テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
リハビリなので誤字脱字は御愛嬌!!セリフ少ない!前置き長い!すまない!!!
シリアスと後悔と、ほんのちょっぴりの砂糖を混ぜて。
⚠ 左右非固定 / azuretime , timeazure どちらでも読めます
(azureとtwotimeが絡んでればいいやーという方向け)
⚠ タヒネタ
⚠ 微グロ
⚠ バッドエンド
⚠ しっかりキャラが病んでる
⚠ 口調、性格等の捏造
⚠ クソ長文(9500字超え←???)
azure - A(💜)
twotime - T(🗡️)
地雷の方は自衛でそっ閉じお願い致します。
突如としてforsaken内からなぜか元の世界に飛ばされたキャラクター達。
他のKillerとSurvivorが本当に命を賭けて争う中、💜と🗡️の二人に愛しい復讐の終わりが訪れた話。
※描写全然ないですが一応KillerとSurvivorが全員同じところにいる設定なので色々と他の人も出しゃばります。(1xとシェド)
全編azure視点
愛憎の入り交じった復讐の全てが終わった日。
雨風吹き乱れる夜の野原。僕ら二人は揃って地面に四肢を投げ出して、星も、月でさえも見つからない虚空を眺めていた。空から振り注ぐ雨粒が、頬を濡らす。でももう寒さなんて感じられなくて、ただ身に余る熱に焦がされていた。
身体はきっと冷たくなっているのだろう。
でもそれを感じる事を、熱が、痛みが、激情が許さないから。
…地面に寝そべる僕の身体は、もうボロボロだった。
愛しい恋人としての君に贈られた古傷が開き、Survivorとしての君に、慣れ親しんでしまったダガーで付けられたたくさんの新しい傷からは血が噴き出ていた。こんな状態では、もうKillerとして利用できる程の価値は無い。
地面に寝そべる君の身体からは、おびただしい量の血が流れ出ていた。
twotimeの横腹は、僕の触手に貫かれて抉り取られていた。他にも、酷い量の切り傷が彼の体温を徐々に奪っていく。これら全て、他でもない僕が付けたもので。
君の姿は、もうSurvivorとは思えない程に凄惨な姿だった。
只々熱かった。素肌に熱い焼きごてを当てられているようだった。
血が抜けて体温はどんどん冷たくなっているはずなのに、寒ささえ感じられない。どうしようもない痛みが、遣る瀬無さが、頭を真っ赤に染めていく。ああ、熱い。
熱くて、あつくて、どうしようもなく寂しい。もういっそ灰になれたらいいのに。
灰になったら、こんな寂しい所からも逃げ出せるのに。
熱と激痛に焦がされる身体の内側。
血も酸素も回らない頭の中で、冷たい疑問が渦巻いていた。
僕が望んだ復讐とは、こんなにも惨めで、救いようの無いものだったのか?
時は遡る。
今日も、いつも通り試合が行われるはずだった。
KillerとSurvivorが、意味もなくお互いに身を削り合って、精神を擦り減らして。
そんな風にくだらない試合を繰り返す、永遠の監獄に閉じ込められた愛しい罪人たちを、解放など訪れないと分かっているくせに、只々惨めに命を奪い合う哀れな罪人たちを眺めて、気の済むまで傍観者は嘲笑う。
今日もまた、そんな変わらないゲームが始まるのだと思っていた。
…その怠惰と血に包まれた日常は、間もなく無情にも訪れた終わりの時に壊されるというのに。恐怖以外を忘れてしまった僕らは、誰も気づくことができなかった。
KillerとSurvivor各々が自由に休憩時間を過ごしていた時に、それは起こった。
突然、僕達全員の視界が真っ白に染まった。目の前にとてつもない光を放たれて、思わず眩しさに顔を顰めて反射的に瞼を下ろす。光は瞼の裏でさえも明るく照らしてきて、長い間目を開けることができなくて。
やがて光が失われたと同時に目を開くと、明らかに僕らの居た監獄内とはあまりにも異なる雰囲気の森に飛ばされていた。作り物じゃない、元の世界の森に。
見慣れない場所に頭の処理が追いつかなくて、視界もぼやけていて、困惑していた僕だったが、ようやく事の重大さを理解した。この場に、他のKillerとSurvivor達がほぼ揃っている事に気付いたからだ。それは、他の人間達も同じようだった。
…でも、そこに君はいなかったかな。
何もかもがいつもと違う異常事態に、僕ら罪人達は困惑した。
『ここは一体何処なのか』
『自分達は何故ここに呼び出されたのか』
『どうしてKillerもSurvivorもここに呼び出されているのか』
『一体誰がここに全員を呼び出したのか』
『これは一体誰の仕業なのか』
さまざまな議論が飛び交う中、その疑問の答えは何一つとして分からない。
今この瞬間、僕らは突如として永遠だと思われていた監獄から投げ出され、行く当てもなく、自分すらも信じられなくなった哀れな愚者に成り下がったのだから。
愚者が愚者に何を聞こうと、知恵の足りぬ頭では返答はおろか理解すらできない。
『どうして?』と『分からない』を繰り返して、思考を染める無理解にやがて恐怖が混ざり込む。無理もない。何も分からなければ、縋る事もできないのだから。
_どうして、僕らは今更元の世界に戻ってきてしまったのだろう?
…もう、ここには未練しか残っていないというのに。
混乱の渦がどんどんと人々を飲み込んでいく中、ふと、 場違いなほどに明るい笑い声が僕ら皆の鼓膜を揺らした。声の主に、視線が集まる。全員の視線を辿っていくと、そこには恐ろしい程に清々しい顔をしたKillerが一人立っていた。
その瞬間、自分の目の前を何かがとてつもない速さで通り抜けていった。自分達が呆気にとられていると、遅れて聞こえてきたのは鋼と鋼がぶつかり合う音。
一人のKillerが剣を振るったのだ。一人の、Survivorに向けて。
間一髪で狙われたSurvivorは己の命を奪い取ろうとした刃を防いでいた。
それでもKillerは何とかして押し切ろうとしていたが、他にも自己防衛手段を持つSurvivorたちがそれを許さなかった。Killerは、数歩後ろに下がる。
「…ッおま、1x!!急に何しやがる!?」
Survivorは今殺されかけたばかりだというのにも関わらず声を張り上げた。
「”急に何しやがる”?今更だろう、そんなこと」
「…自分を恨んでいる相手の目の前で平和ボケしていたお前がおかしい。」
「何言ってんだ…?ふざけんな。ここはもうforsaken内じゃないんだぞ!」
「俺ら全員急に元の世界に戻されて、何処にいるかも分からない。そんな状態で、突然斬りかかってきて!今は争ってる場合じゃないんだよ。分かんねえのか?」
「そんな状態、だからこそだ。…クリエイター」
“心底理解できない”と顔を顰めるSurvivorをじっと見つめてから、やがて冷水のように冷たい声色でKillerは言った。
「二度と復活できないこの世界だからこそ、ようやくお前を完璧に葬れるのだ。」
「…っ、は」
「これで、やっと_…俺はお前に報いる事ができる。」
この場にいる全員、己の後悔と憤怒と向き合う時が来たのだと。
殺して、殺されて。forsaken内では、皆きっとそうやって罪から逃げてきたから。
向き合わなければいけない相手に自分の命を差し出して、謝罪も和解もせず、勝手に償った気になって、満足して。
なんの解決もせずに罪悪感から逃れてきたから。
一度限りの命をだけ持って、己の贖罪を果たす時が来たのだと。
やっと、己を焦がすこの殺意で相手を終わらせることができるのだと。
皆が理解した。
こうして、KillerとSurvivor達の最後の試合が始まった。
怒号と泣き喚く声と、血と、涙と。全てがぐちゃぐちゃに混ざり合って何も分からなくなっていた。信じられるのは、鮮明な殺意と後悔からの自己嫌悪だけで。
僕もその異様な周りの光景に感情を揺さぶられて、憎しみと悲しみが心の奥底を蝕んでいった。…僕ももう、終わりにしようと思った。過去に縛り付けられる事を。
_君へ向ける感情全てを、無に帰そうと思った。
その時、懐かしい植物の香りがした。僕の好きなナイトシェードの甘い香りが。
香りがする方へと目をやると、紫の花が転々と森の奥深くの方の道に咲いていた。
それはまるで自然に咲いたとは思えない程に綺麗に咲いていて、まるで誰かをその奥へと導くかのようで、この先に行かなければいけない気がして仕方がなかった。
きっと、君もそうだったんじゃないか。僕ら二人の思い出を彷彿とさせるその甘い香りと、毒々しい色に心を惹かれて。君はその先へと向かったのではないかと。
君はこの先にいると、何故だか分からないけれどそうだと確信していた。
早く行かなければ。この機会を逃したら全てが台無しになる気がするから。
僕の直感は当たっていたらしい。
花々に導かれるがまま奥へと辿っていると、開けた草原の花畑に出た。月光の降り注ぐその花畑は酷く僕らの思い出の花畑に似ていて、心がざわついて仕方がない。
君は、風に揺られる花々に囲まれて一輪の花を愛でていた。
A (……きれいなひと)
その横顔を見た瞬間に抱いた感想は、それだけだった。
紫の花を見つめるその視線に、青白い肌に、柔らかい表情に、見惚れた。心の根に巣食う悲しみも憎しみさえも全て忘れて。初めて恋をしたあの時のような感覚で。
…まるで、あの頃に戻ったみたいだった。
我を忘れて君の姿を見つめていると、やがて僕の気配に気づいたのかtwotimeがこちらの方に振り返った。視線と視線が絡み合って、空気がどんどん重苦しくなる。
初めて恋をした時のような感覚は過ぎ去って、思い出したかのように湧き上がるその憎しみと悲しみによって僕の意識は現実に引き戻された。
感傷に浸っている時間は無い。あの頃には戻れない。…お互いに愛情など、ない。
長い間僕ら二人は見つめ合った。お互いに向き合う事もせず、逃げてばかりいた監獄内での時間の埋め合わせをするかのように。
その時だった。重苦しい空気を切り開くかのように、君が口を開いた。
T「…Azure」
名を呼ばれる。
昔のように親愛を伝えるためではなく、今はただ過去に向き合うために。
A「…」
それにどう返せばいいのかわからなくて、僕は黙り込む。
そんな僕を見て少しだけ困ったように笑った君の笑顔は影に飲み込まれて消えた。
T「…あずーる、ごめん。ごめんね」
目を伏せて悲しそうな顔で呟く君の言葉は、もう遅すぎる謝罪の言の葉。
「刺して、ごめんね」
「逃げて、…むきあえなくて、ごめんね」
「ごめん。…ごめんなさい、azure」
どれだけ君は謝ろうとも、許しを請う事は絶対にしなかった。きっと君は本気で後悔しているのだろう。己のした事を一生許して欲しくないと、そう思っている。
僕は自分の罪を悔やむその声を聞いて尚、君を睨みつけるのを止めなかった。
なんなのだろう、この感情は。僕は君の事を恨んでいるのかな?それとも憎んでいる?哀れんでいる?愛している?…分からない。わからないから、こわい。
自分の心が移ろっていく。それが憎しみなのか、慈愛なのか判らなくなる。
A「…もう、遅いよ。遅いんだよ。そんなの、もう…僕は受け入れられない…!!」
突き放さなければ、もうどうにかなってしまいそうだった。
T「…そう、そうだよね。……ごめん…」
哀れな昔の恋情を絶ち切ろうと、僕は激情のままに目の前の君へと触手を伸ばす。
それを見た君は避けようともせず、全て受け入れようと両手を広げて目を閉じた。
このまま恋情など振り払って、裏切られた憎しみと悲しみのまま君を葬り去る。
はず、だった
「ごめんね。さようなら、Azure。ずっと_…愛してるよ…好きで、ごめんね」
あいしてる。すき。
誰が、誰を愛しているって?好きだって?君が、誰を?君が、僕を?
A「…っは、…ぁ?」
「…嘘だ、嘘、うそだ。嘘だ嘘だ嘘だ!!嘘つき!!」
T「Azure…!?」
その生命を刈り取らんとした触手は君に届く既のところで動きを止めた。
天を仰いで、うわ言の様に「うそだ」とぱくぱくと口を開いてそれだけを吐き出す僕の姿を見て明らかに異常を感じた君は、心配と困惑の意を込めて僕の名を呼ぶ。
twotimeの自分を呼ぶ声が耳に届いた僕は、ゆっくりと上を向いていた視線を頭ごと彼の方に向ける。そのまま我を忘れて感情のままに僕は叫んだ。
A「…あいしてる、だって?この期に及んで君は!まだ嘘をつくのか!!」
T「…え?…っち、ちがう!嘘なんかじゃ…!」
A「…とぼけるなよ。じゃあ、なんで君は…お前は!」
ぼくを、さしたの?
T「…それ、は…」
A「なんで刺したの。なんで…、ころしたの?…好きなら…なんで裏切ったの」
「…わから、ないよ…ふざけるな…。…もうこれ以上、僕を、惨めにしないで…!」
「…同情なら、もうやめてくれよ…」
癇癪を起こした子供のように叫んで、乱暴に君へと恨み言をぶつける。
愛なんててっきり冷めていたのだと思っていた。徐々に君の様子がおかしくなっていったのも、僕の事を避けるようになったのも、偶然花畑で会った時、君が僕の事を刺したのも。全ては君が僕に失望してしまったからだと、思っていた。
多分、きっとそっちの方が気が楽だったから。
一方的で、どうしようもない片想いで終わってくれればよかった。
冷めきった相手に対して熱烈に愛を求めては刺されて、挙句の果てには見当違いの復讐のために化け物にすらなった哀れな男として生きていた方がマシだった。
両想いの相手に刺されて死んだなんて、救いがなさすぎるだろう。
T「Azure、話を…ッ!?」
開いた君の口から語られる話のその先を聞きたくなくて、怒りのままに手足のように自由の利く触手をしならせて、思いっきり近場の木々にtwotimeを叩きつける。
こんな事になるのなら、見つけてすぐに触手で刺せばよかった。
この胸に残る儚い恋心になんか蓋をしておけばよかった。
憎悪に生きる只の化け物に成り下がっていればよかった。
✕✕✕✕
あぁ、泣かないでおくれ、愛しい人。
君に刺されたあの日、僕は赤色に染まる視界の中で唯一認識できる君の泣き顔をただ眺め続けていた。苦しそうに歪められた綺麗な顔にそっと手を伸ばす。
君の頬にそっと触れると、涙を抑えきれなくなった涙袋から沢山の涙が流れ出て、
生温い温度の雫が僕の手のひらをそおっと伝っていった。嗚呼、…かわいそうに。そんなに泣いてはきっと明日には目が腫れてしまうだろう。
『…ごめん、ごめんね。あず…あず…っ…ぅ、…』
嗚咽の混じった後悔の声が聞こえる。僕はそれに何も返せない。
だって、何もわからなかったから。
なんで君は僕の事を刺したのか、なんで君はそんなに苦しそうに泣くのか、どうしてこんな事になってしまったのか。分からない、わからなくてごめんなさい。
…ぁ、しぬ。このまま無理解に侵されて、しぬのだ。ぼくは。
眠たくなっていく。心地よい眠気に誘われて夢の中に落ちていくような感覚ではなく、眠ったら二度と覚めることのない悪夢に連れて行かれる様な感覚で。
ごめんね、timey。
こんな事になるまで、君のことを気遣えなくてごめんね。
君の涙を拭うことができなくって、ごめんね。
_…最後に贈る言葉が、こんなのでごめんね。
T『…Azure?』
君と目を合わせる。涙で濡れた君の瞳は宝石の様に輝いていて美しい。
だから、どうか僕のいなくなった先の人生でその輝きが失われませんように。
君の両手をそっと僕の両手で包み込む。僕にとって君の体温は何よりも心地よい。
だから、どうかその体温が失われる時が来ませんように。
A『…twotime…あいしてる』
独りよがりな愛の言葉が、どうか君にとっての呪いになりませんように。
✕✕✕✕
また、あの日の記憶だ。
頭に過るあの日の記憶が鬱陶しくて仕方ない。消えろ、早く消えてしまえばいい!
目の前にいるお前と共に、早く記憶の奥底に全て葬られてくれればいいのに。
T「Azure!一旦、止まって…!!」
A「…、…うる、さいっ!!」
憎しみに自我を呑まれた僕はtwotimeに向けて何度も何度も触手を叩きつける。潰れてしまえ、消えてしまえ、僕の記憶からいなくなってくれ。と、淡い願望を抱きながら触手を乱暴に振り回して、全てを薙ぎ倒して猛攻を仕掛ける。
目の前にいる恨めしい人の人生を終わらせるためだけに。
お前に次の人生など歩ませるものか。僕を犠牲にして手に入れた第二の命ごと、彼の世に送ってやる。そうして、死後の世界でお前のした事全てに後悔すればいい。
無様に泣き喚いて、『今も愛している』などと吠えたその喉を枯らせばいいのだ。
なのにお前はまだ僕の猛攻を小賢しく避けて続けては、僕に呼びかけ続けている。
もういいだろう。十分に理解しただろう。
謝罪にもう意味などないのだと。僕らはもう永遠に交わることなどないのだと。
T「Azure!!!」
それでも君は、馬鹿みたいに僕を呼ぶ。
…そんな君の声に、心を揺さぶられている僕も馬鹿だけれど。
そんな風に無駄な考えに思考の一部を割いていると、触手の動きが鈍る。
それによって生まれた刹那の隙を君は見逃してくれなかった。数々の悪趣味な試合の中で身につけたスキルを役立てて、触手の間をすり抜けて、迫りくる他の触手を短いダガーで弾き返して。どれだけ血を流そうと君は止まらなかった。
そうやって僕の目の前に立った君の姿は酷くボロボロで、見るに堪えないもの。
身体中に痣と切傷がたくさんできて、立っているだけで辛いだろうに。それでも君はまっすぐ僕を見つめるものだから。何か強い圧を感じて、攻撃の手が止まった。
T「…っは…やっと、話を聞いてくれる気に、なった…?」
A「…うる、さい……うるさい…ぃ……」
twotimeは息を切らしながらも、まだ僕へと語りかける。
歩み寄ろうとする君を突き放したくて、動かなくなった 体の代わりに言葉で威圧する。それでも君は、口を閉じようとはしなかった。
T「…Azure、好きだよ。愛してる。…うそじゃ、ないから…何回だって、言うよ」
A「…っ…!刺した、くせに…。いまさら、好きだなんて!」
T「…ごめんね、そう…だよね。……でも、君が好きなのに変わりはないよ」
何を言うんだろう、君は。信じられるはずなんてないのに。
怒りで震える身体を抑えつけて、自分の拳を握り締める。憎悪に満ちた声で、先ほど君にした質問を僕はもう一度投げかけた。
A「じゃあ…なんで…、…僕を、刺したの…?」
T「…っちがう。……そうじゃ、なくて……」
好きだから、刺したんだよ。
A「…は? 」
自分で思っていた以上に呆けた声が口から漏れた。
そんな僕の様子を知ってか知らずか分からないが、君はそのまま言葉を紡いでく。
T「…好きだった。すき、だったから。大切な人だったから、捧げたかったんだ…」
「_あの、御方に。…Spawn様に」
A「…そんな、そんなの!愛なんかじゃ、ない……」
T「…うん、知ってるよ。あれが間違った選択だって事を、誰よりも」
「でも、それが…っぼくの、愛し方だったんだ…」
誤ったそれはもう元には戻らない。ねじ曲がった関係は修復できない。
…本音で言葉を交わして、分かったのがこれか。
全てが燃え尽きた気分だった。望んだ復讐の果ての果てに得たものは、どうしようもない絶望感と喪失感だけで。あぁ、なんて無様で救いようの無い結末だろうか。
結局は、お互いの愛し方が少しズレていただけ。
それだけで、こんなにも人間というものは堕落してしまう。
A「…ぁは、なにそれ。そんな事で…僕は…僕、は」
T「…Azure」
A「…ね、timey」
“もう、終わりにして”
間違った物語は、消さなきゃならないから。
T「…」
A「…僕、もう疲れた。今はもう、昔みたいに花畑で眠りたい気分なんだ」
僕は視線を、そっと足元のぐしゃぐしゃになった花畑へと下ろす。
twotimeから垂れた血が紫の花弁を鮮やかな赤に染めているが、きっと寝心地に問題はないはずだ。冷たい夜風に吹かれてここで眠ったらどんなに心地良いだろう。
それはきっと、もう目覚めることなんてないぐらい素晴らしいものだろうな。
そんな風に考えている僕の両手を、かつて僕が君にしたように君はそおっと自分の両手で包んだ。君の体温はあの日から変わっていなくて、酷く安心する。
T「夜の花畑は冷えるって言ってたよね。昔」
A「…そうだね」
T「だから、一緒に寝よう」
二人っきりで、さ。
その言葉に僕が目を見開くと、君は困ったようにへにゃりと笑った。
T「二人で寝たら、寒くないでしょ」
A「…あぁ。…やっぱり、君は狡いな…」
T「…おあいこだよ」
そう最後に交わして、君は握っていた僕の両手を優しく離す。
君はゆっくりとあの日僕に突き刺したダガーを取り出して、今度は正面から僕へと振り下ろす。それと同じように僕は正面に一本の触手を突きだした。
ダガーが僕の心臓を貫くのと、触手が君の横腹を抉り取ったのはほぼ同時だった。
…そして、現在へと至った。
二人で地面に伏せて、只々空を眺め続けていた。
化け物になったとはいえ、心臓を貫かれたのなら終焉は訪れてくれるだろうと考えながら、だんだんと浅くなってゆく君の呼吸音を聞いていた。
前にもこんな経験をした気がする。
二人で夜の花畑に出向いて、寒さを誤魔化すために二人でくっつきながら、夢に誘われるまで夜空をこうやって眺めていた。気づけば隣で眠りに落ちていた君の寝息を聞きながら夜風に吹かれるのが好きだったなあ。
でも、今は雨が降っていて星空は見えない。 仕方ない。だって過去の檻に閉じ込められて泣き方を忘れた僕らの代わりに、空が泣いてくれているのだから。
眠りから覚めた僕らを迎える朝日をもう見ることはない。仕方ない。だって出迎えてくれる朝日に感謝できなくなるほど、疲れてしまったのだから。
あぁ、でも。君に何も伝えられなくなるのは寂しいな。
T「…ぁ」
その時、そよ風にさえ攫われてしまいそうなほど弱々しい声が聞こえた。
それがすぐさま君の声であると僕には分かった。
T「…ぁ、ず。ぁ、ず、…る……」
舌っ足らずで、耳を澄まさないと聞こえないぐらいの声量で僕を呼ぶ君。
口が震えて声がうまく出せなくて、何も返せないのがもどかしい。
でも、次に紡がれた言葉には絶対に返事をしてあげたかった。
T「_…azure…、あい、してる……」
僕へと伝えられた、まっすぐな愛の言葉。あの日僕が伝えたものと、一緒。
だから、返してもらいたい返事を僕は知っていた。
A「_…ぼくも、あいしてる…twotime……」
一方的で、独りよがりの愛はとても寂しいから。 せめて、同じ気持ちで
あぁ、もっと早くに言葉を交わす機会があったなら。
こんな、結末で終わらなかったのかなぁ。
【愛してしまえば墓場まで。】_2026.4.7
コメント
7件
1話前も全部見てますめっちゃ好きです😿😿メリバとかほんとなんでも大好物なんで最高です!!!!!!!!!あー好き好き好き!!!!!!!!!作品更新ありがとうございます🥲🥲ほんと神作ありがとうございます😭😭

いやああああああああ苦しい!!!!!!バッドエンドだ!!!!!でもお互いが満足してる結果だからメリバだ!!!!!!!多分そうだ!!!!!!!ぃ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️作品更新ありがとうごさいます‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
お久しぶりです!!!休みが終わってしまう悲しみのまま書きました。 誤字脱字は友達なので発見したら報告お願いします🙇