ONE N’ ONLY
颯斗×永玖
颯斗→「」
永玖→『』
永玖side
さっきからずっと、俺の横で喋ってくる俺の彼氏がウザイ
「ねぇ、永玖ちゃんー??」
「聞こえてるー?」
『聞こえてるってっ、!』
「じゃあ、ちゃんと返事してよ」
『だから返事してるじゃんっ』
「じゃあ俺の言ったこと言ってよ」
『それは無理。』
「なーんでっ!」
『どうこうもないっ!』
「けちーっ、」
「いーじゃん別に、好きって言うだけだよ?」
「簡単じゃんっ」
『お前からしたらなっ!』
『でも、俺は無理っ!』
「なんでよっ、2文字言うだけじゃん」
『俺はその2文字が無理なのっ!』
颯斗からしたら簡単な言葉なんだろうけど、俺からすると難しい言葉なんだよ、
「ねぇ、お願い永玖ちゃん」
「俺、永玖ちゃんに好きって言ってほしいな?」
こいつ、ことごとく卑怯な奴だな、
俺の弱点を上手く使いやがってっ、
『んーもっ、わかったよっ』
「いえーいっ!」
そんで、俺はあっさり流されちゃうと、
俺も、まだまだ颯斗に甘いなっ、
「じゃあ言って?」
『っ、』
いざ目の前にすると、言葉が詰まる
「永玖ちゃーん??」
「どうしたのー?早く言って?」
『分かってるからっ!』
言いたいけど、言葉が出ない。
この2文字を言うだけなのに。
そうこの2文字だけを言うだけ。
好き。この言葉がどれほどの勇気がいるかがよくわかる。
『っ、/』
『す、すきっ、/』
「んー?聞こえない」
『はぁ?/絶対今の聞こえただろっ!』
「ううん、聞こえてなーい」
『嘘つけっ!絶対聞こえたっ!/』
「聞こえてないからーっ!」
「だからもう1回言って?」
『俺はもう言ったから言わねぇっ!/』
「えー、俺はこんなにも好きなのに?」
『そんなの、知るかっ!/』
「えー、永玖ちゃん好き♡」
「世界一だいすき♡愛してる♡ちゅっ」
『はぁ!?/』
『てか、いきなりキスすんなっ!/』
「照れないでよー♡永玖ちゃーん♡」
『離せっ!/』
こうして、好きって普通に言えるのはそれほどの勇気と愛があるんだろうなっ笑
俺も、普通に好きって、だいすき愛してるって颯斗に言いたい。
でも、俺には勇気がないから言えない。
でも1つ言えるのは、颯斗より俺の方が愛が重たいって言うことだけ。
颯斗、だいすき愛してるよ。
コメント
2件
最高です! えいくちゃんが『好き』の2文字をどうしても言えないなんて可愛すぎる!!