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暫くして遊郭の中を歩いていると私が頼んだ物を持ってなんなら私の部屋番号を持っている下女を見つけた
雪名)迷子になっちゃったの?
下女)!!雪名お姉様!
雪名)ほら、おいで
下女に手を差し出して「案内してあげる」と言うと突然下女じゃない誰かに手を握られ壁に押し付けられた
雪名)!?
下女)お、お姉様!
私の目の前にはお酒に酔ったガタイのいい男性が居た
雪名)ぃ”ッ〜〜……
ギシギシっと腕から普段はならない音が聞こえ始めた
雪名)は、離して!
下女はアワアワとしながら他の人を呼びにこの場から離れ周りには人が居なくなってしまった
男)雪名……雪名だ…
呼吸が荒く両腕を男の片手で抑え込まれた
雪名)やめっ……離して!
男)うるせぇ!おめぇに会いてぇのにおめぇの指名料はどんどん上がっていくしよォ……
雪名)だからってこんな強姦みたいな真似して何がいいの!出禁でも喰らいたい訳!?
男)うるせぇ、うるせぇうるせぇ!てめぇさえそばに居りゃいいんだよ!俺の所に身請けに来い!
男は抑えていない方の手で服越しに胸を触り太腿を直接触ってくる
雪名)ッ……
簪で刺してやろうかと思ったが…そのあとの処理がめんどくさいし地味に簪から手が遠く届かず四苦八苦していると…
??)お前……何してるんや
と誰かが男の肩に手を置き睨み付けていた
男は「あ”!?誰だテメェ!」と私から手を離して肩に置かれた手を振り払い後ろを見た
男が後ろを見た瞬間固まり私も目を丸くさせた
男)ぞっ……ゾム様!?
ゾム)はよ離れろ、二度とこいつの前に現れるな、触るな
男)ひ、ヒィッ
ゾム様は私の前に立ちぽかんとしているとゾム様は羽織っていた上着を私に羽織らせてくれた
雪名)あ、あの……私なら別に平気ですから…いつもの事ですから……
ゾム)「いつも」の事……?なんやお前、何回もこいつに近づいとるんか?
ゾム様が責めながら近づくと男は腰を抜かして床に座り後ろにズリズリと下がり始めた
ゾム)なぁ、何逃げてるん?
男)ち、ちがっ……これは……
男がついに壁に追いやられると男は立ち上がって逃げ出した
ゾム)ったく……雪名、怪我しとらんか?
雪名)い、一応……です
握られていた手首を隠そうとしたらゾム様に腕を軽く壁に押さえ付けられた
雪名)あ、あの……
ゾム様は私の手が赤くなっているのに気づき「こっち来い、包帯してやっから」と言って私の手を握って歩き始めた
人気のない部屋
雪名)あ、あの……別にここまでしなくても…
ゾム)ええから、携帯用の医療道具渡されててほんま良かったわ
ゾム様は私を人気のない部屋に連れて来て床に座らせてから私が羽織っていた自分のパーカーのポケットから包帯やハサミ、テープに湿布……他にも色んなものがあった
雪名)にしても…なんでこんなの持ってるんですか……?
ゾム)医官や事務系の奴ら以外は全員持っとるよ、兵士もな
雪名)も、もしかして…しんぺい神様……ですか?
ゾム)お、よく分かったな!そうやで、あのホモ神が「いちいちくだらない怪我で来ないで!命に関わる以外は来ないで!あと骨折!!」って言ってな
雪名)それ……医官として大丈夫なんですかね…
ゾム)まぁ、くだらない理由でよく行ってたからな…ちゃんとした怪我やけど…切り傷とか擦り傷とか……
雪名)あ、そういう……(察し)
ゾム)さ、これで手当は終わりやで、行こか
雪名)あ、は、はい