あれから数日、テヒョンアとはなんとなくメールでやり取りをするようになった。
この馴れ馴れしい呼び方もその過程で自然と定着していった。
そして今日衝撃のメールがテヒョンアから送られてきた。
「来週クラスの女子と後輩と遊園地行かね?」
「え」
思わず声が漏れ出すほど衝撃だった。でも答えはもちろん
「行く。」
〜1週間後〜
あっという間にその日は来た。
あぁ〜人生で初めてだ女子と遊園地なんて、もしかしてこれをきっかけに彼女とか?
顔をニヤつかせながら妄想していると指定の駅まで辿り着いた。
黒縁のメガネをクイッとあげて当たりを見渡すとテヒョンアと何やら少し顔の幼い見しらぬ男子が立っていた。
「あっ!ジミナ〜」
学校と変わらぬ様子で話しかけてくる。
でも何気リアルで話すのは2回目なんだよな、もう4ヶ月近く同じクラスなのに
「テヒョンア!駅人多すぎて大変だった…」
そうひょろひょろと近づくとテヒョンアは隣の男子を僕の方に押し出してきた。
「こいつは部活の後輩のチョン・ジョングク」
それに続いてジョングクも挨拶をしてきた。
「ん、よろしくお願いします。」
見かけによらず気だるげだなぁ
「よろしく、僕はパクジミン」
軽く握手を済ませると僕達は歩き始めた。
遊園地に向かう道の途中で僕はずっと気になってたことを質問した。
「ねぇテヒョンア、女子は?」
「…」
え?無視?
「これから合流するん、だよね?」
するとテヒョンアは僕の方をゆっくりとむき
「ごめん。誘った女子全員この短期間で彼氏が出来てしまい、みんなデート中です…」
と言い放った。そんなことある!?
え…
「てことは、」
「男子3人で遊園地ですね。」
隣のジョングクが死んだ魚の目をしながら答える。
「男子3人でどうやって遊園地楽しむんだよ!!」
「ま、なんとかなるってー」
どこまで脳天気なんだこいつ…
しばらく歩くと遊園地に着いた。
そして1つわかったことがある。女子が来なくなったのはきっと知っていたからだと思う。
テヒョンアの
「身勝手すぎる」
ところを。
「あれちょっと乗ってくる!」
「待って、あれ食べたい」
「んー列長いし抜けてあっち乗らない?」
で結局今テヒョンアは1人行動なうだ。
「はぁー、」
ベンチに座りながら大きなため息をついているとジョングクは急に立ち上がり僕の手を引いてどこかへ走り出した。
「え、ちょどうしたの?」
「あれ今から乗りましょ。ずっと列がすくの待ってたんです」
ジョングクの目は小さな子供のようにキラキラしていた。
「っ、そんな乗りたかったんだ笑」
あっ口に出てた、
「こ、子供っぽいとか思わないでください…//」
顔を赤らめるジョングク。
ドッ
え?何今の心臓がドクって…
きっとこの時からだと思う。僕がグガを気になり始めたのは。
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