暫くは俺達、何もなかった事にしようか?
俺が翔太くんを好きだって言った前に戻ろうか?
抱きしめないし、キスもしないし、ここに来ない。
渡辺ー俺に呆れた? 厄介なやつって思った?
目黒ー違う。 翔太くんが可哀想だから。
渡辺ー・・。
目黒ー今夜は泊まらせてね。
布団に入ると目黒は渡辺を抱きしめる。
渡辺が嫌がっても腕は離れなかった。
目黒は渡辺を抱きしめたまま眠ってしまった。
渡辺は目黒の腕の中、心臓がドキドキ煩い。
それでも目黒の腕の中は居心地がいいのか、だんだん落ち着いてきた。
手を伸ばしてそっと目黒の唇に触れる。
小さな声で、何度も好きと呟く。
目黒が起きてしまわないよう声を抑えて泣いた。
明日から目黒は自分を見てくれない。
抱きしめてくれない。
キスもしてくれない。
嫌いじゃないのに。
渡辺ーめめ、朝。
目黒ーしょっぴー、おはよう。
渡辺ーおは・・よ。
目黒ー顔洗ったら出て行くね。
渡辺ー・・。
しょっぴーって言った。
付き合ってる時は名前呼んでくれたのに。
みんなと同じになってしまった。
目黒が家を出て,自分も用意しなきゃと思ったが動けなかった。
ぼんやり座ってたけど、遅刻しそうで慌てて用意した。
手首から、ブレスレットを外した。
MV撮り。
踊る気力がない。
岩本に、少し調子が悪いと言う。
座って見てたらいいよと言われ皆んなが踊っているのを見てた。
目黒はいつも通り。
渡辺は、涙を堪えるのに精一杯だった。
休憩時間。
1人でスタジオの外に出た。
辛い。
こんな事でこれからやっていけるか分からない。
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