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あの任務が終わってから約8年がたった。
僕は今でも中忍だ
あの日から変わった事といえば、オビトくんやリンちゃんに会っていない事、その2人が忍者になった事
そして、あの記憶がだんだん思い出せなくなっている事
あの2人が忍者になったと知った時僕はあぁそうかって思った
あの頃に比べたら僕は、あの子達に対してひどく冷たくなってしまったらしい
それほど僕には余裕がない
自分以外の誰かを気にかけることも、守ることも、僕には難しいことだった
だから逃げた
逃げたはずなのに、僕は気がつくとよく黒髪や茶髪を追っている。追ってしまっている
オビトくんが、リンちゃんやはたけ上忍の息子、波風上忍といい関係が築けてるって聞いた時、心の底で良かったって思った
僕は卑怯だと思う
逃げたくせに、見捨てたくせに。
僕は、2人の無事を今でも願っているんだ
オビトくんが、リンちゃんが
はたけ上忍の息子さんや緑タイツの子、黒髪ジンベエの子達と仲良くしているところを見かけるたびに
僕は、僕の情けなさに泣きそうになる
そんな時
僕にAランク任務がきたんだ
上忍四名、中忍二名 計六名での護衛任務
今回は上忍が四名もいて人数も多く、
戦闘メインじゃない、護衛任務だ
予定通りに行けば3日で帰って来られる
だから油断していた
里の境まであと少しのところで襲撃された
まずは中忍が地面に引きずり込まれて動脈を掻き切られた
その後、ヒヅキ上忍が依頼人をここから離そうとした時依頼人の1人が敵のグルで、咄嗟のことに対処しきれず脳天をぶっ刺さって
1人、また1人と、ゆっくり確実に殺 られる
そして僕も
あぁ、後悔ばかりの人生だなぁ
僕も、依頼人も、ヒヅキ上忍もアズマ上忍も、みんなみんなメチャクチャだ
こんなことならこの任務受けなければよかった
横腹が熱い
生ぬるい血が気持ち悪い
痛いなぁ
どうせ死ぬならもっとオビトくんやリンちゃんを可愛がって死にたかった
もっと一緒にいたかったし、本当は守りたかった
‥‥オビトくんは、りんちゃんは、幸せになれるのかなぁ
でも、オビトくんにリンちゃんにははたけ上忍の息子さんも波風上忍もいるから案外大丈夫かもなぁ‥‥
‥あれ?まって、なんで?
はたけ上忍、はたけサクモは
なんで生きているの?
原作では確か、カカシくんが下忍の頃にはもう死んでいたはずなのに、 どうして‥
僕がいる影響?
でも、他に何が、、、
そういえば
ーあの子は誰だ?
オビトくんの同期に、黒髪ジンベエを着ている子なんていない
あの子は、僕と同じモブ?
だとしたらどうして側に、、、
あぁ
あの子がここの主人公なんだ
あぁ、、そうか、なるほど
だから邪魔な僕は、この世界から退場させられるのか
よく考えたらわかることじゃないか
この世界で、この里で、刀を持っている忍者なんて、鉄の国ぐらいだ
ただのモブが、そんな目立つような要素がある訳ないじゃないか
あぁ、
最後まで僕は惨めだ
くそったれ