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3.非道=下劣
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翌日の朝。酔いが完全に分散され、自然と目が覚める。
『んーっ…』
『あれ、昨日ここで寝落ちしちゃってた…?』
まさかの記憶まで抜けてしまっていた。
全く思い出すことができない。
『えっと、確か昨日俊夫と一緒に飲んでてそれから…』
『んー、思い出せないや…』
『でもここ俊夫の家だし、泊めてもらったのかな?』
『足がふらついてたところ辺りからマジで何してたか覚えてない…』
(ドアが開く)
『お、おはよ~!昨日爆睡だったぞ~?(笑)』
『あ。』
やっぱり泊めてもらっていたんだ。
『ごめんな、昨日寝落ちしちゃって…』
『迷惑じゃなかった?』
『いや全然迷惑じゃなかったし、むしろ疲れとってくれてありがたいみたいな感じかな?(笑)』
午前3時半。もうすぐタクシーの第一便が来る時間に迫ってきていた。
『あ!やべ、早く外出ないと!3時半!』
『…わっ、準備準備…』
明は寝起きで慌ただしく準備しだす。
準備が終わったときにはもう3時40分。
『よし、行くぞ!!』
俊夫と手を繋ぎ、どんどん走ってタクシーの停留所へと向かう。
停留所に時間丁度で着いた。
タクシーもそれに続くように停留所に到着した。
流れるような感じでそのタクシーに乗って自宅まで帰った。
帰宅後のこと。
『焦ったー…あのまま帰れなくなったりしてたらまずいところだったぞ…』
そんなときだった。
速報で一軒家での放火が起こったというニュースが入ってきていた。
『うわ、酷い燃えようだな…』
『これじゃ消防隊の方々に感謝すべく、早く治まるよう願うべきか…』
『放火された人、どんなに悲しんでるのか…』
『下手したら自分の帰る処がなくなるもんな、相当悲しいだろうな…』
こういうニュースが目に入ると胸の奥が締め付けられたような気分になる。
被害者のことを考えれば考えるほど、そうなる。
子供のときからずっとそう。
自分のことより他人のことを考えて、自分の身には全く目を向けずにいるような子供だった。
正義感が強いとかで弄られてたけどそんなの外観以外は全然気にしなかった。
自分で満足するより他人を満足させることに必死だったから。
『はぁ、本当酷いな…』
『”消える気配がない”か、これじゃ本当にこの人の帰る処がなくなっちゃうじゃん…』
『骨組みだけ残っても過ごしてくのは不可能なんだよな、家具とか焼失したせいで快適に過ごせないから…』
『消防隊の方々、消えずに服に燃え移りでもしたらどっちにしても被害が出るし…』
本当どうするんだろ…
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