テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今回は青の先生です。現パロです。一応blです。先生が先生、貴方が生徒です。○○はあなたの名前です。ニセ関西弁があります。苦手な方はブラウザバックどうぞ。それでもいいかたは、どうぞ。恋愛要素は薄めかもです。
自分は今、鬱島先生に恋をしている。
学生と先生の禁断の恋、そんなもの自分はしないと思っていた。しかし、今になってはどうだろうか。
鬱島先生は社会の先生だ。おかげで社会は得意になった。クラスメイトにはバレていないし、親しい友達にも話せない。というか、話したくない。自分以外にも鬱島先生を好きな人がいたら嫌だからだ。
四時間目の終わりのチャイムがなる。お昼はお弁当だ。自分が作った。自慢だが、料理が得意だ。しかし、誰かに食べてもらうのではなく、自分で好きなものを作り、自分を満たしたい。それだけで料理を極めた。しかしながら願望があり、好きなひと、鬱島先生にも食べてほしいという邪な気持ちもある。
「○○〜、ちょっと用事あるんやけどええ?ごめんな、ご飯中に。」いきなり声をかけられた。がつがつ食べているところを見られた恥ずかしさがこみあげる。
「部活のことなんやけど…。この弁当すごいな。○○が作ったん?」名前呼びは心臓に悪い。
「あ、はい。自分で作りました。」
「へえー、すっげぇ。一口もろてええ?先生、お腹減ってん。」
「ああ、まあいいですよ。」あなたならという言葉は飲み込む。「じゃあ、卵焼きもらうわ。」手で取り、パクっと食べた。自分の心と初めての手料理を好きな人に持っていかれた。願望が叶い嬉しい気持ちと、美味しいかなという不安な気持ちがある。
部活の話なんだけど、と先生が話しを戻す。感想はなかった。まあ、そんなものだ。本当にお腹が空いていたのだろうかと心配になる。
昼休みが終わり、5時間目が始まるがもちろん身に入らない。先生のせいだ。これを誰かに話そうにも話す相手は誰もいない。自分の中でぐるぐると黒い感情が渦巻く。
放課後、友達の部活が終わるまで教室で待つ。本当ならば本屋やゲーセンに行きたいが、友達も大切だ。本屋やゲーセンはまた今度行けばいい。やることもなく、だらっとする。
「おーい、もう帰れ…って○○か。どしたん。」あの人の声だ。ガバっと起き上がる。
「あー…友達、待ってます。」
「ふーん..。な、学校楽しい?」
「まあ、それなりにです。」
「さよか…。なんか今日はぼーっとしてたし、ちょっと気になってん。今日は早めに帰って、はよ寝よな。」貴方が言うならばそれに従うしかない。
「わかりました。」
「鬱島先生、ちょっと今いいですか。」
「あ、はい。今行きますぅ。またな。」緊張した。糸がほぐれ、まただらっとする。
「あ、卵焼き、美味かったで。またもらってもええかな?」急に声がかかり、シャキっとする。行ったとおもったのに。
「は、はい!もちろん!」
「…鬱島先生?生徒からお弁当の卵焼きを貰ったんですか?」鬱島先生を呼びに来た学年主任はにっこりと鬱島先生を見る。ちゃいますやんなどと弁解しながら去っていく。静かになった教室にもう一度机とキスする。
先生の声が頭の中で反響する。
“なんか今日はぼーっとしてたし”
それはつまり、見られていたということ。先生の視界に入ったということ。今日一日、変な寝癖はなかったかなどのどうでもいいことを考える。
校庭から、ありがとうございましたー!という声が聞こえる。少しばかり待っていると友達がやってきた。
「はあ、はあ…ただいまー…。つっかれたー!」
「おかえり、おつかれ。」
「ん、ありがとう。帰ろーぜ。帰り、コンビニよろ。「いいよ。」」友人との会話で先程までの事柄が夢のように感じる。せんせ、もっと、ゆめみさせてよ。