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―突然の出来事だった。
私は、異世界にある森らしき場所に、しりもちをついた。
「イタタ…、ここ、どこ?」
私がそんな質問を投げかけても、返答はない。
ここには誰も居ない。
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なぜ ここに居るかって?
それは 私にも 分からない。
魔導書らしき本を読んでいた、という記憶しかない。
いや、自分についての記憶は 山ほどある。
山ほどあるのに…、
自分の名前が、思い出せない。
自分が魔女だということ、
甘い魔法を使えること、
自分が人気者だったということ、
自分はお菓子の魔女だということ
…他は覚えているのに。
私は、とうとう 泣いてしまった。
なんで 名前だけ 思い出せないんだろう…。
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…泣いてる場合じゃないと ハッとしたのは ついさっきのことだ。
改めて この謎の森を 探索することにした。
「……あれ?」
「……なんか…甘い匂いがする…。」