嘘から出た本音(👾×🪴)
しろせんせー×まちこりーた
エイプリルフールネタ
※付き合ってる設定です
🪴side
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👾「俺、他に好きな人ができたんよ」
🪴「へっ?」
突然のことに情けない声が出る
今好きな人が出来たって言った?
いや気のせいか… “他に”好きな人が出来た?
うん、いや?え?どういう事?浮気か?
好きな人が出来た。他に。別の女ができたとは言ってない。うん、ならまだ未遂か
せんせーに言われた事を時間をかけてようやく理解する。 どうやら せんせーは私じゃない別の誰かを好きになったらしい
🪴「どういうこと?」
わかっていても聞き返してしまう
まぁ信じらんないし
👾「どう?ってそのまんまの意味やで」
そのままの意味、、、
つまりは私のことをもう好きじゃないってことになる訳か。
そのことを認識した瞬間頭を殴られたような気分になったが、すぐに仕方ないかと思った。いや思うようにしたという方が正しいか。なんせ彼は私より年下で、女癖の悪い人だ。私と違って若いしそりゃすぐ飽きるか
いや、若さはそんな変わんないと思うけど
自分でツッコミつつ、意外と冷静で。と言うより実感が湧かない。本当にせんせーに飽きられたのか?と疑問を持つくらいにはせんせーに愛されている自覚があった
なんて悶々と考えていると違和感を覚える。 せんせーがこれ以上”何も”言ってこない
その眼差しは真剣そのもののようにみえるが、普通は別れたいとか言うものでは?
そう思い彼に問いかける
🪴「他に好きな人って誰?」
自分で言っておいて、よく聞けたなと思う
自分を褒めてあげたいものだ
さすが私。すげぇ
なんかバカっぽいな…
ま、これくらいで取り乱すのは良くないし、私は彼より年上だから彼の自分勝手にも付き合ってあげるべきだし仕方ないということで。
なんかこじつけっぽくて違う気もするけど、 うん、とりあえずそういうことにしよ
👾「、、、」
黙ってそっぽを向いているせんせー
聞こえて無かったのか?と思いもう一度聞く
🪴「ねえ、他に好きな人って誰?」
数秒間の静寂ののち、せんせーが口を開く
👾「、、にき」
🪴「えっ!?ニキニキ!?」
思わず声が大きくなる
今ニキニキって言った!?えっ、どういうこと?BL?せんせーは私じゃなくてニキニキを好きになったってこと?
益々話に追いつけなくなる
🪴「ごめん一旦整理してくる」
流石に話がこんがらがって来たので、考えたいという気持ち半分、面倒な気持ち半分で部屋を出ようとするとせんせーに引っ張られる。体勢を崩した私はせんせーの方へと倒れ込む
痛ったぁ、くない
🪴「ちょっとなにして、、」
視界が暗くなる
せんせーだ。完全に仰向けになった私にせんせーが覆い被さってきたのだ
よく分からないがどういう意図でこうしているのか気になってとりあえず顔をよく見ようとすると、せんせーが消え入りそうな声をだす
👾「ごめん、まちこ
今の、嘘だから、出ていかんで、、、」
今にも泣きそうな表情とともに放たれたその言葉が部屋に響く
🪴「ふふっ、笑」
一応止めようと努めましたよ?頑張ろうとしたんだけど、結局耐えきれなくなって笑みを零してしまった
👾「へ?」
目の前で不思議そうな顔を浮かべる彼
🪴「いやー、ごめん。つい可愛いな〜と思って」
👾「はっ!?かわいっ、、へ?」
今度は慌ててワタワタしだす
反応がコロコロ変わるせんせーを見ていると、可愛くて、とても愛おしくなる
🪴「せんせー?好きだよ」
そう一言告げた
今日は珍しいせんせーが沢山見れていい日だ
こういうのは年上彼女の特権だな
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🪴「あぁ〜!今日エイプリルフールか!」
👾「そうこの間の企画の罰ゲームとして
今日まちこにドッキリ仕掛けようっていう話になって」
🪴「そういう事だったのか」
👾「ほんまにごめん。エイプリルフールと言えどこう言うの良くないよな…」
🪴「こう言うので不安にならないくらいに普段から気持ち伝えてくれてるから大丈夫だよ」
👾「?俺好きとかあんま言っとらんくない?」
🪴「行動でだよ? それにもし仮に他に好きな人が出来てもニキニキなら大歓迎ですよ笑」
👾「いや絶対ない。まちこしか見とらんから」
🪴「そう言うとこ、ずるい」
👾「何が?」
🪴「何でもない、来年は私が仕掛けるから」
👾「いや絶対やめろ?」
🪴「無理。来年まで入念に準備して仕掛けるから覚悟しとけ」
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