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6月4日 晴れ
今日もパトロール。
ラディが起こした問題の仲裁をした。
誠実な彼は、事が終わった後、いつも何かしらの菓子折りを持ってお礼に来る。(意外だ、と付け足すのは余計か。)
それを結構楽しみにしているのは、保安官として失格か?
ラディは口は悪いが、根は良いやつなんだ。友達がいないだけで…
俺も人のことは言えないがな…
6月5日 雨
昨日の晴天が嘘のような雨。
流石に今日は誰も外にはいないだろう。(Mr.ツリーは別として。)
今日はパトロールを休み、久しぶりにマフィンを焼いた。 誰に見せるわけでも無いが、いつもの癖で可愛く装飾した。可愛く、といっても俺の顔に似せたものだが。
菓子を一人で食べるのはいつぶりだろう。最近は誰かに焼いていたからな…
あぁ、良い事を思いついた。
何個か残しておいて、明日ジェヴィンの所へ持って行こう。この前の料理のお礼として。
しかし、お礼のお礼は不必要だろうか?
6月6日 晴れのち雨
最近は天気が不安定だなぁ、そう思う1日。
行く時には晴れだったが、帰り道に雨に降られ、 結局ジェヴィンの家に泊まる事になった。
5日前にも、似たような事があったな。あの時とは立場が逆だが。
しかし、本当にジェヴィンの食事は美味い。自分も料理の腕がたつ方だと思っていたが…人の料理だからだろうか?…いや、それ抜きにもとても美味しい。
今日はローストビーフ。赤みが強い事を聞くと、そういう品種なんだそうだ。
そんな牛なんていたっけ、と思うが…彼の事だ、俺が知らないだけなのだろう。
しかも少しスパイシーだった。それが逆に良いアクセントになり…あぁ、書いているとお腹が空いてくる。
又食べたい、と言うと困らせてしまうだろうか?
また、品種を聞いてみようと思う。
しかし、彼の家は居心地がいい。
俺好みのベッドに枕、カーペット…しかも、常に清潔である。
素晴らしい…またお返しに何か持って行こう。