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しかし、ポスターか…。
何を書くべきなんだろうか。
正直絵心はない。
まずはできそうなところから…と、書くべき事を洗い出して、整理する。
・体験型ダンジョンを始める事。
・冒険者はレベルによって体験できるダンジョンが違う事。
・冒険者じゃなくても体験できるダンジョンがある事。
・モニターで冒険の様子が観覧できる事。
・カフェがあってゆっくり観覧できる事。
・アライン王子推薦。
・プレオープン日とオープン日
・まずプレオープン日に見に来て欲しい事。
……大体こんなとこだろうか。
次いで、思い付いた疑問点も書き出しておく。
・王子様にプレオープン日に来てもらう?
・練兵場やスキル教室については記述する?
他には…
「よう!…おっ?なんだ、一人か?」
…びっっっくりした!
なんだ、カエンか…。アラーム含め、心臓に悪いから、突然登場するのは止めて欲しい。切実に。
「なんだよ突然…ってそうか。ブラウか」
「そーいう事。おーい、ブラウ!準備は出来てんだろうなぁ」
「………」
おずおずと、錬金部屋から顔を出すブラウ。はは、カチコチに緊張してるな。
「ヨロシクオネガイシマス」
マーリンに仕込まれたんだろう挨拶を、たどたどしく口にする。カエンは面白そうに笑って、「ああ、任せとけ!」と請け負った。
それにしてもブラウの格好…これはマーリンの見たてか?
仕立てのいいパンツとベスト、ハンチング。真っ白いシャツにはわずかにフリルがついている。褐色の肌には意外と似合っていて、センスは悪くないが…
まるで良家のお坊ちゃまだ。あのいたずら小僧っぷりからは想像できなくて、むしろ笑える。
「よっしゃ行くか!」
カエンはブラウの首根っこを掴むと、「あ、そういや今日、アラインが来るって言ってたぜぇ!」という言葉を残して嵐のように去って行った。
え…今…王子様が来るって言ったか…?
確かめようにも、もういないし!
頼むから、爆弾発言残して行くなよ!!
「えっ!?アライン様が来るの?えっ?何時に!?」
知らねぇし。
「あらぁ♪ユリウス様も来るかしら」
だから、知らねぇし。
…まぁ、護衛隊長だから、多分来るだろうけど。
カエンからの情報を皆に伝達すると、当然のごとく質問される訳だが…答えられる筈もない。憮然とした表情だろう俺に、さすがに聞き辛くなってきたのか、ゼロはモニターごしに指示を出し始める。
王子様が来るかも、と伝えると、受付フロアーは大騒ぎになった。
バタバタとテーブルセッティングしたり、掃除しなおたり。もてなす準備は急ピッチで進んでいく。シルキーちゃん達は、顔は可愛らしいが、働き者で腕も確かだ。
あとは任せて大丈夫だろう。
そうだ、王子様が来るなら、ひとつ気になる事がある。
「なぁゼロ、家庭教師テストは結局終わったのか?」
ゼロ、笑顔でガッツポーズ。
「良かったな。頑張った甲斐があったじゃねぇか」
ゼロはホントに嬉しそうだ。
これで懸念事項がひとつ減った。
後は王子様が来るまで、出来る事をやっておこう。
まずは、新着情報のチェックからだな。