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3 - 魔性の色

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2025年10月19日

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だいぶ前に書いた百合


明日文化祭なのに私何やってるの一体


















────────────────────









うちのクラスには、『魔性の女』がいる。


もちろん、これは比喩表現で、本当はただの高校生なんだけど。




「……おはよう、ミリカ。」


「あ……アキ。今日は早いんだね。」




暁光に透けるようなな髪の毛は人々を囚え、


唇に乗せた薄桃色は人々の恋心を喰らう。


檳榔子黒(びんろうじぐろ)の瞳で惹き込んだら、




「そういえばさ、古文の課題やってきた?」




鳥の子色の笑みで邪心をぼかす。




「うん。やったよ。」


「えー、嘘!んじゃさ、教えてよ!

館センの出す課題マジムズいの……!」


「えー?しょうがないなぁ……」




私は『魔性の女』であるミリカの幼馴染だ。


男子に爆モテで、毎日愛の告白が耐えないミリカを護衛している。


別に憎らしくはない。


羨ましいとは思うけど、昔からミリカが恋愛のいざこざで苦労しているのは知っている。


だから、私は逆に守ってやらねばという母性が働くのである。




同級生の男子に「藤宮(ミリカの苗字だよ。)の連絡先教えてくんない?」と言われたら、




「アンタのその口臭が良くなったら考えとく。」




と返す。



後輩に「藤宮先輩とよく一緒に居ますよね!えっと、その……」とかなんとか言われれば、




「あんた、芋臭い。身の程知りなよ。」




と返す。



クラスの女子達がミリカの愚痴を言っていれば、




「…………勝てないからって……みっともな。」




と、嘲笑う。




別に、例え全方面に嫌われたっていいのだ。




「あ、そうだ!アキ、今日放課後空いてる?」


「うん、空いてるよ。」


「よかった!」




ミリカが笑顔でいれば、いいんだ。
















「ッえ…………」


「ごめん、ずっと言えてなくて。」




誰だよ、その男。




「ずっとアキに頼ってばっかの生活、良くないなって思ってた……」


「今まで迷惑かけちゃってごめん。これからはこの人と一緒に自分磨いていくからさ!」




嘘、嘘だよ。


辞めてよ。


そんな肩幅がデカくて、いかにもな男、


ミリカには絶対に似合わない。


なにより…………




「『魔性の女』は、そんなことしない……」




誰とも深い関係を築かずに、


永遠の高嶺の花で有り続けるのだ。


人々を惑わせて、


悪しいほど美しき女王となるのだ。




「……アキ、よく私の事そう言ってくれるけどさ……」


「私、アキ以外の人にそう言われたことないよ。」




「…………あ………………ッ」




「とにかく……これを伝えたかったの。」


「えっとね、距離をとるって訳じゃなくて、むしろもっともっと仲良くなりたいんだ!」


「私、アキに相応しい親友になりたいから!」


「えっと……彼はね、私がそれで悩んでた時に話聞いてくれて……えへへ。」



「…………」



ごめん、ミリカ。


今、私の耳には何も届かない。


茜色の空が遠くなっていく。


私の心と、ミリカの想いが遠のいていくみたいに。










惑わされていたと思っていたのは、


私で。


勝手にミリカに固執していたのも、


私だった。


中学生のときに、当時私が好いていた子の好きな子が、ミリカだと知った。


…………盗られないために、ずっと、ミリカにくっついていたのかもしれない。











(でも、大丈夫だよね…………)




きっとミリカは、戻ってくる。











「うっ…………アキ…………ごめん…………う……」


「…………大丈夫だよ。」




ほらね。大丈夫だったんだよ。


元彼にやられたのであろう、


その紅く腫れた頬に触れる。


あぁ、綺麗な顔が少し穢れた。




「やっぱりね………………ミリカは──」




私だけの、『魔性の女』だよ。













─────────────────────







小説部屋ではお久しぶりです


めっちゃ見にくいのごめんなさい


全然はミリカちゃんは魔性の女じゃないのに、

分からなかったんですね、この子。



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