第4話[呼び名]
「__〜!」
「…チーノ、お前」
「?」
「本名呼び辞めへん?」
「え、嫌?」
「嫌というか、なんか撮影後がなんか現実に引き戻された感が」
「ぁー、すまんすまんショッピ。」
「どうした。」
「大先生が飯いこやって」
「奢り?」
「。」
「マジか!っしゃ、行くで!」
「はは、お前相変わらずやなぁ」
「ぅ〜…」
「wチーノお前w、まだ行けるやろぉ?」
「大先生アルハラっすよ」
「んぇー?」
「ショッピぃ〜」
「はいはい」
酔った同期を介護しながら店を出る。
「…」
がやかやと声を紡ぐ東京の街を2人歩く。先程帰った大先生を思い出せば奢りやったなぁと噛み締めた。
「ショッピいいいい〜!!!」
「なっ!」
「んぐっ…何」
「…ここ、東京」
「だから?」
「本名で呼べ!」
「だって、本名で呼ぶなって」
「…街中ではゲーム名で禁止」
「ショッピ君…?」
「!?」
微かに香った昔1回だけ吸ったマールボロの匂いと共に声が聞こえる。
それさえも掻き消す様に東京の夜が邪魔した
「はよ、行こやショッピ〜」
「おん…」
声が
彼に似ていたのは
気の所為だろうな
コメント
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続き待ってます!!!!