テラーノベル
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人に合わせていないと嫌われる。そうやって自分が良ければいいという自分勝手さを弱い奴にぶつけて生きて来た。
『気持ち悪い』『近寄るな』みんなが使っていたから私も使っていた。私の自分勝手で【大蛇の呪い子】という人を言葉で殺した。
“あの子”がいなくなった。私は友達と遊んでいたが、毎日裏でその子を探した。名前位聞いておけば良かった。その子の家に寄ってみる事にした。勝手に上がり込んで、勝手に掃除して、勝手に家を出た。そんな事を続けているともう16歳になってしまった。それでも私は探した。私は掃除が終わり帰っていると見覚えのある鱗模様に目が入った。その子は私に手を伸ばし、必死に謝っていた。その子は悪くない。悪くない。気がつけば私はまたその子を罵倒してしまった。世界を終わる様な顔をし、走って行ってしまった。私は反対へ走って逃げた。
なんて事をしたのだろう。
私の言ってしまった言葉の刃が私に向けられている様な気がした。
私は死にたいと思った。でもここで死んだら卑怯では無いか。私はこの拭ってはならない罪を背負って明日も生きていく。
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