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星降る約束

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星降る約束

2 - 2.「ブローチ」

♥

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2024年12月05日

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10年前、9歳の時だった


私達家族は


ある大きな街に引っ越した


新しい環境に慣れるのが苦手な私は


人と接することが少なかった




そんな私は、本が大好きだった。


いつも 街にある小さな図書館へ


1人で足を運んでいた




Nabi|(何かいい本ないかな)


Nabi|… なにこれ。


Nabi|「星降る約束」?




隅にある 埃をかぶった


一冊の古い本を手に取った


すると突然、


同じ歳くらいの男の子に話しかけられた




Han|この本、僕も読んだことあるよ。


Han|面白いけど …

最後ちょっと悲しいんだ、笑




振り返ると、その男の子は


興味津々な顔で 私を見ていた




Nabi|そうなの …?


Nabi|でも私は、悲しいお話が好き。



男の子は満面な笑みを浮かべていた


すると 男の子は


「なら、この本も読んでみるといいよ。」


と言って、別の本を棚から取りだし


私に差し出した




そのまま2人で、図書館にある椅子に座って


一緒に 本のページをめくりながら


一日中 本の事を語り合った




これが、私と彼の出会いだった。






























Han|早く〜!


Nabi|ちょっと待ってよぉ …




この日は、私が10歳になった日だった


両親は忙しくて 一緒に過ごせなかった


寂しかったけど、


はにがある場所に招待してくれたから


まだ良かった。




はにに連れられて 辿り着いた場所は


街外れの丘の上にある小屋だった


中には、色んなものが揃っていて


星の写真 星の絵が


そこら中に飾ってあった




Nabi|… 凄い、




そこら中にある、星の写真や絵は


凄く素敵で 幻想的だった


見とれてしまうくらいに美しかった




Han|でしょ〜


Han|今日からここは、なびと僕。

2人だけの”秘密基地”だよ!!


Nabi|えっ、いいの?


Han|うんっ。


Han|あっ、ちょっと待ってね〜


Nabi|うん、




そう言って、


はには棚から何かを取り出していた。




Han|お誕生日おめでとう。


Han|これ、誕生日プレゼントだよ!




はにから差し出されたのは


星型のブローチだった


私は、それを


大切に胸元に留めて微笑んだ




Nabi|凄く嬉しい。ありがとう!



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