俺
花垣武道はとある人物に会うため、休日を活かしタクヤと会いに行くことにした!
その人物というのは、小さい時俺が入退院を繰り返してる時良く家で遊んでくれたんだ。
その人の名前は【ばじけいすけ】。
早く会いたい。
また前みたいにお話したい。
俺はそればかりを思い、タクヤと約束した日はよく寝れたと思う。
そうして朝がやってきた。
だけど俺はその日はまた、苦痛な目覚めを迎える。
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武))……(なんか今日、ムカムカする…かも……。もぉ朝、起きて準備しないとタクヤ来ちゃう…)
そのまま俺はベッドから動けずに居た。
すると、また“アレ”がやって来た。
武))ジワッ)フッ……ハッ……フゥッ…ハァッ、ハァッ……ゲホッケホッ!!…ハァッ、ハゼーッヒュッ、ハァッ、ヒュッーッ…ゼーッハッ……ゼーッハッ、ゲホッ!(はあ゛〜……吸入器…どこだっけ…袋……袋で止めないと…)
近くにあったビニール袋を震える手で手に取り、袋の中に口元を入れた。
その袋には所々に穴を開けており、それで収まることもあるので枕元に置いていた。
そして徐々に発作は落ち着き、
発作を起こし15分後くらいには無事止まった。
武))……(ダルイ…、薬……、着替えないと…、タクヤ……来る、)
そしてすぐ、玄関のチャイムがなる。
武道は重い体を起こし、ベッドを降り、部屋を出た。
廊下の手すりに捕まりながら1歩…1歩とゆっくり足を動かす。
そうこうしてるうちに、玄関が開く音がした。
タクヤは家の鍵の隠し場所を知っていたので、それを使って開けたのだろう。
武道は、階段にたどり着くことなく力が抜け、座り込んでしまった。
それに気づいたタクヤ。
武道を抱え、ベッドに運ぶ。
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タクヤ))……会いに行くのは明日に、
武))ダメ……、約束してるんだ…
タクヤ))言えば許してくれるよ。
武))…俺が今日じゃなきゃダメ、。
タクヤ))……わかった。でも、外は控えた方がいい。今から連絡するから来てもらおう。それならどう?
武))*ジワッ)*……グズッ、んっ。
タクヤ))ナデ)うん。じゃぁ今から呼ぶね。
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少しして、家のチャイムが鳴り響いた。
それにタクヤが出て、部屋へと連れていく。
🚪))ガチャッ
タクヤ))ごめんね、武道今寝ちゃって、
圭介))発作、起こしたんだろ?無理もねぇだろ。それに、俺はこいつに会えただけで嬉しいしな!
タクヤ))……圭介くん…、
武))んぅ……
タクヤ))あ、起きた?おはよ。圭介くん来たよ。
武))*ガバッ)*!!
圭介))……よ!久しぶりだな!
武))ボロッ)け…く、俺……ごめんなさいっ…グズッ…俺……約束ッ、
圭介))ナデ)おう。わぁってる。気にすんな。
武))でもぉ…ッ…俺が約束、した、のにッ…ズビッ…、
圭介))でも会えたろ?別に外じゃなくても俺はお前と会えたの、めっ…ちゃ嬉しいしな!
武))グズッ、ふぇっ、けぇくんッ…ぎゅう……グズッ、してぇッ、
圭介))ギュッ)ははっ、お前相変わらず泣き虫なぁ?変わってねぇ…。(久しぶりの武道…、小さい頃のまんまだ。安心感やべぇ…。)
久々の再会。
大好きな友人と触れ合えるのは、とても気持ちが良かった。
温かくて、昔と変わらない同じ匂いがした。
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武))圭くん今何してるの?
圭介))あ?……?
タクヤ))今どういう生活してるのって。
圭介))どういうって……、あ、そういや俺不良なの言ったか?
武))え?!俺知らない!!何それ何それ!圭くんも不良なの?!
圭介))おう!【東京卍會】っつー族に入ってんだよ。
武))え、そこって……
タクヤ))あ、やっぱり?そこら辺かなって思った。昔からマイキー君たちと仲良かったもんね。
圭介))おう!
武))…え、?え、待ってどういうこと??
圭介))…あぁ、言ってなかったか?
武))え、?何?
圭介))…俺小さい時から佐野道場って言う所で色々教えてもらっててさ。教えてくれた人がマイキーのお爺さんで、良くしてもらってたんだわ。
武))……、俺、そこの総長さんと副総長さんと友達になったん……だよね、
圭介))………………は?
タクヤ))あ〜だこ〜だそれであぁなってこうなった。そしたらこうなってた。
⬆(色々失礼しました。)
圭介))…フゥ……いや、…まじかァ……。まぁマイキーならお前に嫌な事はしないと思うけど…。アイツらどんな感じだった?
タクヤ))武道の事めっちゃ気に入ってたよ、。特にマイキーくんは。
圭介))やっぱりそうだよなぁ……。そういう気はしてたんだよ。
武))……、あのね、俺……圭くんが楽しそうで嬉しいんだけど…、でもね、怪我とかあまりしないで欲しいな…。。
圭介))…武道、
武))圭くん、約束してよ……。絶対タヒなないで…
圭介))……タヒなねぇよ。お前はんな事心配すんなよ。な?
武))……圭くんタヒんだら追いかけるからね。
圭介))あ?……んな事したらゼッテェ許さねぇぞ。
タクヤ))武道、今のは
武))そのくらい俺は圭くんのこと心配してんの。……わかって?
タクヤ))武道、
武))タクヤもだよ?
タクヤ))……、
武))マコトも、山岸も、あっ君も、俺……本当に心配で……もしもの事があったらとか色々考えてんだよ…。……俺…、皆がいなくなったら…怖い………。
その時2人は初めて知った。
武道の気持ちに。
それはまた、形は違えど思っている事は同じ事だった。
みんなは武道を。
武道はみんなを。
心配されしも心配し、“もしも”…それを考え怯える。
考え出したらキリがない。
そして結局呑まれていく。
体を小さく丸めていく。小さく小さく。
足は胸に寄せ、頭は膝に寄せる。膝裏に腕を回し手を組む。
そして小さく、小さく丸まっていく。
その恐怖のどん底からは逃げられない。
コメント
3件
武道くんだからです(⌒ ͜ ⌒)(?)
やばい なんで泣いてる武道ってこんなに可愛いんだろう。