ー数年前
「結衣人ー!一緒に帰ろ!」
「は?お前は他の男子と帰れよ」
「えーいいじゃん!」
「遥さん!一緒に帰りましょ!」
「、、え?あっちょっと」
「あんなやつどうでもいいんで僕と一緒に帰りましょ?ね?」
「私、結衣人と、、」
…
「ごめんなさい!俺の連れなんで!」
この日から俺へのいじめが増えた。
小学生の頃からいじめられたこともあって「耐えれる」と思ったのだが、流石高校。いじめの度が過ぎてる。
そこから俺は不登校になった。
外に出るのも怖くなった。
遥にも、流石にこんな情けない姿を見せれないと思い、ラインもインスタもブロックしていた。
そんなクズな俺を助けてくれたのが、遥だった。
不登校の頃ずっと俺の家に来て、何回も謝った。
雨の日も、夏の日も、来ない日はなかったような。
遥に謝ってほしくないから俺も学校に行き始めた。
「ねぇ結衣人。」
「どうした?」
「地球最後の日、家で過ごすで良かったの?」
「まぁここ1週間はずっと外出てたし、遥も疲れてるだろ?」
「まぁそうだけど、、」
「、、、この世界も、今日で終わりか。」
「、、、そうだね。」
「私、本当に良かった。結衣人に本当の気持ちを伝えれて。」
「俺もだ。あっそのことで思い出した。」
「ん?」
「俺、死に戻りしてるんだ。」
「え?」
「俺もそんな詳しくわからないんだけど、死に戻りというか、時間が戻ったっていうか。」
「、、、死に戻りってことは結衣人、、、1回死んでるの?」
「まぁ、そうだな。」
「なんで戻ったのかよくわからないけど、多分神様からもらった”チャンス”だと思うんだ。」
「え?」
「俺、1回死んだときはこんなふうに遥と一緒に過ごせなかった。」
「本当のこと言う前に本音を言ってしまったんだ。」
「「本当にこの世界が終わるのか」ってね。」
「まぁ案の定終わったんだけど苦笑」
「あのときの遥が目の前に居るとは限らないけど、そのことについて謝りたい。」
「本当にごめん。」
「全然いいよ。」
「え?」
「そのときの遥じゃないと思う。いや、その時の遥ではないよ。」
「だけど死んでしまった遥は結衣人のこと、許すと思う。」
「だってそれだけしっかりと考えて言ったんでしょ?」
「いろいろなことがあったんだろうなぁって解釈したと思うよ。私、頭の回転早いので。」
「先生の話聞いてもわかんなくて家でめっちゃ勉強してるくせに?」
「そ、それは違う。多分。」
「笑」
「ありがとう。今まで。」
「こちらこそ。最後の最後まで結衣人と過ごせてよかった。」
この日、隕石が落下し地球にいる生物はすべて跡形もなく消えた。
こんにちは。作者のメロンパンです。
少し遅い投稿になってすみません。
楽しんでいってください。
それでは
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