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ナト
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あうゅに@投稿しばらくお休み
2,015
第二章-第五話
《rn.side》
暖かく優しい腕が、rnの体を包み込んだ。
一瞬何が起きたかわからなかった。
でも数秒今の自分の状況を整理してようやく理解した。
rnは今、svさんに抱きしめられているんだと。
sv「…ごめんね。急にこんなことして怖がらせちゃったかもしれない。けど、俺はrnに危害を加える気はないから…それをわかって欲しくて…」
rn「…」
そこでrnは気がついた。
…おかしいな。
rn、男の人が怖かったはずなのに…。
普段ならこんなことされたら取り乱してしまうはずなのに…。
なぜか…
rn「…だいじょぶ、です」
あなたに抱きしめられるとむしろ安心してしまう。
気がつけば体の震えは治まっていて、動悸もなくなっていた。
sv「…ほんとに?無理してない?嫌なら突き飛ばしてくれたっていいんだよ」
rn「…大丈夫です。本当に」
rnは恐る恐るsvさんの背中に手を回す。
rn「svさんなら…大丈夫だって思えるんです」
なんでなんでしょうね?
どうしてあなたは大丈夫なんでしょうか?
どうしてあなたに抱きしめられたら安心したんでしょうか?
どうして…あなたはそんなにも暖かいんでしょうか?
rnにもわからない。
けど…確かなことが一つ。
rnは前にも同じような暖かさを感じたことがある。
それはrnにとって宝物のような、大切な思い出。
ーrn、おいで。
ーえへへっ!ぎゅ〜っ!
ーぎゅ〜!…rn、大好きだよ。
ーへへっ//rnもおとーさんのこと大好き!
rn「…ッ//(泣)」
rnの…大好きなおとーさん。
svさんの姿がおとーさんと重なって…rnの瞳からは自然と涙が溢れてきた。
rn「ふっ…うぅっ…(泣)」
耐えきれなくなって、rnはsvさんの胸に顔を埋める。
rn「うっ…うあぁっ…(泣)」
sv「…」
svさんはそれでも優しくrnのことを抱きしめ続けてくれた。
・・・
しばらくしてようやく涙が落ち着いてきたころ…
rn「…」
sv「…」
svrn((今更になってこの体制恥ずかしくなってきた〜…///))
抱きしめ合っているこの体制に羞恥心が芽生えてきた。
段々と顔に熱が集まってくる。
rn「あ、あの…svさん…//」
sv「あ、えっと…rnも落ち着いてきたみたいだしすぐ離れるね!?///」
svさんは慌てながらrnから離れた。
それにホッとしつつ、けれど、一方でどこか寂しく感じてしまっている自分がいることに気づき、ますます顔が熱くなる。
少しでも気を紛らわすため、rnは話題を切り出す。
rn「あの…!//」
sv「は、はい!?//」
rn「今から…rnの過去について話してもいいですか…?」
sv「!」
svさんは目を見開き、驚きの表情を見せた。
sv「…大丈夫、なの?」
rn「…はい。思い出すのも辛い記憶ですが…svさんには話しておきたくて」
rnは語り始める。
自身の過去をー。
・・・
rnには仲のいいおとーさんとおかーさんがいました。
家族3人で幸せに暮らしていました。
おとーさんはすごく優しくて、強くて、娘のことを1番に考えてくれる、rnにとって自慢のおとーさんでした。
おかーさんも料理上手で、美人さんで、自慢のおかーさんでした。
けれど…たった一瞬にしてその幸せは壊れてしまいました。
家族で海に行った時、おとーさんが溺れている子供を助けようとして…自分が犠牲になってしまったのです。
それからはrnとおかーさんの2人で生活していくことになりました。
けれど、おかーさん1人ではrnのことを養いきれず…おかーさんは新しいお父さんを連れてきたんです。
最初はお父さんも優しい人だと思っていました。
けれど…だんだんとその本性が現れてきたのです。
お父さんは自分の思い通りにいかなければ周りに当たる、自己中心的な考えの人でした。
rnは毎日、毎日毎日お父さんに殴られて、蹴られて、暴言を吐かれて…傷つけられていきました。
どれだけやめてと言ってもやめてはくれませんでした。
どれだけ謝っても許してはくれませんでした。
逆らったらもっともっと殴られる、蹴られる、傷つけられる。
だからrnはお父さんに逆らうことができませんでした。
見えないようなところにたくさんあざをつくられて、もし見えるところにできてしまった場合には自分でやったと誤魔化すように言われ、誰かに助けを求めてはいけないときつく脅されました。
rnの限界が近づいた時、ようやくおかーさんがお父さんがrnに暴力をふるっていることに気がつきました。
おかーさんが警察に通報して、お父さんは捕まりました。
rnはやっと解放されました。
やっとあの地獄から抜け出せました。
けれど…rnの心には大きな傷が残ってしまいました。
男の人が…みんなみんな怖くなってしまったんです。
あの時の記憶が、苦しみが、頻繁に思い出されるようになってしまったんです。
おかーさんは自分のせいだと、自分があんなお父さんを連れてきてしまったせいだと自身を責め立てました。
けど、rn…おかーさんのせいだなんて全く思ってないんです。
だってrnを助けてくれたのは、あの地獄から救い出してくれたのはおかーさんだったから。
このシェアハウスのポスターを見て、rn、思ったんです。
このシェアハウスを通じて男性恐怖症を克服できたらって。
男の人への恐怖心を少しでも無くせたらって。
そうしたら…おかーさんも自分を責める必要がなくなるでしょう?
結局全然うまくいきませんでしたけど…。
けどね…?
だけどね…!
・・・
rn「svさんの暖かさに触れて…rn、ようやくわかったんです。男の人みんながみんなあの人みたいな人じゃないって。そして…」
rnはにこりと笑ってみせる。
rn「おとーさんのこと、思い出せたから…!」
sv「!」
あなたが思い出させてくれた。
るなが知っている中で1番優しい男の人の存在を。
…あなたはその人と同じくらい、いやそれ以上に優しいみたいだったけど。
rn「トラウマがなくなったわけじゃない。けど、それでもrnは…前を向きたいと思います」
sv「…そっかぁ(ニコッ)」
svさんはまるで自分のことように嬉しそうに笑った。
rn「…えへへ//」
その笑顔につられてrnもついはにかんでしまう。
…あなたの優しさにrnは救われました。
・・・
svさんと2人でリビングに降りる。
住人たちは心配したような、どこかホッとしたような顔でrnのことを見ていた。
na「る、rnさぁん…!(泣)」
次の瞬間、naさんがガバッとrnに抱きついてきた。
rn「え、え、えっ!?」
na「よ、よかったぁ…!もう一生部屋から出てきてくれないかと思いましたぁ!!naさん何もできなくてごめんなさい…!(泣)」
rn「naさん…」
et「rnぁ…!(泣)」
今度はそれにつられてetちゃんまで泣き出してしまう。
そしてnaさんごとrnを抱きしめた。
et「よかったぁぁぁ!!(泣)」
rn「etちゃんまで…w」
rnはこんなにもrnのことを心配してくれる良い友人を持ったものだな。
2人の方が年上なのに、こんなにもrnのために泣きじゃくっている2人がなんだか可愛く思えてくる。
rn「2人ともっ!rnはもう大丈夫ですよっ!」
rnは2人に向かってとびっきりの笑顔を見せる。
そしたらますます2人は瞳を潤ませてしまって…2人が落ち着くまで少し時間がかかった。
naさんとetちゃんが泣き止んだその時、階段から足音が聞こえてきた。
振り返るとそこにいたのは…
rn「ur、さん…?」
ur「…」
気まずげに目を逸らすurさんだった。
その後ろにはhrさんがいる。
naさんたちが泣いている間に、確かにhrさんはこの場から抜け出していた。
おそらくurさんを呼びに行っていたのだろう。
urさんはrnのほうに近づいてき、そして…
rn「その…悪かった」
謝罪の言葉を述べた。
rn「い、いえ…!rnのほうこそ…無理言ってすみませんでした」
決してurさんのことが怖いわけじゃない。
ただあの時はトラウマを思い出してしまっただけであって。
だから…大丈夫だ。
ur「あの、さ…」
うりさんはまだ何か言いたげにrnのことを見る。
rn「…?」
なんだろう、と疑問に思った時、rnはurさんの手に握られているものの存在に気がつく。
それはrnがurさんに渡そうとしていたクッキーを入れていた袋。
しかし、その袋は空になっている。
…もしかして!
rn「クッキー…食べてくれたんですか?」
ur「えっと…まあ。…アイツが食えってしつこく言ってきたから…」
urさんはhrさんに向かって目配せする。
hrさんは苦笑いしていた。
ur「けど…うまかった」
rn「っ!それは…よかったです!」
その言葉がすごく嬉しかった。
ふと、隣に視線を向ける。
svさんがすごく優しい目でrnのことを見ていた。
目があった瞬間、svさんはにこりと笑った。
rn「っ…!//」
途端、顔が熱くなる。
ついパッと目を逸らしてしまう。
na「え…rnさん?(ニヤニヤ)」
et「おっと〜?これはこれは…(ニヤニヤ)」
そんなrnの様子を見てnaさんとetちゃんが何か察したらしくにやにやと笑っている。
rn「〜ッ!!///」
恥ずかしくなってますます顔が熱くなる。
なのにsvさんはキョトンとした顔をしている。
…もう!ほんっとこの人はどこまでrnの心に入り込んでくるのだろう?
ほんと…ずるい人だ。
あなたがそんなふうに優しくするから、そんなふうに優しく笑うから、rn…
rn(あなたに“恋”しちゃったじゃないですか…//)
第二章【完】
第三章に続く
コメント
7件
2章完結おめでとうございます🎉
とりま❤︎300にしました👍✨
うりりん、……、…どう言う過去なんだろ〜、……対人恐怖症とか有り得そう、いや普通に裏切られた過去があったり?妄想が捗りますねー!😏😏