「俺が知らない彼女」
呟くように言うと、 谷川(たにがわ)は「えっ」と顔をあげた。
「そうなんだ! すごい偶然だな」
「あぁ……」
頭はぜんぜん働いてこない。
だけど 美穂(みほ)に聞いていた男友達が 准(じゅん)だったなら、一度准から話を聞きたいと思った。
「俺も……ちょっと話聞いていい?実は今、筒井さんに合う人を探してて……」
「あーそうだったんだ。いいよ。ただお前らがいとこだってことは、筒井(つつい)さんには言うなよ」
「あぁ、わかってるよ」
谷川が戻っていくと、なんとか保っていた気がゆるみ、イスの背もたれに体を預けた。
准が学生マリッジサポートをしているのは知らなかった。
マリッジサポート制度をよく思っていなかったし、俺がここに就職した時は、「そんな仕事するの?」と眉をひそめていたから。
(准が……)
俺にとって准は弟のような存在だ。
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