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【子供じみたこの、】の続きです。森くん×ちょんまげ
⚠捏造を多く含みます。がっつりそういう描写があります。両思いEND想定ですが、現時点での森→ちょん要素有!
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償いというていの行為が始まってから。彼の黒髪がパサ、とシーツと擦れる音と僕と彼が重なる音、彼の口からこぼれ出る声が室内に響く。
「あっ、ん、ッ〜〜…♡」
「大丈夫?痛くない?」
「ん、だいじょ、ぅっ……ぶ…」
大丈夫?なんて心配するような言葉は建前だ。彼の声と顔を見ていたら、痛みがないことくらい分かる。そんな心配ははなからしていない。ただ、今、彼の頭の中が快楽のみで埋まっていることを感じたくてつい聞いてしまった。
彼がすぐ壊れてしまわないように、狂ってしまわないように、なるべく彼に負担がいかないように腰を動かす。縛っていた両手は解き、今は僕の手と重ね合わせている。
ちょんまげはと言うと、快感に耐えようとぎゅ、と眉頭に皺を寄せている。声も抑えていそうで、僕の手を握る力も、快楽を送る度に強まる。もう取り繕いようがないのに羞恥心と理性だけは働いているのがいじらしい。
「ちょんまげ、気持ちいい?」
「…分かってる、うぁッ、くせに…ふ、ぁ」
分かってるくせに。そう言って生理的な涙を潤ませた目で僕を睨む。その睨みすらかわいくて、思わず口角が歪む。分かってるよ、だって、僕の形を覚えようと中が必死だから。それでも、君の口から言葉として聞きたいと欲張ってしまうのは、君が僕の「抱かせて」なんて願いを受け入れちゃったせいだよ。そんな他責思考が僕の黒い感情をより一層強くする。
「言われなきゃ分かんないよ、教えて」
「っ〜…だから、きもち、いい…って、」
僕が無理やり言わせたようなものでも、やはり恥じらいが邪魔するらしく歯切れが悪い。耐えられなくなってかそっぽを向いて僕を見てくれなくなったので、「かわいい」と言うと「へんたい、」と目線だけこちらに向けて罵られた。なまいきなやつ。
ちょんまげもそろそろ限界が近いようで、肩を上下させて必死に呼吸を落ち着かせようとしている。そろそろか。
「あ゛、やっ…ちょ、ちょっとまっ、?♡」
動きに勢いを持たせていくと、急なスピードアップに順応できなかったのか、声を抑えることも忘れて身体を跳ねさせた。今、彼の目には僕しか映っていない。そう思うと、正体の分からないゾクゾクが背中を這う。
「もりく、まって、はげしっ…!やぁ゛ッ、だめだめだめっ…♡♡」
「んッ…、腰揺れてるのに?」
「ちが、ぅ…っちがうから、ぁ」
「好きなくせに。えっち」
「す、きじゃな、あぁっ…!?あっ、あっ〜〜…!」
罵られたままは納得いかないので、今度はこちらが罵り返す。中がきゅんと締まるのを感じた。
彼の反応がいちいちあざとくて、自分がどんな状況下にいるのか分かっているのかと最早苛立ちも覚え始める。ちょんまげはただ、僕の願いを叶えてくれただけなのに。こうして身体を重ねているのも、彼の優しさの上成り立っているだけなのに。これじゃ勘違いされても文句言えないよ。
本当は彼は何も悪くないのに、半ば八つ当たりで、僕は感情的に彼の最奥をごちゅん!と突いた。
「ひぅ゛ッ〜〜!?♡♡」
悲鳴にも近い声を上げて、びくんと腰を跳ねさせて、僕の手を握る手はぎゅう♡と強まって。そのまま欲も吐き出して、彼は果てたらしい。は、は、と呼吸を繰り返し、目は明らかにとろんと蕩けている。元々体力のない彼のことだ、もう気力など残ってないだろう。
でも、まだ。物足りない。積もりに積もった君への恋心は、こんなもんじゃ消化されない。
「ちょんまげ、もうちょっと頑張ろっか」
「はっ、はっ、…?ッ、ぅあっ!?なん、まって」
動きを再び始めると、黒髪が慌ててパサリと動く。ストップをかけられた気がするが、そんなのはお構い無しに動きを続ける。
「もりく、んっ!♡やだ、!今イッたばっか、だめ、ひ、あぁッ…!?」
「大丈夫、壊れやしないから」
そう言ってちょんまげの制止を無視してまた奥まで突き上げる。
「あ、っ〜!?♡やだ、やだっ…!おねが、い、敏感になってるからっ」
「償いなんでしょ。じゃあ僕が許すまで付き合って」
蕩けきった甘い声で縋ってきたが、むしろ僕の加虐欲を刺激するばかりで、止める気にはならなかった。僕が”償い”と口にすると「うぅ…」と弱々しい声を発して大人しくなった。魔法の言葉みたいだなあと面白くなったが、そんなに考え無しに多用していいものでもないと僅かな理性が働いて思いとどまった。
何度も奥を突かれ、ちょんまげは疲弊しきっているようで。顔は涙で濡れ、余裕など一ミリも感じられない程にぐちゃぐちゃだった。僕に抵抗しちゃいけないと、きっと頭では分かっているのだろう。しちゃいけないことは全くないが、すると自分の誠意に反するから。けれども身体がこれ以上の快楽を受け止めきれなくて、無意識に逃れようと動いている。
「逃げちゃダメだって」
「ごめんなさ、いッ、、♡ゆるして、森くんっ」
プライドも理性もかなぐり捨てて僕に懇願してくる姿に、また感情を掻き立てられる。まともに回っていない呂律も、こちらを見あげる表情も、挑発しているつもりのないことが余計に始末が悪い。
「、そろそろ限界かも、っ」
「、ッあ、あ…!ふ、もりく、〜〜…っ!!」
もっと僕を見てほしい、もっと、僕だけを。ずっと。僕の名を呼ぶ彼の声を聞いて、気づけばそんな欲望が僕の思考を支配していた。
僕の罪を償うには釣り合わないけど、流石に後始末くらいはさせてもらおう。そんなことを考えながら、僕はただ欲望のまま彼に打ち付けた。過去の苦しみを免罪符にして。
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ここまで読んでくださりありがとうございました。私が書きたいだけの話③でした。ドラマは最終話を迎えましたが、変わらず書き続けられたらなと思っております。
リクエスト、感想励みになります!ちょん左以外ならどのCPも書けるかと思います。よろしくお願いします!切実に!
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