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いろは、すず
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170
#ご本人様とは一切関係ありません
白雪美空サブ垢
38
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ふとした時に
今日は朝の弱い私が珍しく早起きができたので、旦那さんと私の分のお弁当でも作ろうと思い立ち、キッチンに立った。
乱歩さんのあの朝からコアラのようにぎゅ〜っとホールドしてくる手を起こさないようにそっと抜け出すのが何よりも難しかったが。
エプロンを着て、卵を溶いて、フライパンに流し入れて、ひっくり返して。乱歩さんは甘い卵焼きの方が好みなので砂糖も。
他にも鶏もも肉のチキンとか、ウィンナーに包丁を入れてタコさんの形にしたり、乱歩さんは野菜が苦手だから、ブロッコリーをコンソメで蒸したり、りんごを兎の形に切ったり。
リビングにじゅ〜、とお肉が焼けていく音と香ばしい匂いが広がって、あの名探偵が起きてこないはずがなかった。
乱歩「….🌸ちゃん、なにこのいいにおい。」
重い瞼を薄く開け、目を擦りながらキッチンに乱歩さんはやって来た。
「あ、おはよ。起こしちゃった?」
目を擦って私を視認した乱歩さんは、キッチンテーブルにふたつ並んだ具材の入ったお弁当箱と私のエプロン姿を見て、お弁当を作っていることを認識したようだ。
乱歩「…….。」
….でも何故か乱歩さんは何も言わずに私を見て突っ立っている。いつもは朝起きて私がキッチンに立っていたら、すぐ後ろからべったりと張り付いてくるのに。
「どうしたの?」
私が首を傾げながらそういうと、乱歩さんはぺたぺたと足音を鳴らして近づいてきて、私を見下ろしながら一言。
乱歩「….僕のお嫁さんになってくれてありがと。」
なんだこの破壊力の強い台詞は。と思っただろう。乱歩さんは寝起きの視界の中で私のエプロン姿をふと見て、幸せが溢れたらしい。なんて可愛らしい話だろうか。
そう言われた私は、「こちらこそ。」と返して、お弁当のことも忘れて乱歩さんをぎゅっと抱きしめた。
….しばらくして焦げ臭い匂いが漂ってくるのはまた違うお話。
コメント
1件
うわあ、もう朝から破壊力強すぎます……! 寝ぼけ眼で「お嫁さんになってくれてありがと」って、乱歩さん、普段のべったりツンデレ(?)とのギャップで心臓に悪いですよ。甘い卵焼きやウサギりんごに込められた細やかな愛情も素敵ですが、何より「何も言わずに突っ立ってた」理由が幸せで溢れてたからっていうのが、もう……。焦げ臭いオチまで含めて、ほっこり幸せな朝の一場面でした。