バーのテーブル席に三人で座る。
「何飲む?」
「ウィスキー!」
リーズルに訊かれ、俺がそう言うと、ブロは呆れたように首を振る。
「別に飲んでもいいけど、後でレグに迷惑かけんなよ…あいつ今日疲れてんだから…」
「わかってるって!」
レグは今日は来なかった。なんか何冊か薄めの本抱えてたけど、疲れてるって言ってたんだからそうなんだろう。
とにかく、俺は久々にちゃんとウィスキーを飲めることに興奮していた。酒は大好きだ。リーズルもブロも飲みに付き合ってくれるなんて嬉しい!
店員に注文して、雑談しながら待った。
「うちの兄貴がさ、全然眼鏡買わねーのな。視力バカ弱いくせに、生まれてこの方一回も眼鏡かけたことないんだよ!」
「兄貴?」
「こいつ兄持ちなんだ。俺会ったことある。」
「へえ、どんなやつだった?」
「見るからに弱視そうな大男だったよ。」
「マジで?」
「お前らさ、いつもやるとか言ってるけど、何やってるの?レグも言葉濁して教えてくれねえんだよ。」
「…」
「…」
突然二人はお互いに近づいて、内緒話を始めた。
「どうするブロ、言う?」
「良いんだよエリスにはまだ早えんだよ…」
「あっそ」
二人の話はよく聞こえなかったから、俺ははてなを浮かべるだけだった。
ようやく頼んでた酒が来て、俺は喜んでウィスキーにがっついた。ブロは心配しているような、呆れているような目で俺を見ながらテキーラを飲んでいたが、俺は気にも留めなかった。
「おいおい、最初からそんな攻めて良いのかよ。後で酔い潰れても知らねえぞ?」
「良いんだよ!最高だからな!」
けらけら笑いながらリーズルは俺を見ている。兄貴も似たようなこと言ってたな、と思いながら、だんだん頭がふわふわしてくる。
エリスは今絶賛リーズルの膝に座って、髪を結ってもらってるところだ。この天体オタクは案の定早々に酔っ払いやがった。
「りーーーーずるーーーーはやくしろよーーー」
「はいはい。」
青い髪ゴムが黄色い髪を束ねていくのを見ながら、俺は残ったテキーラを飲み干す。
「れぐもきたらよかったのにーー。」
「あいつはどうせあれだろ、薄い本でも読んでんだろ。」
「え、なんでわかんだよーーみてもねーのにー」
「どうせあいつのことだからな、なあブロ?」
俺はそうだなと返して、エリスが本の内容を訊いてこないよう早急に話題を変える。
「で、誰がこの飲んだくれを家に帰すんだ?」
「…」
「…リーズル」
「…しょうがねえな…」
「りーずるかみむすんでくれてありがとなー!」
「はいよ。」
会計をして店を出て、エリスを担ぎながら彼の住むアパートへ向かった。もちろんリーズルも引き連れて。
レグがアパートの部屋の扉を開けてくれたと思ったら、俺らを見て少し固まって鼻血出してぶっ倒れやがった。
冗談じゃねえぞ二人も介抱しなきゃいけなくなっちまった。
ブロさん、リーズルさん:Mnahikoさん宅の子
レグさん:エリオット狂(のどあめでもなめてろ)さん宅の子
コメント
4件
!!!!!!!!!???????なにこの神作😭😭すきです😭 ブロくんとリーズルくんさあ...近づいて内緒話してるのさあ......だめだよ...! 面倒いいリーズルくんやばいよ...すき...酔ってるエリスくんも話し方がすごいすごいすきであうあほんとかわいすぎてえ...だめだよ...! それと今日電子書籍のび........本買ったんですよね。!もしかしてバレてたりします...!?
ぴゃわぁ…めっちゃ好きです… どうしよう…リーズルに面倒見がいいっていう設定追加しようかなぁ!?!?膝の上!?ひ" ざ の" う" え" !?!?!?