ドロップ
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紫桃
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🫧コンテスト 参加 作品
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start
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「 ねぇ 、 どろっぷ って お菓子知ってる ? 」
小さな 鬼の 男の子 。
どろっぷ 何て 人間の食べ物 、 所詮 夢みたいな話 。
「 ドロップ ⁇ いっぺんは食ってみたいよな 。 」
くりくり とした 桜色の 瞳 は 、
どこか どろっぷを 感じさせる 、 優しい 色 だった 。
「 はっか飴 なら 食べたことあるよ ! 」
はっか飴 は 、 みんと の スースー するやつ 。
確かに あれは 子供なら 食べるかもしれない 。
人間の子供は 、 苦手な人が 多いから 。
欲しがってたら 、 そりゃあ 渡す だろう 。
「 でね 、 なんで どろっぷ なのか なんだけどね … ? 」
「 おとうと が 、 捕まる前に どろっぷ が たべたいん だって 。 」
「 今日 役所の 人が おとーと 、 捕まえにくる の 、 」
人間の世界 では 鬼はゴミ扱い される 。
怪物 だとか 害虫だとか 、
いいんだよ 、 そんなの … 、
良かったはずなのに 、 人里へ 降りてしまった 。
きっと 俺は 、 ここで 全てが 終わる だろう 。
「 おに だ … 、 ばけもの 、 ? 」
「 そうよ 、 みては行けませんよ 、 」
鬼は 皆 優しい 。
嘘がつけない 性格 の 鬼が おおい 。
「 … どろっぷ 、 どこに 売ってますか 、 」
そこに いた 親子に 話しかける 。
「 ひッ″ … 、 ! ど 、 どろっぷ ッ … 、 ? 」
「 おにさ 、 どろっぷ 欲しいの … ? 」
ここで 、 欲しいと言ったら 、 教えてくれるの だろうか 。
「 … 嗚呼 、 今日中に 必要なんだ 。 」
すっと 親が 指差した 先は 駄菓子屋 だった 。
「 あそこ 、 売ってますよ 、 」
ぺこり と 会釈をして 、
俺は 駄菓子屋に 足を運んだ 。
「 こんにちは … 、 」
「 … ぉや 、 いらっしゃい 、 よくきたねぇ 、 」
そこの 店員は 、 俺を 拒絶しなかった 。
ドロップ 、 ドロップ … 、
「 これ 、 ください 。 」
「 お金 は 足りる かい ? 」
あ … 、 折角 来たのに 。
辿り着いた のに … 、
「 だろうと 思ったよ 、 」
「 客が来ないうちに 、 持ってお帰り ? 」
所詮 鬼は … 、 そう言われると 思っていた 。
冷たい ドロップの 缶に 、
店員の おばあさん の 温もりが 伝わってくる 。
目頭が熱い 。
泣きながら お礼を 言って 、 ゆっくりと その店を 出た 。
「 らん 、 らんの とこ … ッ 、 ! 」
人里にも 関わらず 、 仲間の 名前を 呟きながら 走る 。
鬼は 住む 地域が狭い から 、
大体 みんな 、 名前を把握 している 。
「 お兄ちゃん 、 急ぎか 、 」
「 っはい 、 」
「 乗ってきな 、 」
「 ありがとうございます … っ 、 」
人間 も 、 鬼みたいに 優しい人が 、 たまには 居るんだな 。
今日は運が いい 。
「 どこに 行くんか 」
「 鬼の棲家 まで 、 ! 」
「 ほぉ 、 役所 ん 輩 から 逃げてきたわけや ないんか 、 」
「 … はい 、 」
今までの こと 、 全部話した 。
連れて行かれる 、 近所の鬼の子 のこと 、
どうしても 、 どろっぷが 欲しかった こと 。
全部話した 。
「 へぇ 、 ええ鬼さんやなぁ 、 」
「 俺どん が ガキんころ も 、 そんな 鬼が いっぺぇ おったげな 、 」
「 今は なんもしらん わけもん たちが 」
「 勝手に 差別 しよると しらん 、 」
むかしは 、 鬼も 人も 同じだった 、
それは 本当だったんだ … 、
「 ついたぞ 、 おまえどんは 、 連れて行かれん ごつ しとけ よ 、 」
今だけは 、 この 軽トラの 臭い煙 が 好きだ 。
「 どろっぷ ッ 、 買ってきたぞ … ッ 、 ! 」
「 い 、 いるま … ッ 、 ? 」
「 おまえんとこ 、 の … ちびは 、 ? 」
「 今さっき 、 運ばれたよ 、 」
「 ぁ 、 あ … 、 」
間に合わなかった 、 ダメだった … 、
やっぱり 、 人間なんて 嫌いだ 。
初めて食べた どろっぷ は 、
鬱陶しいくらい 甘くって 、
憎らしい くらい 美味しかった 。
2000文字 〜 ?!
駄作かも()
こんなんでいいのかな、なんか、
お願いします!
コメント
2件
コンテスト参加ありがとうございます!書くの上手くてすごい......町の人の喋り方とか昔の喋り方みたいになってるのすごっ....て思った!全然駄作じゃないですよ!