テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
茶柱🍵🎴
3,935
🦋
159
最近投稿できずすいません🙇
今回は野球⚾️のお話を作らせていただきました。
間違った所もあるかもしれませんが、暖かく見てくださるとありがたいです
野球部のエース同士。ライバル校として何度も対戦してきた二人のBLです。
初
⸻
九回裏、ツーアウト。
スコアは同点。
マウンドに立つのは、桐生蒼真。
そして打席には、最大のライバルである神崎蓮がいた。
これまで何度対戦したかわからない。
地区大会。
練習試合。
そして甲子園予選。
そのたびに二人は互いを意識し続けてきた。
蒼真が振りかぶる。
「来いよ」
蓮が小さくつぶやく。
初球、ストレート。
ファウル。
二球目、スライダー。
見送り。
そして三球目。
渾身のストレートがミットを目指した。
だが蓮のバットが鋭く振り抜かれる。
打球はセンター前へ。
歓声が沸き起こった。
試合は蓮のチームの勝利で終わった。
⸻
試合後。
照明の消えた球場の外で、蒼真は自販機の前に立っていた。
「探した」
聞き慣れた声。
振り返ると蓮がいた。
「勝ったんだから仲間のところ行けよ」
「お前の顔見てから帰ろうと思って」
蒼真は苦笑する。
「嫌なやつ」
「知ってる」
少しの沈黙。
蓮はスポーツドリンクを差し出した。
「今日の球、最高だった」
「負けたけどな」
「だからだよ」
蓮は真っ直ぐ蒼真を見る。
「俺、お前がいるから本気になれる」
その言葉に蒼真の胸がざわつく。
ライバルとして何年も追い続けてきた相手。
負けたくない。
でも会えなくなるのはもっと嫌だった。
「なあ」
蓮が一歩近づく。
「卒業したら終わりなのか、俺たち」
蒼真は答えられない。
すると蓮が笑った。
「終わらせたくないんだけど」
街灯の下。
二人の距離は、試合中の十八・四四メートルよりずっと近かった。
蒼真は観念したようにため息をつく。
「……次は負けない」
「うん」
「だから卒業しても勝負しろ」
蓮の笑顔が少しだけ柔らかくなる。
「約束な」
握手した手は、野球を続けてきた証みたいに固くて温かかった。
ライバルとして始まった関係は、まだ終わりそうになかった。
コメント
3件
**はる。** これ、めっちゃ良かった…! 九回裏ツーアウト同点、エース対エースの一戦。試合後の静かな距離感と「十八・四四メートルよりずっと近かった」の一文で全部持っていかれたわ。 「卒業しても勝負しろ」って言える関係、熱すぎるだろ🔥 次が楽しみすぎる!