カナ視点
カナ「高生さん!どうですか?」
見た感じ顔色が少し青いくらいで命に別状はなさそうな…
高生「心拍も正常ですし、生きてます!よかったぁ……」、
ズゥーンと響く振動が襲ってくる、天井のやつが動き出してんのかな、とそっちの方を見てみると…
…水穂がタゲ取ってるわ…
カナ「高生さん、水穂がタゲを取ってくれてる間に入口付近まで二人を運びましょう。」
高生「いや、僕が二人を持っていくのでカナさんは水穂さんの援護を…」
こう話ている間にもタゲをとっているが、あそこまでデカイやつだと時間もあまりなさそうで…
カナ「とりあえず二人を運びましょう!」
と、少々強引につれていく。
四宮「…ん、僕…なんでおぶられて」
後ろから声が聞こえる、起きっぽいかな?
カナ「突然ですいませんが歩けそうですか?」
四宮「あぁ、多分…大丈夫やな、えーっと…」
カナ「カナです、高生さん、私は水穂のサポートに行くので、三人で先に行って下さい。」
急いで、何しでかすかわからないからできるだけ早く…
高生「わ、待って…行っちゃった… 」
四宮「でも僕たちの事を考えての行動やろうし、先にいこか」
高生「う、うん…」
水穂視点
ありゃりゃ、意外と図体がデカく…っ!
水穂「あぅ…ぶな!」
岩投げてきたり、そのまま突進してきたり…
当たったらひとたまりもない攻撃ばっかりで…
水穂「…攻撃できるタイミング少なすぎるって!!おい!!」
ひどいって!防戦一方じゃん!
すこしでも詠唱できりゃいいんだけど!!
後隙を岩で埋めてくるぅー!!キモい!
水穂「うぅ〜っ!!カナはよー!!
あ、やべ」
避けた先にも置き土産は…予測できないって!
眼の前に大きい岩、杖を前に…だめだ、絶対抑えきれない。こういう時って、ちゃんとスローになるのね…
カナぁ…ちょっと無理だぁ…これは
水穂「グッ…あぁっ!!」
あっは、は
せなかも、いっ、たいなぁ…
〈ズゥーン…〉〈ガラッ、カラカラ…〉
カナ視点
カナ「…水穂っ!」
もろに岩喰らってたっ!絶対マズい!
二三発撃っているが、いたがっている気配はあまりなさそうで、
当たったとしても、そこまでダメージもでなさそう。
カナ「…装甲がお硬いようで!!クソが!」
まず水穂の状態を診て、その後にどうするか…
みーが居れば、タゲ取ってくれるんだろうけど…
無いものねだりは駄目だな。頑張るしか無い。
カナ「水穂、の状態は…」
息は、ある。ただ、出血量が、多い。
止血、布は…
そうだ、上着
〈ブォン〉と岩が飛ぶ音。
庇う?逃げる?
重症人を担げるか?いや、時間が足りない。
いっつも、助けれてないな。
カナ「あ、はは。弱いんだな。人って」
ふぅ
眼を閉じて、待とう。
…ただ、いつまで待っても衝撃はこない。
音、は
??「…二人らしくないね、ここまで追い詰められてるなんて」
聞いたことがある声、
カナ「らい、らい?」
來摩「?、大丈夫?どっか打った?」
カナ「いや、大丈夫。いや、岩は?」
來摩「あー…打ち返した…よ?ほら」
とらいらいが指した方を見ると、飛ばしてきていた岩の近くでうずくまる化け物が。
カナ「…コワ」
來摩「あなたに言われたくないなぁ…ほら飲み物。」
ありがと、と受け取る。
カナ「そだ、水穂!」
さっきと同じで出血している、止めないと
來摩「人ってさ、大体が水分で出来てるじゃん?」
カナ「それが?」
來摩「この世界イメージすりゃ何でも出来るからさ、あなたの能力上手く使えば止血できるかもね」
カナ「うん、やってみる。」
絶対助ける。
來摩「んふふっ、がんばれ〜」
次回、こっから出なきゃ
作者より、來摩が使ってるのはハンマーです。
わかりやすいのはモンハンのハンマーくらいのデカさです。タノシー( ^ν^)
コメント
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み、水穂が🥺