波がキラキラ光る海で、私たちはもうびしょ濡れだった。不破とローレンと私で水を掛け合い、笑い声が砂浜に響く。ふと振り返ると、パラソルの下で静かに座っていた葛葉にまで、つい私の水がかかってしまった。
「うわっ、こいつら!」
葛葉が叫ぶと、パラソルを飛び出して海に入ってきた。
濡れた髪をかき上げながら、私たちに向かって波を大きく巻き上げる。水しぶきが顔にかかって思わず叫ぶと、不破が笑いながら反撃。ローレンも「負けてらんねぇ!」と笑顔で手をすくい、水を飛ばしてくる。
そのとき、遠くから低い声が聞こえた。
「何バカしてんだよ…」
イブラヒムが呆れた顔で近づく。けれど、そんな彼にも私たちは待ってましたとばかりに水をかける。不意を突かれたイブラヒムはぎゃっと声をあげ、全員で笑い転げた。海風と塩の匂いが混ざる中、時間がゆっくり流れている気がした。
夕方になり、日差しが少し和らぐころ、私たちは汗まみれの体にタオルを巻きながら歩いてシェアハウスへ帰った。
シャワーで塩を洗い流すと、リビングのソファに無意識に集まるように座った。
疲れがどっと押し寄せ、私はそのまま目を閉じる。波の音や水の感触を思い出しながら、4人と一緒にソファで寝落ちていった。
朝の光がカーテン越しに差し込む。けれど、リビングを見渡すと、ソファで寝ていたはずの4人が誰一人起きていない。
なんとなく嫌な予感がし、時計を見ると時間はギリギリ、私も一瞬で飛び起きる。
「みんなこれやばい!遅刻する!」と声をあげると、イブラヒムが起き上がり、髪をかき上げながらも真顔で準備しだした。私もすぐに学校の準備をする。
汗ばむ朝の風を切りながら、並んで走るその姿が、昨日の海のはしゃぎっぷりと重なって、自然と笑みがこぼれる。
不破が追いついてくると、息を弾ませながらも笑顔で「〇〇、速ええな!」と声をかけてくる。次に葛葉が軽やかな足取りで合流し、「こんな朝っぱらから走るのだるすぎだろ、、」と言った。
私たちは笑いながら、呼吸を整えつつも学校まで全力疾走。なんとか笑いながら前へ進む。こんなバカみたいな時間が、心の中でとても大切に思える。
ふと心の中で呟く。__ずっと、こんなバカみたいなことしてたいな。
その思いに自然と微笑みが浮かぶ。暑い日も、寒い日も、何度でも一緒に走って、笑っていたい。私たちは今日もまた、笑いながら学校の門を駆け抜けた。
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あ、完結じゃないですよー︎^_^
いやお久しぶりです‼️余裕でスランプでずっと画面とにらめっこしてました笑笑
みなさんの好きなシチュエーションとか書いてみたいのでコメントじゃんじゃんください‼️‼️
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