⚠️注意⚠️ 口調迷子なりがち。死ネタ。
○○時○○分 ご臨終です。
○月✕日ボビーことしろせんせーこと白井裕太は死んだ。病死だった。
病死だったおかげか、死体は綺麗で美しいものだった。俺は言葉が出なかった。というより死んだことを受け入れられなかった。
だって昨日までは、あんなに俺と話してくれたのに….ボビーは最後苦しまずに逝った。そう医者が話してくれた。夜「おやすみ。またね」と言って病室を出た。ボビーは眠っていた。確かに呼吸はしていた。だけど朝行ったらボビーは目を覚ましてくれなかった。
すぅすぅと聞こえていた寝音も今は聞こえない。それからのことはよく覚えて居ない….思い出したくもない。
ボビーの葬式が始まった。俺は泣けなかった。けどどうしても明るいいつもの俺たちみたいにはなれずに皆下を向いていた。
「前を向こう。」
そういったのは他でもない俺だ。
皆は、少し驚いた表情を向けたが直ぐに笑顔で『そうだね』と言った。
リスナーにも告白し、、その時のトレンドは1位を取った。喜ばしい1位じゃないのが悔しい。トレンド1位はボビーと見たかったな、など子供みたいなことを言う。ワガママってやつかな。
ならもっと大きなワガママを言ってやりたい。神様どうかボビーを生き返らせてください。もう一度合わせてください。お願いします。俺は毎日ワガママを言う。まだ泣けない。
何日たっただろうか。2日、いや3、4日ぐらいだろうか。
俺は死んだように生きた。
ボビーがいたはずの部屋は今、そのまま残っている。片ずけることが出来ない。片付けたくない。そう思いが込み上げてくる。
はぁっ、はぁっ、苦しい。、息が…….
「ニキっ!!」
誰かが呼んでる。18かなー、いやでも違う、もっと聞き覚えのある声が、、『ニキっ!!』
2人の声が重なる。
あぁこれはまちこと”ボビー”の声だ。
そう思いながら俺の意識は消えた。
目が覚めると妙に見覚えのある天井があった。ここは、、?
ボビーが入院していた病院だ。気づくのにそう時間はかからなかった。
しばらくして人が来た。医者と話をする皆だ。
こちらを向くと驚き。悲しみ。怒り。などの感情が混ざったような顔をして近づいてきた。
「ニキっ!」「ニキ君!」「ニキニキ!」皆が俺を呼ぶ。
俺はどうしていいのか分からず、とりあえず笑った。そしたら18が言った。
「作り笑いならいらないよ」と、
え?俺は困惑した。….「ちょっと作り笑いって」とすぐさま弁解の言葉を発する。それと同時に18は、
「今!自分がどんな顔で笑ってるかわかってるの!?」と言った。
鏡を見る。目の下にはクマ。髪はボサボサ。変に上がった口角。光がない目。そんな俺が写っていた。
「せんせーが居なくなったからだとは思うけど、もっと自分を大切にしないと。」
俺は俺は….
「ニキ」まちこが優しい声で言ってくる。
「渡したいものがあるの。ちょっといい?」
「みんなはちょっと先帰ってて。」
まちこ以外が病室から出ていく。ここに2人だけしか居ない。
まちこはそれを確認すると1つの封筒と、動画を送ってきた。
まちこを見るとまちこはせんせーからと一言だけ残し、病室を後にした。
手紙を見てみる。
手紙は、ニキへから始まっていた。
これはボビーの字だ。ふっ、と笑いがこぼれる。
『ニキへ
この手紙を見てるっちゅーことは俺は死んだみたいやな。
なんかさ、死が近くなると人間分かるんだよなり俺もうすぐ死にそーって笑
そんときに思いついたんよ。ニキなんか残せんかなって。で、思いついたのがこれと動画やな!けど俺書くのは苦手やからほぼ動画なんやけど、大事なことだけ書いとくな。
1、死ぬな。
おじいちゃんなるまで生きとってな?そして死んだら俺と話そ
2、周りを頼れ
お前の周りはたっくさんの人達がいることを忘れるな!!大事にしてくんやで
3、ごめん。
この手紙実はニキが帰った後に書いたんよ。
やから寝たフリしとった訳。やっぱ俺ニキを見とったら何も残せず死ぬのはな。って思って急遽書いたり撮ったりしてるんよ。
そしたらまちこが来たもんで○日まちこに預けとく。俺が生きとったら処分してもらう予定。ま、多分処分やな。
こっから先は動画行ってくれ!
書くの疲れた!終わり!!』
ボビーらしい手紙だよっ、、
手紙が濡れる前にしまっておこう。
次に動画を再生した。
[ニキー!!やっほ!さっきぶりやな。]
画面には元気な、ボビーがいた。笑ってる笑ってるよ。….
[今日は○日]
ボビーの命日の前日。
[なんかいやーな予感がするで一応残しとこー思って撮ってます。
手紙で言えなかったこと言おかなとか思ってます。
俺さ、病気って言われた時もうダメかと思ったんね。
医者に治る確率は低いって言われて。けどさ、そしたらニキがどうしたら治りますか?って聞いてるの見ておれ、まだ諦めちゃいけないなって思うことができた。ありがとう。嬉しかったで。ニキの言葉は人を救うことができる
これからもたくさんの人を救ってな。
と、話変わるけどニキがこれを見てるってことは、今とっても心が繊細な時なんよな。ニキ俺がおらんくて寂しい?泣いちゃう?笑]
俺は泣けなかったよ。ボビー。俺はボビーが思ってるような奴じゃないよ。胸が苦しくなってくる。
[けど、お前なら多分泣いてないよな?、これで泣いとったらすまん。でも何故か分かるんよ。ニキの1つ1つの行動が。俺ももしニキが死んだらって考えたら泣けんし。死を受け入れられる気がしないってゆーか、な?]
ははっ。ボビーにはおみどうしだな。なんて思う。
[あっ、そうだ!手紙にも書いたけど絶対死ぬなよニキ。
なんかニキなら一緒にこっちに来そうやし。俺はニキがそんなことしないように幽霊なってでも大丈夫だ。安心出来る。ってまで見守ってるからな?笑]
ボビーがいたずらっ子みたいに笑う
心が軽くなった気がする。
[ニキ。最後なんて言いたないけど、言っとくな。
愛しとるで。世界一な。 ]
ボビーは照れくさそうに言い動画は終わる。
画面には大粒の涙を流した俺が写る。
ボビーは死んだんだ。そう思わせざるおえなかった。
俺はまちこに電話をかけた。
手紙にもあった通り周りの人を頼って見ようと思う。
プルル。ワンコールで出てくれた。
『もしもしー?』
「あ、まちこ少し話したいんだけどいい?」
『うん。全然大丈夫だよ。』
「俺の昔話を聞いて欲しいんだ。」
『うん。』
「俺ボビーが死んだ次の日俺も死のうとしたんだ。」
『うん』
「驚かないの?」
『薄々気づいてたからね。医者にも、もしかしたらって言われてたし。』
「そうなんだ。話戻るけど。俺首を吊って見たの。苦しかった。息が出来ないってやだね。
あぁ、死ねるって思ったよ。
けど失敗した。」
『失敗。』
「 そう。縄が切れたんだ、」
「それで死にぞこなった。」
『次はリスカ?』
「よくわかったね笑」
『これもちょっとね』
「そゆことか。」
「ま、それをやってみた。それで気を失ったから死ねるって思った。….だけど次の日目が覚めた。」
「手首からちは出てたんだけどさ、死ねなかった。痛いだけだったよ」
『うん』
「で、最後に試したのが薬の副作用。」
「そしたら、気を失って、、まちこと声とさ、…….ボビーの声がして、気を失った。」
『そうだったんだ。』
「ね、疑問なんだけどなんであの時俺の家にいたの?」
『なんか引き寄せられたみたいな感じ』
????
『急にニキのこと行くかってなって、行ったらニキが倒れてて』
『急いで救急車呼んだよ笑笑』
「それは、ありがとう、、」
『いえいえ』
「ねぇ、まちこ」
『ん?』
「俺思うんだけどさ、ボビーがずっと俺が死ぬの阻止してたのかなって 」
『なんで?』
「ボビー言ってたんだよね。幽霊になってもでも安心できるまで見守ってるって」
「だからさずっとボビーが守ってくれてたのかなって」
『そんなことが、、(泣)』
「ちょっ!まちこ泣いてる?!」
『ズッ、そんなこと言ってニキだって泣いてるんでしょ?』
「あれ?バレたっ?隠してたつもりだったんだけどなー 」
『バレバレです笑』
「笑笑笑」
数日後
はーっ、疲れたー!
俺は今ボビーの部屋を片付けている。
活動は少しの間お休みを頂いた。リスナーからは心配の声が上がったが。毎日生存報告と少しのツイートをすると言い休んだ。
今頃ボビーは何をしているんだろう。もう成仏したかな、それとも悪霊になってるんかな笑笑
俺はこれから先、ボビーが恋しくなって来る日がくるかもしてない。いや!絶対くる!!
その時はボビーに向けて手紙を書こうと思う。そしていつか渡す!!
そんな日を夢見て今日も生きていく。
あっ、そうだこれも追加しとく。
毎日ボビーに愛してるって伝えてやる!これでもかと。聞こえなくても。聞いてなくても。
「愛してるよボビーー!!!!」
そういうと、
『俺も』
と聞こえたきがした。ちょっとちょっと!!
ボビーいつまでみてるの?!俺まだ安心できない?!笑笑笑笑笑
と笑いながら俺の隣を見つめる。
コメント
2件
…泣けた。ニキニキ、リアルであったらガチで病むとかのレベルじゃないよね。こーゆうバトエン?メリバ?悲しいけどこれでしか得られない栄養があっていいよね!