絡んだ小指が、証拠
「ねぇ、太宰ぃ、、お前は今何処にいる?、」
「へ?、」
有る探偵…否、名探偵の口から出てきた言葉はとても奇妙な物であった。思わずこの私が素っ頓狂な声を上げてしまうくらいに。
私は貴方の目の前に、、、居るのに。
「わ、私は。貴方の目の前に、」
其う急な事で言葉に詰まりかけるも彼に問う。
「、、、あーっお菓子無くなっちゃった。」
私は問いかけた筈なのに。彼には聞こえていない、
「ら、らんぽさ、、、、」
続け様に名前を呼んでみる、咄嗟の事に自分も混乱しているのか無意識に握り締めた手に爪が当たって少し痛い、
「…はぁぁぁぁぁぁ…」
座っていた椅子の向きを180度程変えては普段と変わらない窓の外を見、名探偵は溜息をついた、
「じょーだんじょーだん。お前をからかって見たらどうなるかなーって思っただけだよ。別に僕の目にお前が写っていないことは無い。だからさ、そんな顔しないでよ、」
”太宰、”
そう名前を呼ばれハッとした、目元が暑い、…泣いてしまうのだろうか。、
「ァ、いや、その、…」
誤魔化しの言い訳をしようとした瞬間、自分の顔に何か涙とは違う温かみのあるものが頬を下から伝ってきた、
「もー、太宰は僕の事が本当に大好きなんだから、これだけのことでそんな反応しないの。まぁ可愛いからいいけれどさ。」
どうやら乱歩さんの手だった様、凄く、…暖かい…落ち着く…
「はぃ、…だいすきです、…」
ついそう自然と言葉がでてきた、
その言葉がしかと届いたのか名探偵は少し固まり、帽子を深く被った、どうやら予想はしていたものの実際言われると大層恥ずかしいものだったらしい、
「お前は本当に可愛いな!!…僕から離れるの、許さないからね!!」
と、小指を差し出す名探偵。
「勿論です、離れません…、」
私もと、同じく小指を差し出し絡める、
約束、
ずっとあなたのそばに、
約束、
ずっとお前の隣に、
絡んだこの二本の小指が二人の愛の証拠。
コメント
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続きとかって作って貰えますでしょうか、?好きすぎてヤバいです🫶
えッ、もう、好きです(唐突) ぁ"〜〜〜最高だァァァァァア(((((ダマリマス
ん゛っ…好きデス🫣