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暇なので続き
登場人物
ブライアン (主人公)
タイラー セリフ「」あり
その声を聞いて俺は泣きそうだった
だって、こんな無人島に、人がいなかった無人島に…
店があって…それに店員がいて…
思わず俺は店員を抱きしめた。
絶対迷惑だろうけど、関係ない。
「…あのー、お客様?」
そう彼は言っていたのだろうが、耳には入らなかった。
そして少し経つと、彼は俺を優しく押しのける
「…ここはManny‘sですよ。」
「ここには電話がありませんので、貴方の助けになれないかもしれません。」
「…ただ、飲食の提供はできますよ。」
…ああそうだ
そこは確かに厨房があっていかにも料理店だった。
しかし電話がないとなると救助のヘリとか、船すら来てくれやしないだろう。
…まあ、俺は今腹が限界だし、ここで食べていくしかないか。
そうして注文しようとメニューを見る。
…なんだ?
そこで俺は気がついた。
メニューの下に価格が明記されていないことに。
唖然とみていると店員が言う。
「…ああ、値段のことですか?」
「それなら大丈夫、もう払って頂いたので。」
…払った?
いつ払ったのか知らないが…まあいいか
「さあ、何を注文いたしますか?」
そう言われたので、まあ食いきれなかったら駄目だと思って、ナゲットとシェイクを注文した。
そうすると数秒ですぐできる、作り置きなのか、ただ単に速いだけか…
「ナゲットセット、お召し上がりください。」
そして俺は店員から受け取り席に着く。
しかし、俺は不安だった。
だって、急に無人島に現れた店の食べ物だし、数秒でできてすぐ提供されたし、ファストフードにしては早すぎるだろ?
…でも、すごい美味そうだった。
特にナゲットなんか…ああ、今すぐにでも食べたいくらい良い匂いがして…
…ああ、もう食うしかな い…
そして一つ、頬張った
…美味しい
久々に食べるまともな食料。
今までココナッツと魚だけで飢えをしのいで、必死に生きていた。
ああ、女神よ、こんな俺に幸福を分けてくださりありがとう!
そんなことを心で唱えて、ナゲットを2つ3つと食べ続ける。
シェイクも冷たくて美味しい、ああ、本当に最高だ。
…あれ、俺…
気がついたら朝で、普通に無人島だった。
そうして後ろを振り返るが、店はない。
…俺、無人島にいすぎておかしくなったのか…?
そう呟いてはぁ、とため息をする。
…あれ、なんだろうと思い、手を見る。
なんてことだ、俺の手に握られていたのは…
昨日食べた店、Manny‘sのシェイクだった…