この作品は某歌い手グループの二次創作です。
マナーを守ってご覧ください。
4000文字程度あるので時間がある時に見ることを推奨します。
また、曲パロとなっています。
考察等のコメントもくださると嬉しいです。
それでは本編へどうぞ
白said
ずっと、負けてばかりだった。
何回負けたかなんて覚えてない。考えても苦しいだけさ。
いつしか夢を追うのすら諦めていた。
でも
そんな僕がなぜみんなとここにいるのだろうか
『一緒に世界一になろう。
誰にも負けない野望が君にはあるじゃないか』
僕をあるチームに誘ってくれたメカニックが言ってくれた言葉。
この言葉があったから僕は前に進めたんだ。
君がくれた勇気と言葉を魔法にできるように
これからも僕は前を進もう。
もう、絶対に…
あの時はみんなで海に来てた。
「ねぇ、これ綺麗でしょ?」
そう言っていむくんが僕に見せてくれたのはブレスレットだ。
「うん、綺麗やね」
「だよね!、しょーちゃんみたいだなぁ…って、」
僕、みたい…?
違うよいむくん
そんな僕は綺麗じゃない。
もっと、もっとドロドロしているような…
だから
ある日、みんなでとあるダンジョンに来た。
なにやらお宝が隠されているらしい。
「結構古いなぁ…」
「そうやな、こんだけ古かったらトラップとかもないやろな」
「わからんよぉ…?もしかしたらあるかも」
「この探知機は反応してないからなさそうだけどね」
「トラップなしかぁ…つまんない」
みんなが話している時に少しだけ考えていた。
ここには少し懐かしいような、ぞっとする感覚があった。
「しょうちゃん、どうかした…?」
「い、や?…大丈夫や」
あぁ…
ダンジョンの中に進むと、あるのは黄金に囲まれた場所だった。
「なにこのお宝!アイテム屋のりうらでも知らないのが一杯だよ!!」
「金ぴかだ~!!」
「魔法の書とかないんかな」
「まぁ、期待はできそうだね」
お宝にはしゃぐ4人とは違い、悠くんは壁の文字を呼んでいた。
僕にはなんの文字かすら分からないが
「…ここに全てを封じ込めた。解放すれば夢を見ることとなる」
「どういうこと、それ」
震えた声で言ういむくん
「分からん、…」
それから僕らはどんどん進んでいった。
…なにかに引き付けられるかのように
だれか…
「見つけた…」
引き付けられるかのように王冠に手を伸ばす。
忘れてた僕の憎悪、僕の一部
こんナところ二あっタんだね
「憎悪が封じられたものが王冠を被ると憎悪が戻る。みんな夢を見る、永遠に」
「王冠…しょーちゃん!?それは…ッ!!」
ごめんね、いむくん
もう遅いんだ
「変わらずに、変わり続けよう」
「初兎ちゃん…?なに言って…」
「僕が、この玉座に相応しい…っ!!」
玉座に座り、王冠を被る
ぶわっ、と流れてくる憎悪
心のどこかに置いて、なかったことにしていた憎悪が
不可能を可能にする玉座
もう誰にもとめられない
……
黒said
「あにき、あの王冠…、!」
「まずい…まろ、初兎の王冠を奪うぞ」
まろが初兎に魔法を放つ
「ちょっと、なにしてるの!?初兎ちゃんだよ?!」
かなり強い魔法を放ったからかないこが戸惑った。
だけど、戸惑いなんて持つのは駄目だろう。
もうあれは、初兎ではないのだから
「ここじゃ半端な覚悟じゃいられないぞ!!」
本格的に暴走する前になんとかできるか…!?
「くそ、さっきの魔法は効かんか」
さっきのまろの魔法もあっけなく防がれてしまった。
「あにき、30秒頂戴。あいつの後ろに回って魔法を放つ」
「分かったが期待はすんなよ」
今まであまり使うことのない剣を取り出す。
「悠くんが相手かぁ、弱そうやなぁ」
紫色が張り付いた瞳がこちらを見る。
「…初兎、俺の思いを受け取れよ」
斬撃を飛ばす俺の剣
…とくと味わえよ
白said
「びっくりした」
悠くんがあんなことできるなんて、少し舐めてたわ
「時間は、作ったで…」
「は…?」
「がらあきやぞ!!初兎っ!!」
あぁ、そう言うことか
黒said
まろが魔法を放つ瞬間、初兎は…
爆発音とともに倒れていたのは初兎ではなくまろだった。
「う、ッ…」
かろうじて息はしているがかなり危ない状態だった。
「ごめんね、まろちゃん…すぐに殺せなくて」
「……ッッ」
そんなことを言っている初兎に少し寒気がした。
「嘘でしょ…まろが…」
唖然としているりうらとないこ
ほとけは泣いてまろのところに行っていた。
どうすればまろより弱い俺が勝てるか
分からん、分からないけれど
俺は初兎に飛び付いた。
「愚かやな、悠くん」
余裕の表情で笑っている初兎
俺だけで勝てるなんて思っていない
やけど
「6人で『くだらなかったな』なんて笑い会えるように、俺は…お前を止めなければならん」
例え、この体がなくなろうとも
その瞬間足元が揺れた。
「N1ーI05、標的は初兎だ」
N1ーI05、ないこが初めて作ったメカ。
「ないこ…」
「ありがとう、アニキ。俺も目が覚めた気がする…援護は任せて」
勝てる…きっと勝てる
俺はそう確信した。
「初兎、俺は…!!」
白said
ないちゃんも戦闘に加わったとは言え、僕の足元には及ばず、滑稽でおもしろい
「楽しいなぁ、ないちゃん??」
「笑ってられるのも今のうちだよ…すぐ成り上がってやる…!!」
ふーん、威勢だけはええなぁ
瞬間、突如魔法が後ろから飛んできた。
「うぐ…ッ」
咄嗟に防御を出したが余裕がなかったためあまり防げなかった。
誰だ…ッ、ないちゃんと悠くんは僕の視界にいた…
いむくん…!?そんなわけ…
「背後ががら空きやぞ、初兎」
…っ!?俺に魔法を放ったのはまろちゃんだったらしい。まろちゃんは戦闘不能にまで怪我を追わせたつもりやったのに…
あぁ、なるほど
いむくんの能力のお陰か
水said
数百年ある人生のなかで僕は歌を歌う
大切な君に贈ろう
僕の歌を聞いてください
君に命を捧げよう
「天使の詩」
これは…
桃said
ふと、気がついたことがある。
りうらがいない。
「りうら、どこだ…」
「余裕やなぁ…余所見なんて!!」
初兎ちゃんから攻撃が飛んでくる
やばい…油断した、防げない…!!
「ないくん…」
「りう、ら…?」
攻撃はりうらが防いでくれた。
だけど、
「ないこッッ!!」
「りうら、お前なにしとるん!?」
いたい、くるしい
未だに理解が追いつかない。
りうらが俺を刺した…?
「もう、しょうちゃんには勝てないでしょ?」
「やからってお前…」
「近づかないでッッ!!…ないくんのこと、殺すよ…?」
やばい、りうらが近くにいるからほとけっちのところへも行けない。
せめてほとけっちのところへさえ行ければ…
「へ~、おもしろそうな玩具が増えたわ」
「ね、しょうちゃん。俺を使ってよ」
「…ええで」
「りうら、なんで…」
「なんで…?それは…」
赤said
突如とある殺気が自分へ向いていると思った。
後ろを見るとまろがりうらを殺しにかかってきた。
さっきまで仲間だった奴にそんなことするなんて躊躇ないなぁ、まろは。
そんなまろを止めたのはしょうちゃんだった。
「は…やっと王のお出ましか、第六感まで分かる今の俺を舐めんほうがええで」
「よく喋るなぁ…一瞬で極楽浄土に案内したるわ」
「りうちゃん、相手は僕だよ」
…ほとけっち?
「ごめんね、ほとけっち。りうら弱い奴には興味ないんだ」
普段は非戦闘員のほとけっちとだなんて、つまらない
「何百年振りだろうか…」
黒said
求めている言葉と君を手に入れるまで
今日を虚と演じきるだけ
戦闘は青組に任せて俺は壁の文字の解読を進めていく。
「今日を虚と演じきるだけ…?」
そう言えばりうらがないこを殺すと言った時に初兎はひどく反応していた。
みんな夢を見る、永遠に
一つの仮説が浮かんだ。
もしかするとこれは夢で現実世界ではない。
現実世界に戻るには夢の世界で死ねばええんか…?
やってみる価値はある。
俺は剣を取り出して自分の心臓に刺そうとした。
瞬間、初兎が俺の方に飛んできて剣を弾き飛ばした。
「悠くん、…」
「ッッ…初兎、」
「お前ら!ここは夢の世界や、戦っててもきりがない。死んで現実世界に行け!!」
「だめや…っ!!」
初兎が叫ぶのと同時にまろが膨大な魔法を放つ。
「お前…っ!!」
初兎がそう言い俺のほうを睨んでくる。
悠くん、悠くんと俺の後をついてきてた初兎とは思えないほど険悪だった。
まろの膨大な魔法も初兎に消され、誰一人死ぬことができなかった。
「全員…僕に従え…ッッ!!」
「なんで、裏切ったんだっけ…」
いつからか可能性を踏み潰し
「もう、詩は唱えない」
塵になって見失った唯一無二
「みんな、どこにいるの…?」
「しょうがない」で
「もう魔法は使えない」
すませよう
「まだ、初兎を救える」
裏腹に求めてるCatharsis
白said
「何も見えなかったのは一体どちらの方だったのか」
「僕には今となっては何も分からないけれど、それでもいい」
「それでもいいから早く僕を抱いてくれ」
「何度でも、お前を救う」
「しょーちゃんは僕たちの仲間だよ」
「孤独だなんて言わせない」
「もう一度しょうちゃんを信じたい」
「寂しがり屋な兎をほっとけねぇからな」
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