視界が霞む
いしきが体を離れる
だれかが私のなまえをさけぶ
ごめんなさい。ぼす
「_____あれ、ここは……」
「あんたはじっとしてな。疲れも溜まってたようだよ」
ふと目を覚ますと、永遠の白が視界で光る。知らない天井だった。
その白を見つめていると、少し強気な女性の声がした。
その声には聞き覚えがおる。慥か、首領が嘗てお気に入りだった与謝野とかいう女。
いわば恋敵!
「与謝野さん……ですね」
「はァ?なんで妾の名前を知ってるんだい」
「恋敵だからですよ!」
与謝野は心底不思議そうに首を傾げる。ああ、そんな仕草も美しく見えてしまうのは美人だからだろうな。
私なんかじゃ、到底この女には及ばない。
「恋敵、ってなんのことだ?」
いらいらして、何を云いたいのかわからなくなってきて、涙がこぼれた。
「な、っちょ、泣くんじゃないよぉ……
乱歩さん!」
知らない人間の名前を呼んだ与謝野は、本当に私のことを心配しているのだろう。私を元気づけようとさせている。
ごめんなさい、と口を開こうとした時、清潔な白の扉が開いた。
「なぁに〜____」
入ってきた人物は、私の姿を細い目に捉えた瞬間動きを止めた。
息すら止まっているようで、彼の周りに緊迫した空気が降りる。
「……○○ちゃん?」
「えっ、誰?」
ランポさんと呼ばれた人は、つかつかと私に詰め寄ってくる。
いや本当に誰……怖い怖い怖いこっち来んなまじで!
「○○ちゃんでしょ!矢っ張り!
僕、君みたいな匂いの子○○ちゃん以外に知らないもん!!」
「匂い?!!!なんですかそれ!知りませんよ!え?私フローラルな香りぷんぷんですか?!」
「その自意識過剰なところも○○ちゃんだね!」
「自意識過剰なんて言わないでください怒りますよ!てか貴方誰ですか!」
ひとしきり話してランポさんとやらは我に返る。
「……えっ、覚えてないの?」
「覚えてないですけど?!!」
ムキになって言い返してしまった。すみません……
いや今の話の流れと私の警戒心の凄さから言ったらもう完全に覚えてないでしょう。
「ま、そっか!そうだよねぇ!
いいよー、教えてあげよう。僕は世界最高の名探偵、えどg」
「あ、待って思い出したァ!!」
突然脳に記憶が流れてきた!!待って判った、この子あの少年だ!
「君ほんっっっとに昔から人の話を遮るところ変わらないね……」
苦虫を噛み潰したような顔で少年が俯く。
「あ、ごめん少年。悪気はないんだよ」
「もう○○ちゃんきらい。てか少年って呼ばないで!同い年でしょ?!」
「えぇ~?精神的には少年の方が歳下じゃん」
怒ってる顔も、仕草も、声も、昔から何一つ変わらない。
強いて言うなら少し大きくなったかな。
「…少年、どうして武装探偵社にいるの?」
間髪入れず少年が言葉を返す。
「○○ちゃん、どうしてここが武装探偵社だって判ったの?」
そういうことか。
少年には全てバレている。私の現在所属する組織から、愛している人、スリーサイズまで……
あっ、スリーサイズはいらないカナ⁉️😅💦
そういえば、少年と私が出会ったのは13年前のことだったな_____
微妙なとこで切ってすみません!
どこで切ったらいいかわからないというあるあるから抜け出せず……
どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます的なあれです
コメント
6件
スリーサイズ……w
恋敵(笑) おぉっと夢主は乱歩さんと過去に関わりがある模様!! 回想に備えろ!!(((((