テラーノベル
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啓司が食事中、腕時計を見る。牙の虜は金星と月の守護神の御前の戯言、スーツの朱いネクタイは血族の証として希望の未来を物語る。
「伊藤啓司、谷口文章を越えろ。履歴書の提出を」
仕事場は規律第一、マイペースに椅子に腰掛けヨーヨーのトリックに成功した。夢想への片道切符は田舎町から始まる試験当日!
「兄貴に連絡しろ。今がその時」
過去の記憶の同人は傍観者の使命を三年後に約束した旅路。彼の家族が最後の夜汽車に揺られ見送った。
「二度と会う事も無い。寄越せ、お袋」
最寄り駅の改札前、車窓から先輩のAB型の不在をぴりりとテレパシーに啓く。超新星の仲間探しは二人の合格点を痛感した、俺なら出来る。兄貴が財布から金を差し出す。
「お前の勝ちだ。くれてやる、大都会で生きろ」
啓司は上着を羽織り寒空から雪を仰ぐ。真夜中の出発点はかつての友への讃美歌。まだ見ぬ世界、神への可能性、無限の選択肢。
「失礼。私の名はクラピカ、覚えているか?」
「気安く話し掛けて来るな。俺が知るか」
金髪の男は立ち上がり駅弁を食べながら質問する。
「緋の眼が血の脈動を抑えられない。同族なのか、否。ケイジ、君なのか。」
「クラピカ。アイツは何処へ行った。最後まで心配を掛けた奴だった」
乗客は疎ら。夜行列車の間接照明のランプの篝火がゆらゆら揺れる丑三つ時、時間はたっぷり在るー
「私の血液型を言え。三年の月日が必要不可欠、あの対話も無駄ではなかった。星座を変えろ、射手座の方がグッドホルモンだ」
啓司はワイヤレスイヤホンで音楽を聞く。歌手は当然、汽笛の鳴る静寂な夜会。残留思念は皆無、日本は皆が気が気じゃ無い。
「文章が総べてくれただろう。遺言を読め」
「櫛引を殴れ、それ以外興味が無い」
僧侶の服を着た彼がコンタクトレンズを外す。裸眼の視力はレーシック済み、胸ポケットからハンターのライセンスを掲げた。
「HEROに勝てるのか、我々だけで良い」
「奏でろ」
到着した最終駅は試験会場。プラカードに貼られた血族の証拠と変わった星座が社員の目に留まる。
「私に任せろ。書類何て簡単だ」
「飯の用意だ、あの二人はどうした」
クラピカが首を振るーマイクの音声が響き渡り、ハンター協会会長・ネテロの挨拶が始まった。
「AB型の新世界へようこそ。全国津々浦々から精鋭達の集いが神の進化を心待ちにする、幻影旅団の謎を解け」
いざ本番!!
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