった暗闇の中で固まるだけ。
しばらくその気味が悪い状態が続いて…やっと、後ろの誰かが口を開いた。
?┆…おかえり、いむくん。
耳元で囁かれた、その聞き慣れた低い声に心なしかホッとする。
と同時に、怒りにも似た呆れが襲う。
塞がれていた手を振り払って口を開く。
💎┆…初兎ちゃん。なんで居るの?メッセージは既読無視のくせに。
そんな問いかけに、へらりとした答えが返ってくる。
🐇┆えぇ…?荷物持ちなんて嫌やん。
🐇┆でもいむくんに久しぶりに会えるならって思って、家の中で待っとったんよ。
💎┆…合鍵なんて渡したっけ。
🐇┆作っちゃった。恋人やもんねー?
💎┆…恋人やもんねー…って…。僕に一言くらい言ってよ。
🐇┆サプライズってやつー?
どこか掴みどころのない彼の言葉。
一歩間違えれば警察案件の犯罪スレスレのことをやっているが、もう慣れてしまったのか怒る気力すらも湧かない。
一つため息を吐いて、荷解きをしようと動き出した時。
彼が今日一番の爆弾を投下した。
🐇┆あ、そうや。僕今日からここ住むな?
💎┆…え?
🐇┆やから。僕、今日からここに住むの。同棲!!
💎┆え、ちょ…家は?あったよね?
🐇┆んー?解約しちゃった。
💎┆は!?え、ちょっと…
くすり、と無邪気に笑いながら僕を置いて奥へと入っていく。
💎┆ちょ、初兎ちゃん…
彼を追いかけて我が家に足を踏み入れたが、リビングはまるで地獄絵図。
旅行に行く前にある程度片付けたはずだが、何故かペットボトルやらなんやらのゴミが散乱している。
だけでなく、明らか僕のものではない物もあちらこちらに落ちている。
💎┆え…っと…?なんでこんなに物が散らばって…
🐇┆僕が生活してたからやなー。
💎┆は?…え、ちょっと待って…?
💎┆僕が旅行行ってる間ここに住んでたって事!?
🐇┆だってアパート解約しちゃったしなぁ…。
💎┆…解約って、何それ…。
倫理的にとち狂ってるというか。
もうどうすることもできない既成事実に、呆れを通り越してもはや笑いたくなってくる。
腐りすぎてる人間性。
根っからなのか、なんらかが原因でこんなクズになったのか。
僕が出会った時はまだ優しい人だったから、僕の存在が彼をこんな風に変えたのか。
それとも、ただ隠してた本性が現れただけか。
…まあ、それも全部もういいか。
🐇┆…なぁ、ここに一緒に済ませてや?仕事はちゃんとするからさ。
🐇┆なーあー、いむくん聞いとる?
首を傾げて僕の顔を覗き込んでくる。
…こんな仕草の一つだけで、僕の怒りは収まっていく。
…僕の扱い方がよく分かってるようで。
ほんと、こんな人が何で好きなんだろうね。
自分でも分からない問いに、少し笑う。
そして、言った。
💎┆…働いて、お金稼いで、家賃も一緒に払ってくれるなら…良いよ。
🐇┆…ほんま!?やったぁ、これでずっと一緒やな?
無邪気な笑顔に、高鳴る鼓動を抑え込みながら。
これ以上初兎ちゃんが屑になったら、きっと僕もこの気持ちを抑えきれないのかな。
ずっと一緒だね、初兎ちゃん。
あれから4ヶ月。
思いの外初兎ちゃんはしっかりと仕事に行き、洗濯や軽い炊事などもこなしていた。
🐇┆いむくん、この服どこ置いといたらええ?
💎┆…ああ、それなら…机の上に置いといて。
🐇┆はいよー。
…ただ一つ。気になることがあるとすれば。
💎┆…初兎ちゃん、今日帰ってくるのって何時くらい?
🐇┆んー…?さぁ、分からへんかな。
💎┆…そう。早く帰ったなら、なんか作っといて。
🐇┆んぇぇ、めんどくさ…。
…最近、帰りの時間がバラバラであることくらいだろうか。
ちょっと前までは僕の方が少し早く家に帰っていたのだけど、何故か最近は初兎ちゃんの方が早く家に居る。
かと思えば、夜遅くまで家を空けていることもある。
でも、別に女と会っているような雰囲気では無い。
それなら別に良いか、と放置している。
💎┆…よろしくね、初兎ちゃん。
🐇┆はいはい…やっときますよ…。
🐇┆ほな、行ってくるな。いむくん。
💎┆…うん。行ってらっしゃい。
…まぁ、もう少しだけ信じてみるか。
事実が発覚したのはこの2週間後。
仕事帰り、初兎ちゃんの同僚達と出会ったことがきっかけだった。
💎┆…あ”ー…なんか、本当に疲れた。
💎┆家帰って、ご飯作って…?
いつも通り、帰路についていたところを呼び止められた。
🐤┆あれ?ほとけっち…?
💎┆…あ…、りうちゃん…?
🐤┆…良かった、元気だったんだね。
🐤┆てっきり、初兎ちゃんと同じかと…
💎┆…え?初兎ちゃん…?
いきなり聞こえてきた単語に、耳が大きくなるというか。
何か嫌な予感がして、りうちゃんに聞き返す。
💎┆初兎ちゃんが…どうしたの?
🐤┆…え?聞いてないの?
🐤┆…初兎ちゃん、仕事辞めたんだよ。心身の不調、…とかで。
ふ、と。
力が抜ける感覚がした。
そこからどうやって家に帰ったかは覚えてない。
ただ、重い身体を引き摺ってドアを開けて。
リビングに初兎ちゃんの姿が見えた時、そのまま崩れ落ちた。
💎┆…初兎ちゃん…仕事、辞めてたの…?
🐇┆え?…あぁ、バレた?
何も悪びれずに、少し微笑む初兎ちゃん。
…その笑顔に、何故か少し安心してしまう。
でも、続いた言葉は最早絶望の2文字で。
🐇┆…冷静になって考えてみてんな。
🐇┆僕が仕事せんくても…生活できるんちゃう?って。
💎┆…は…?
🐇┆だっていむくんの収入ってそこそこ高いやん?
🐇┆僕が家事全部やるしさ、分担しようや。
🐇┆やから、…俺、仕事辞めるわ。
ああ、しんどいな。生活も、しんどくなるな。
…嫌いになれたら、楽なのに。
でも、この人ならもういいや…って思っちゃうのは、手遅れかな。
💎┆…家事、ちゃんとやってね。
🐇┆…!ありがとーな!
…本当、馬鹿。
笑顔だけで、すぐ許しちゃう僕も。
その僕のことを、操れてると思ってる君も。
そんな狂信的な僕を追い詰めた出来事は、更に半年後に起こるだった。
…いつもの日常だった。
朝早く出社して、上司からの叱責に耐えて。
疲れた身体でそのまま家に帰る。
家に着いたら、彼氏の初兎ちゃんが出迎えてくれて。
🐇┆おかえり、いむくん。
💎┆…うん。
温まってるご飯を一緒に食べて、お風呂入って。
休日、気が向いたらそのまま一緒にベッドに入って朝まで寄り添う。
そんな日常の繰り返し。
寝る時はいつまで経っても僕が下。
それなのに、働くのは僕。
こんなご時世、そんな差別だなんだ言われそうな言葉はあまり言えないが、
元来の価値観からすれば普通におかしいよな。
そう気付いた時、彼を“彼氏”として見る目は急速に色を失っていった。
そんな時だった。
彼があんな一言を放ったのは。
🐇┆…いむくん、これからもさ。
🐇┆僕の分まで、働いてな?
🐇┆自慢の、彼女やからさ。
それを聞いた時、僕の体は勝手に動いてて。
初兎ちゃんを床に押し倒していた。
🐇┆い”っ……
いきなりの事に顔を顰める初兎ちゃんの上に、そのまま馬乗りになる。
流石に焦ったのか、瞳が震えて左右に揺れる。
💎┆…ねぇ、初兎ちゃん。
そんな彼に顔を近づけて、囁く。
💎┆普通に考えてさぁ、彼女が働くのっておかしくない?
🐇┆ちょ、…いむくん…?
💎┆僕ら別にどちらも男だけど。…彼氏が働くでしょ、普通。
💎┆昔っから、家の事をするのは彼女側だよね。
🐇┆…何、…何が言いたいん…っ?
💎┆…えぇ?そうだなぁ…。
怯えたように震える瞳。
押さえ付ける僕の手を振り解けないほどの力の弱さ。
…どれもこれも、仕事をしてこなかったことの弊害。
今の僕に好都合でしかないシチュエーションに、つい頬が緩む。
結局、僕はこれを狙ってたのかな。
💎┆今日くらい、僕にお前を抱かせてよ。
🐇┆ぇ、…?
揺れる瞳が一際大きく見開かれる。
🐇┆い、むくん…?何言っとんの、やめてや…
💎┆身動きが取れない状態でよくそんなこと言えるね。
💎┆…やっぱ、ニートだから力がないんだ?
🐇┆ちが、
💎┆…まぁ、好都合だから良いや。…ね、初兎ちゃん。
馬乗りになっている僕から逃げ出そうともがく。
…でも全く動かない僕を見て、
少しずつ脱がされていく自分の服に気が付いて、
彼は泣いた。
手で口元を押さえるようにして、静かに。
その手を解いて、床に押さえつけるように口付けをすれば
純恋色の澄んだ瞳は、諦めたようにゆっくり閉じられた。
…そのまま僕は乱暴に、それでいて優しく彼氏を抱いた。
僕は君の笑顔が好き。
…でも、それ以上に絶望する君の顔が好きだったみたいだ。
💎┆…しょーうちゃん、起きて?
💎┆7時だよ。お仕事間に合う?
水色の髪をした彼は、不気味に笑って囁いた。
💎┆初兎ちゃんファイト!僕の分までしっかり働いてきてね?
💎┆…このままずっと、2人で幸せになろうね。
🐇┆…ぁはっ……、…行ってきます、いむくん。
こうなったのも、全部、…全部。
____君が悪いんだよ。
Fin.
コメント
4件
いやもうほんとにお互いに屑とか 最高すぎます…💕🫶🏻️︎ なんで水さんと白さんって こんなに屑似合うんですかね? 雪名さん書くの上手すぎませんか? 白さん多分水さんは 自分の手の中におる ~ って感じだったんでしょうね 笑顔より絶望した顔が好きとか 歪みすぎてて大好きです♥️
めっちゃ前に話したクズ彼氏良すぎた😭なんかちゃんと仕事も辞めてくれてるし、見返したら幸せになろうねも入ってて、話してたニートになった白さんが力弱いの本当に好きすぎました🤦🏻♀️俺の分まで働いてもあって、最後に水さんがニート側に行ったの好きすぎた、 まじ屑って沼るよね本当に 白さん屑似合う