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夕焼けの公園。
空が赤く染まっていく中で、
うりの体はどんどん透けていっていた。
のあは必死だった。
「うり…まだ大丈夫だよね?」
でも、うりは少し困ったように笑った。
「わからない。」
その言葉が、のあの胸に刺さった。
「そんなのダメだよ…」
涙が止まらない。
「やっと思い出したのに。」
うりも静かに空を見上げた。
「でもさ。」
「?」
「俺、すごく嬉しい。」
のあが顔を上げる。
「のあにまた会えた。」
その言葉を聞いた瞬間、
のあは強く首を振った。
「それだけで終わりにしないで!」
うりは驚いた。
のあは涙を拭きながら言った。
「私、まだ何も返してない。」
風が強く吹いた。
ブランコが大きく揺れる。
のあの声が震える。
「命、助けてもらったのに。」
うりは少し慌てた。
「そんなのいいよ。」
「よくない!」
のあは叫んだ。
「私はうりがいないとダメなの!」
その言葉に、うりの心臓が強く鳴った。
初めてだった。
こんなふうに必要とされたのは。
でも――
体はどんどん薄くなる。
手がもうほとんど透明だった。
のあが怖くなる。
「うり…待って。」
そして、勇気を出して言った。
「私、うりのこと好き。」
時間が止まった。
風の音だけが聞こえる。
うりの目が大きく開いた。
「え…」
のあは顔を真っ赤にしながらも言った。
「ずっと思ってた。」
「でも、言えなかった。」
涙がこぼれる。
「だから消えないで…」
その瞬間だった。
うりの体が一瞬、強く光った。
のあが驚く。
「え?」
うり自身も驚いていた。
「今…なんか…」
のあが思い出した。
さっき手が少し触れた時も光った。
「もしかして…」
らら
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うりを助ける方法。
それがあるとしたら――
「気持ち…?」
うりの体がまた少しだけ戻った。
ほんの少し。
でも確かに。
二人は同時に気づいた。
「まだ…消えてない!」
希望が生まれた瞬間だった。
でも、その時――
うりの頭の中に最後の記憶が戻り始めた。
そして、それは
二人にとって大きな真実だった。
うりがここにいられる理由。
そして――
本当の別れの時間。
うりの顔が少し変わる。
のあが気づく。
「どうしたの?」
うりの声が震えた。
「俺…全部思い出した。」
「え?」
うりはゆっくり言った。
「俺が消える理由。」
のあの心臓が止まりそうになる。
夕焼けの光の中で、
うりは言った。
「俺は――」
そこで言葉が止まった。
この続きが、
二人の運命を決める。