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第13章放課後の教室
文化祭が終わった夕方。
教室には、あかねとボスキの二人だけが残っていた。
窓の外は夕焼け。
机を片付けながら、あかねが口を開く。
「ねえ、ボスキ」
「ん?」
「私たちって……仲良いよね」
「ああ」
「一緒に帰ったり、話したり……」
「そうだな」
「なんか、最初の頃と全然違うね」
「……ああ」
ボスキは手を止めた。
そして、あかねを見る。
「俺から一つ聞いていいか」
「うん?」
「お前は……俺といるの、どう思ってる?」
あかねは少し考えた。
「楽しい」
「……それだけか?」
「ううん」
あかねはボスキを見る。
「安心する」
「……」
「ボスキがいると、嬉しい」
その言葉を聞いた瞬間。
ボスキの表情が少し変わった。
「……そうか」
「うん」
「なら……俺も言う」
ボスキは一度、深く息を吐いた。
「俺は、お前が好きだ」
「……!」
あかねの目が大きくなる。
「最初は、ただのクラスメイトだと思ってた」
ボスキはゆっくりと言葉を続ける。
「でも、お前と話すのが楽しくなって……お前が笑ってると嬉しくなって……他のやつといると腹が立って」
「……」
「気づいたら、お前のことばっかり考えてた」
あかねの頬が赤くなる。
「だから……もう、誤魔化すのはやめる」
ボスキはまっすぐにあかねを見る。
「俺は、お前が好きだ」
静かな教室に、その言葉だけが響いた。
あかねはしばらく何も言えなかった。
そして――
「……私も」
小さな声。
「私も、ボスキが好き」
「……本当か?」
「うん」
あかねは笑った。
「私も、ボスキが他の人と話してると……ちょっと嫌だった」
「……お前もか」
「うん」
二人は顔を見合わせる。
そして、どちらからともなく笑った。
「……なんだよ」
「ふふっ」
「笑うなって」
「だって……」
あかねは嬉しそうに笑う。
「やっと言ってくれたから」
「……俺だって、ずっと言いたかった」
「ありがとう」
「……ああ」
夕日が教室をオレンジ色に染めていた。
もちもち
30
MAKO
436
#BL
コメント
1件
わあ、ついに来たか……!って感じです。文化祭の余韻が残る夕方の教室、っていうシチュエーションがもう最高ですね。ボスキが「他のやつといると腹が立って」って言うところ、ああいう生々しい嫉妬の描写ってすごくリアルで、逆にグッときました。あかねの「やっと言ってくれたから」も、待ってたんだなあって伝わってきて胸が熱くなりました。シンプルな構成だからこそ、二人の気持ちがストレートに響く名シーンだと思います。