テラーノベル
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夕暮れ時 、氷よりも寒い夜を 、自転車や
新聞と過ごす日々 、もう飽きた風景 。
俺 、東雲 彰人 は 、同い年の中学生を
眺め 、見えない程度で奴らを睨み 、
今日もまた 、自転車を漕ぐ 。
「 あい 、あと2件か … 」
立ち止まって 、中を見る 。
山のような新聞がガサツに入れてあったあの
カゴは 、少ししか残っていなかった 。
これで今日の重労働が終わりを迎える 、
そんな 、俺にとって救いの 、
嬉しい朗報が … ある言葉で沈む 。
「 なぁなぁ 、あれ負け組だぜ w 」
「 服ぼっろぼろ w 、可哀想 w 」
「 逃げよ 、貧乏臭がつく w 」
息をする事に 、俺の姿を見た同い年が 、
クスクスと嘲笑う 。
この世界では 、勝ち組と負け組が居る 。
魔法が使えるかどうかで勝敗がきまる 。
勝ち組は負け組を奴隷にしたり 、
殴ったり 、嫌味を吐いたりしている奴ら
勿論 、俺は負け組で 、今それを実行されている 。今されている悪口 。
昔だったら泣いていた 、怖い 、憎い
嫌味のメッセージに 。だが今は違う 。
耐性は歳が経つにつれてついて行き 、
今となってはなんて事はない 。ただの世間話だと思えるようになってしまった 。
そのせいか 、俺は 、恐怖や好奇心といった 、子供みたいな 、あの馬鹿らしい感情 恐奇心が無くなってしまった 。
あの時みたいな楽しい時はもう来ない 。
俺は捨てられてなければ 、ギリギリの生活や 、クソみたいな会社におさらばでき 、
中学生のような 、勝ち組の人生になることが出来た 。ただの負け組 。
こうやって思っても時間は過ぎていくだけ
思ってどうにか出来ることじゃない 。
「 あと 、1件 … 」
雪が降ってきた 、世界は残酷だ 、
今に死にそうな男に更なる試験を与える所 、神様は無慈悲な奴らしい 。きっと
雪が降ってくる 、此奴になんの思い出もないが 、降ってくると寒いので嫌いだ 。
「 これで 、全部 .ᐣ てっあれ 」
この家 、灯りが着いてない 。この時間は
灯りが何処でもつくはずだ 。不思議でならない 。俺が説き明かさなければならない
不意にそう思った 、残ってたのか 、俺の恐好心が … 。そうとなったら 、もう …
昔の様な楽しい思い出が詰まったあの日々に
また戻れるかなと思い 、尊重する感情 。
今の俺は犯罪という言葉を知らない赤ん坊みたいだった 。
「 お邪魔します ー … 」
鉄の匂いと、過度な腐敗臭 。はぁ …
来ない方が良かったと思ったが 、もう遅く
俺は恐奇心に取り憑かれていて 、更に奥へ進み出す 。臭いが強い方へ 、惹かれてく
俺は 、いつの間にかなり奥まで来ていて
何も収穫が無かった 。意味の無い探検 。
そして俺はやっと気づく 。
あれ 、これ勝ち組の家じゃね .ᐣ と 、
無駄な後悔に心を蝕まれながら 、逃げるように帰ろうとした … 、その時だった 。
「 ……… 、マジか 」
キッチンには赤い包丁と 、赤い痕 、
骨 、ナニカが煮込まれたスープ 、
赤い 、肉が入っているスープ 。あぁ …
入っていた頭の骨がソレを物語る 。
とんだ現場に遭遇してしまった 。
早く帰ろう 、俺は何もしていない 。
その瞬間 、俺を活かしてきた心臓が痛み
気づいた 。
今まで家賃を返すことに精一杯だったせいで構ってやらなかった胃が 、今 、
今一気に本性を表した 。そうか 、俺は
「 … 美味 」
俺の中に忘れられない味が残る 。
美味しい 、甘ったるい味 。
もう 、これなしでは生きていけない 。
俺の本性は自分が思うよりも酷かったらしい
神様 、それを見越して俺を殺そうとしたのだとしたら 、それは正解だったのかもしれない 。何故食べる手が止まらないのだ 。
何故だろう 、何故だろう 。クソが …
「 … 」
骨しか残っていない鍋を見つめる 。
そうだ 、これを作った人が悪いんだ …
俺は悪くない 、そう思えば罪は軽くなるだろうか … 、その罪悪感と美味さとが混ざり合い 、俺はおかしな感覚に陥っていて
身体がいつもより動く気がして 、五感もいつもより強い気がする 。はぁ …
そして 、異次元な力の源も …
もし過去に戻れるとするのならば 、俺は今すぐに自殺するだろう 。
だがもう始まってしまった出来事 、自分さえ生きていればもう良いと考えた 。
それ以上の自虐はもうしたくなかった 。
俺は思ったより醜い生き物だったみたいだ_
「 12 月 27 日 、午後 9 時 、東雲彰人
殺人容疑で確保します 。」
「 … 」
ジャラっと手錠を付けた殺人犯は 、
意外とあっさり捕まった 。もう 、どうでもいいという顔をしながら 、はぁ
全く殺しなんて意味もないことなのに 。
君は … なんで殺したんだ 、夢もあっただろうに 。親御さんはどう思うか 、考えもしなかったのか .ᐣ
「 君 、なんでこんな事したの 」
「 … 」
「 喋ってくれ 、ギャグに走るよ .ᐣ 」
「 それとも 、俺じゃダメ .ᐣ
女の警察官がいい .ᐣ 」
面白可笑しく冗談を言う 。
これでこころを開いてくれるかな .ᐣ
「 … 五月蝿いなぁ 」
ドカーン
「なッ 、お前 .ᐟ 」
同期が何人か爆風に呑まれる 、俺もさ 。
彼奴 、何処から爆弾を … .ᐣ
子供だから舐めていたが 、まさかこれ程とは思わなかった 、俺の推察負けだ 。
「 舐めてたでしょ 、阿呆だなぁ ( 笑 」
その通り 、でもお前が思っている結末には絶対にさせない 。必ず 、絶対
爆弾をもろに受けながらもまだピンピンと
した化け物を 、東雲彰人を 、
1人だけでもいいから 、これを伝えたい 。
動かない手を使わないで口でくわえて 、ボールペンで字を書く 。伝わってくれ 、
東雲彰人 ▨▨▨ であ り
▨▨▨であっ て 、厳 重に捕まえ 、
倒せ 、彼奴は人間じゃ ない
書き終えた瞬間力が抜けた 、ここまでか
手紙を見て 、俺は 、深い眠りに着いた 。
どうか 、彼奴が捕まりますように …
そう願いを残して_
「 はぁ 、はぁ 」
落ち葉の音が鳴り響く 。
近くの山に逃げてきた俺はパトカーの音を聞きながら 、その音が聞こえない場所へ移動する 。あの不思議な力のせいで身体が怠い … 、仕方ない 、こうなったら 。
「 やってみるか 、」
ネッ友から教えてもらった 、呪い話 。
かなり 、現実味を帯びた方をためしてみるか … 、えっと確か 、
手で狐を造って 、
狐の目をじっと見て 、集中する 。
見えなかったトンネルが視えた 。
そのトンネルに入っていく 、少しづつ
一瞬にして景色が変わる 。本当だったのか
築けば機関車が目の前に差し掛かって来た
俺は 、チカラを降り注ぎ身体に刻ませる
鈍い音が広がる 、致命傷は免れた 。
これで 、死ななかった者は 、
楽園に飛ばされるという噂話 。
人生でここまで死にたくないと思ったことは無い 。耐えなきゃ 、耐えなきゃ 。
声が聞こえてくるまで 。
ふわっと光が自分を包み込む 。
『 さぁ 、解放の時です 』
女性の声が聞こえたが 、
俺は気にもとめず 、力尽きた 。
12 月 28 日に俺は密かに始まりを告げた 。
人へ離れる事だと知らずに … 。
ヒント
¿ 爆弾は 、この家にはなかったはずの物
¿ 普通の人は爆弾に巻き込まれたら終わり
コメント
5件
♡200位下さい .ᐟ ( *´꒳`* ) 🔫( ・᷄ὢ・᷅ )スチャッ