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君はすぐにいなくなるよね
イタリアはひとりがいやって思ったことあるか?」
その言葉が今も心に刺さっていた。
????年?月?日
寒い日だった。凍えるような風が体を冷やす。このまま凍ってしまうのではないかと思った。会社に着くと暖かい空気が体を温める。会社と外の温度差が激しく、少し体調が悪くなりそうだった。
「おはよう、イタリア今日は遅刻しなかったんだな、」
「早起き頑張ったんね」
眼鏡を軽く拭いて、こちらを見つめる″ドイツ″ニヤッとニヤついて尖った歯を目立たせる。親の遺伝で歯が鋭く尖っていた。それがドイツのチャームポイントだと思った。眼鏡を拭き終えたのか眼鏡を付ける。ドイツは眼鏡を付けても付けなくてもクールな顔つきだった。誰もが憧れる顔立ち。ioもその1人だった。
「早く仕事に取り掛かるぞ、上司に怒られたらたまったもんじゃない。」
真面目なドイツはすぐに仕事にかかる。押しに弱いところがあり、仕事を押し付けられて残業。と言うのが多かった。カチヾとキーボードを鳴らして仕事をする。パソコンの画面と睨めっこをして、文字を打つ。ぽかヾと体が暖かくなっていき、体調も優れていった。仕事を頑張っているとお昼の時間になった。ioはドイツを誘い、一緒にお弁当を食べる。
「お、イタリア今日は手作りか?」
「朝、早く起きれたから作ってみたんね!」
初めて作ったと言っても過言ではない。ぼろヾな卵焼き、調味料をつけすぎた野菜炒め。野菜炒めはしょっぱく、塩分が沢山取れる気がした。卵焼きはボロヾで、味は悪くない。米はいつも通りなので1番美味しい。
「ふふっ、ご飯の作り方今度教えようか?」
「え!教えてなんね!」
ご飯が上手く作れればきっとドイツも褒めてくれる、そんな変な期待を込めて答えた。今日はなんだかぎこちない笑顔だな、そんな事を考えてご飯を食べ終える
「さ、仕事だ。仕事」
「えー、また仕事なんね?休憩もっとしようんねー、」
もうちょい休憩しても良いと思ったけど、「ダメだ、お前の事だ今やらなきゃ残業になるぞ」とやりそうなことを突かれ、何も言えなくなる。渋々、オフィスの椅子に座りまたパソコンの画面と睨めっこ。同僚に仕事を押し付けられているドイツを見た。苦しそうな笑顔が見てられなかったので、
「たまには自分でやったらどうなんね」
「え、?いや..でもーー」
「でもじゃないんね。自分の仕事は自分でやるんね。大人になっても自分の事を誰かに押し付けるんね?自分のことは自分でやるんね」
「ッ″..わぁったよ、」
「..ありがと。イタリア」
ドイツの顔が少し赤くなってることに気付いてioはニヤッとニヤついた。
「当たり前なんね!大切な親友は守るんね!」
ドイツの顔がまた一段と赤くなった。照れ臭そうに頭を掻き、「そうか、よ..」と震える声で言った。照れ隠ししてるのがバレヾで思わず口元が緩む。隠し事が苦手なドイツだからこそ顔に出る。こう見えて表情が豊かで本当に顔に出る子だった。
ひとりぼっちじゃないよ、ioといっしょだから
夜中の10時。仕事が終わった。今日はかなり遅めに終わり、自分でも驚いてる。ドイツの様子を見に行く。黙々と仕事をこなしていた。
「ドイツ~どう?」
「あとはこの資料をコピーするだけだ」
コピー機に向かい、パソコンで作った資料をコピーする。機械らしい音を立てて資料が出来る。穴あけパンチで穴を二つ開け、ファイルに閉じる。
「もう帰れる??」
「嗚呼、帰れるぞ」
ioはその言葉を聞くとドイツの手を握って会社を出る。タクシーを捕まえて、ドイツをタクシーの中に放り込むと自分も入る。荒々しているがドイツは力が強いので行動を急がなきゃすぐに抵抗されてしまう。一瞬の出来事に戸惑っている様子だった。家の近くのコンビニに着くとドイツの手をまた引っ張って家に帰る。みんながいるシェアハウスに。
「ふぅ、ただいまなんね!」
カントリーヒューマンズ。国の擬人は同じ家で過ごす事が国連の中で決まった。いつもの様にアメリカと中国がロシアを取り合っていた。そんな光景を見て笑うしかなかった。良い大人が夜中に何やってんだ。そう思った。
「イタリア、俺もう寝たい」
「そう?おやすみんね」
ドイツを軽く撫でると、ドイツは照れてすぐに自分の部屋に行った。からかいすぎたかな?そんな思考を頭の片隅に置いて無駄な茶番に割り込んだ。