テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「Señorita……Señorita」
「何」
「その首についてるのなんだ」
「……蚊じゃない」
昨日は酔ってナムギュとシてしまった。
サノスとの関係は順調だと思っていた。
しかし、心のどこかで彼との距離感を感じていた。
そんな時、ナムギュと会ってしまい、ふたりの関係は一線を越えてしまった。
酒を交わしながら語り合っていたセミとナムギュ。
ナムギュは酔っていたが、セミもまたその場の空気に流されてしまった。
セミは心の中で自分を責めながらも、ナムギュの手に引かれるまま、気づいたときにはもう止められなかった。
翌朝、セミは目を覚ますとナムギュが隣にいることに気づき、瞬時に後悔と焦りが押し寄せた。
しかし、その時にはもう遅かった。
セミは顔を隠し、しばらくその場から動けなかった。
バレたらどうなるか分からない。
「本当か?」
「……しつこすぎ」
「Señoritaが愛してるのは俺だけだよな?」
「……当たり前なこと言わせないで」
だいぶ疑われてしまっている。
目が……怖い。
いつつけられたのだろう。全く気付かなかった。
「なあ、セミ」
サノスの声が低くなる。
「……何」
「ナムスとシたのか?」
心臓が跳ねた。
「……は?」
「蚊のせいにしてるけどキスマだろ、それ」
サノスはセミの首に指を伸ばしかけるが、途中で止めた。セミは動揺を悟られないように、できるだけ冷静を装う。
「違う」
「嘘つくなよ」
「しつこい」
セミはサノスの目を見ずに答える。だが、その態度が逆に怪しまれる。サノスは一歩近づいてきた。
「ナムスに触られたのか」
「……」
「セミ、俺以外の男に触らせるなって言ったよな?」
「……そんなこと言われてない」
「言った」
目が合う。ぞくりとした。
サノスの瞳の奥に何かが渦巻いている。いつもの軽い冗談ではない。本気で怒っているのがわかった。
「それ、ただの独占欲じゃないの?」
「違う。俺が愛してるのはお前だけだって言ったろ?」
サノスの指がそっと首筋に触れる。セミは反射的に後ずさるが、壁にぶつかった。逃げ場がない。
「お前がナムスと……」
「……シてない」
「だったら、今ここで証明しろよ」
「……どうやって?」
サノスはゆっくりと顔を近づける。
「俺にだけ……触れさせろ」
セミの心臓が大きく跳ねた。
サノスの顔が近づく。息がかかる距離。
「……やめて」
セミは顔をそむけようとしたが、サノスの手が顎を軽く押さえ、動きを封じる。
「ダメ」
低く囁かれる。
「俺だけだって、言え」
「……何それ」
「ナムスなんかじゃなくて、俺だけにしろって話」
サノスの指が首筋の赤い痕をなぞる。触れた瞬間、ゾクリとした。
「Señoritaの肌に、他の男の痕がついてるのが許せない」
「……自意識過剰」
「そうかもな。でも、消す」
「……何を」
「こいつを」
サノスがセミの首を痕がつくくらいの強さで噛んだ。
「んっ……!」
セミは思わず肩を震わせた。
「俺のにしとく」
囁く声が、甘く低い。
「……勝手に決めないで」
「じゃあ、拒めよ」
サノスは顔を上げて、セミを真っ直ぐ見つめる。
「俺のキスで、ナムスの痕を消してやる」
「……」
セミは答えられなかった。
バレたのか、それとも……。
サノスの瞳がじっとこちらを見つめている。
もう、誤魔化せない。
「……っ」
サノスの舌が首筋をなぞる。熱い感触が残り、体がびくりと反応する。
「なあ、Señorita」
サノスが囁く。
「お前、本当に俺のものだよな?」
セミは必死に冷静を装おうとするが、体の力が抜けそうになる。サノスの手が腰に回され、逃げ場を奪われる。
「……」
「ナムスとは何もなかった、そうだよな?」
問い詰めるような口調。でも、優しさが滲む。
「……ない」
震える声で答えた。
サノスが満足したように微笑む。
「ならいい」
セミの首に残った痕を指で撫でながら、サノスはニヤリと笑う。
「もうこんな痕俺以外につけさせるなよ」
再び唇が近づく。
「……っ」
サノスのキスが首筋に落ちた。
ゆっくり、丁寧に。
「これで、俺のもんだな?」
囁かれた声に、心臓が跳ねる。
誤魔化せない。
でも、これ以上のことをされたら────
サノスに支配されてしまう。
「……調子に乗らないで」
セミは必死に平静を保とうとしながら、サノスの肩を押した。しかし、力が入らない。
「調子に乗ってんのはどっちだよ?」
サノスは余裕の笑みを浮かべながら、セミの顔を覗き込む。
「お前さ、本当にナムスと何もなかったんだよな?」
「……ない」
「嘘だったら、俺キレるぞ」
サノスの声が低くなる。その瞳が鋭く光り、冗談では済まされない空気が漂う。
「……疑うなら勝手にしなよ」
セミはそっぽを向く。
サノスはセミの顎を軽く持ち上げ、無理やり目を合わせさせる。
「お前が他の男に触れられるのがムカつくって言ってんの」
「……独占欲じゃん」
「だから何? 俺のもんなんだから、当たり前だろ」
セミの心臓が早くなる。
「俺以外、触らせるな」
サノスの手がゆっくりとセミの髪を撫でる。
「……そんな権利、あんたにないでしょ」
「あるよ」
「どこに?」
「ここに」
サノスはセミの胸の上、心臓のあたりに指を押し当てる。
「俺がいるんだから」
「……」
サノスの指先がじんわりと熱を持つような錯覚に陥る。
「お前の心臓、俺のこと好きだって言ってるけど?」
サノスはニヤリと笑う。
「……馬鹿じゃないの」
セミは息を整えながら、サノスの手を払いのけた。
「もういいでしょ、しつこい」
「ダメ」
サノスは動かない。
「まだ納得してねえ」
「……何」
「俺だけだって、言え」
「……」
セミは言葉を失う。
言えない。
でも、言わなきゃ終わらない。
どうする……?
「……あんた、本当にしつこい」
セミは呆れたようにため息をつくが、心臓はまだ落ち着かない。
サノスはそんなセミをじっと見つめている。鋭い目つきのまま、口元だけが余裕そうに微笑んでいるのが腹立たしい。
「言えよ、Señorita」
「……」
「俺だけだって」
サノスの手が腰に回される。強引なわけではない。でも、逃げられないようにするには十分だった。
「ナムスじゃなくて、俺だけって」
耳元で囁かれ、ゾクリと背筋が震えた。
「……言ったら、満足する?」
「当たり前だろ」
「本当に?」
「嘘ついたら俺、何するか分かんねえよ?」
サノスはニヤリと笑うが、その目は冗談を言っていない。
セミは唇を噛む。
「……サノスだけ」
小さく、呟いた。
「……何?」
「……あんただけ、だって言ってんの」
サノスは目を見開いたあと、口元をゆっくりと持ち上げる。
「最初からそう言えばよかったんだよ」
「……もう、いいでしょ」
「まあな」
サノスはセミの髪をくしゃっと撫でる。
「でも、次はないぞ」
「は?」
「次、俺以外の痕がついてたら……」
サノスは少し顔を寄せ、低い声で囁いた。
「ちゃんと、俺のもんにする」
その言葉の意味を理解した瞬間、セミの頬が熱くなった。
「……馬鹿じゃないの」
「馬鹿で結構」
サノスはニヤニヤと笑いながら、セミの腰に回した手をゆっくりと離す。
「じゃあ、Señorita。これからはちゃんと、俺のことだけ見とけよ」
そう言い残して、サノスは満足そうに背を向けた。
セミはその背中を見つめながら、首元に残った微かな熱をそっと押さえた。
「……なんなの、ほんと」
胸の奥で、何かが静かに揺れるのを感じながら。
セミは深く息を吐いた。心臓の鼓動がまだ落ち着かない。
サノスの背中がゆっくりと遠ざかっていく。
「……バカ」
小さく呟いて、セミは首元を手で覆った。さっきまでサノスの唇が触れていた場所が、まだじんわりと熱を持っている気がする。
────最低。
でも、少しだけ安心した。
ナムギュとのことが完全にバレたわけじゃない。でも、サノスは疑いを捨てきれていない。
「……もう、こんなの疲れる」
気を抜くと、サノスに全部飲み込まれてしまいそうだった。
部屋に戻ろうとしたその時、廊下の先で立っている影に気づく。
ナムギュ────
「……」
「よお、クソ女」
低い声。普段と変わらない、少しバカにしたような口調。
でも────その目は違っていた。
「楽しそうだったな」
「……何の話」
「さあ? 何の話だと思う?」
ナムギュはポケットに手を突っ込んだまま、ゆっくりと近づいてくる。
「なあ、お前────」
「……」
「アイツに嘘、ついたよな?」
セミの指先が、かすかに震えた。
「……何のこと?」
セミは冷静を装う。しかし、ナムギュの目がそれを許さなかった。
「お前、兄貴には何もなかったって言ったよな?」
ナムギュはニヤリと笑う。だが、その目は鋭く、どこか怒っているようにも見えた。
「何が言いたいの?」
「さあな」
ナムギュはポケットから手を抜き、セミの目の前で腕を組む。
「アイツには言わねえよ」
「……?」
「俺とお前がシたこと」
その言葉に、セミの呼吸が一瞬止まった。
「……っ!」
「顔に出すなよ。バレるぞ?」
ナムギュはククッと喉を鳴らして笑う。
「でも、俺は知ってる」
「……」
「お前、嘘ついたんだよな」
セミは歯を食いしばる。
「それで? 何がしたいの?」
ナムギュは少しだけ顎を上げて、セミを見下ろした。
「別に。……ただ、面白えなって思っただけだ」
「……」
「兄貴に嘘ついてまで、俺とのこと隠したいんだな」
その言葉に、セミの胸がざわつく。
「違う」
「へえ?」
「別に……隠したいとかじゃなくて」
「じゃあ何?」
「……」
セミは答えられなかった。
ナムギュの言う通りだった。隠したい。絶対にバレたくない。
でも、それはナムギュのためじゃない────
「クソ女」
ナムギュが、静かに言った。
「お前さ、アイツのこと本当に好きなんじゃねえの?」
セミの心臓が、大きく跳ねた。
「……は?」
セミは眉をひそめ、ナムギュを睨みつけた。
「冗談でしょ」
「冗談なら、なんでそんなに焦ってんの?」
ナムギュはニヤリと笑うが、その目はどこか探るようだった。
「はぁ……バカバカしい」
セミは溜息をつき、踵を返そうとする。
「逃げんなよ」
ナムギュが腕を掴む。
「……離して」
「答えろよ」
「何を」
「お前、兄貴のこと本当に好きなんじゃねえのかって聞いてんの」
「……好きなわけないでしょ」
即答だった。
だけど、その声が少し震えていることに、セミ自身が一番気づいていた。
ナムギュはその反応を見逃さない。
「へぇ」
腕を掴んだまま、ゆっくりとセミの顔を覗き込む。
「嘘つくの、下手だな」
「……うるさい」
「まあいい」
ナムギュは急に手を離した。
「俺は別に、アイツとお前がどうなろうが興味ねえし」
「じゃあ何?」
「ただ────」
ナムギュはポケットに手を突っ込み、もう一度ニヤリと笑う。
「俺とシたこと、忘れんなよ」
「……っ!」
セミは拳を強く握りしめた。
「お前がどれだけアイツに『あんただけ』とか言ってもさ」
ナムギュは肩をすくめる。
「お前の体が覚えてんのは、俺だろ?」
その瞬間、セミの手が無意識に動いた。
────バチンッ!!
鋭い音が廊下に響く。
ナムギュの頬に、真っ赤な手形が残る。
「……ふざけんな」
セミは震える手を握りしめ、ナムギュを睨みつけた。
「二度と、そんなこと言わないで」
ナムギュは驚いたように目を見開いたあと、少しの間、無言でセミを見つめた。
やがて、口元を歪ませて笑う。
「……いいね」
「……何が」
「お前のその顔……最高❤︎」
ナムギュはそのまま背を向け、ゆっくりと歩き去っていく。
セミはその背中を睨みつけながら、荒い息を整えた。
────最悪。
────でも、アイツは間違ってる。
覚えてるのは、あんたなんかじゃない。
セミは自分の胸を押さえた。
そこにあるのは────熱。
さっき、サノスが触れた場所の、熱。
セミはぎゅっと胸元を握りしめた。ナムギュの言葉が耳に残って、嫌悪感で体が震える。
「……最低」
小さく吐き捨てる。
本当に最低なのは誰? サノスに嘘をついた自分? それとも、あんなことを言ったナムギュ?
いや────
あの夜、気の緩んだ自分自身が一番、許せない。
「……っ」
頭を振る。考えたって仕方ない。
早く戻ろう。これ以上、誰かと関わるのは危険だ。
「ナムス!」
「何すか兄貴……」
「ほら、風呂でも入ってきたら?お前のために沸かした」
「急に何すか……でもありがとうございます。入ってきます!」
本当にあの二人はシたのだろうか。
もしもシているならナムギュはあれをするに違いない。
何の抵抗もなく勝手にスマホをにひらき、フォトを見る。
「やっぱりな……」
そこにはナムギュがセミをハメ撮りしている動画が沢山あった。
ずっと見てる時間もないため、全部自分のスマホに送った後、メッセージを削除して証拠を消した。
「兄貴!気持ちよかったっす!」
「そうか……俺は少しベッドで休んでくる」
「……?、、はい。ゆっくり休んでください」
自分の部屋に戻り、イヤホンをしてからさっきの動画をひらく。
いつもは自分の下にいるはずのセミがナムギュの下にいる。
セミは気持ち良さそうに喘いでいる。
本当に気持ちいときの顔をしている……やばい。
『ナムギュっ……❤︎、あっ…好きっ❤︎、イくっ❤︎、ん゙んっ❤︎』
『イけよ……❤︎クソ女……兄貴にバレたらどうしようね❤︎』
『やあっ゛、ん゙ん❤︎、あ゙あっ~~~っ///、ふぅ、ふぅ❤︎ 』
最悪だ。だけど興奮してしまう。
俺だけを愛してるって言ったよな……?
「Señorita……昨日は大丈夫だったか?腰痛くないのか」
「また何なの……」
「中出しされちゃって……ここ」
セミのお腹の下ら辺を強めに押される。
「Señorita……浮気するまでしてエッチしたかったのかよ」
「違う……違うの」
「もういいわ……Señoritaとエッチしてやらねえから」
「え……」
サノスはセミからそう言って離れる。
浮気したアイツが悪い。けど心が痛い。
本当は今すぐ抱いてやりたい……完全にエッチがしたいときの顔をしていた。
「……お願い、、ごめんなさい、サノスっ、、」
きたきた❤︎
セミは泣きながらサノスを見つめる。
「まだサノスと一緒にいたい……エッチしたい……」
「ほんとかよ」
セミが服を脱いでサノスを抱き締める。
やばい……胸気持ちすぎる。
セミの柔らかい胸がサノスに当たり、我慢できなくなってしまう。
「サノス……抱いて」
サノスはセミに深いキスをした。
お互いの唾液が混じりあう。
「Señorita……ぐちょぐちょ❤︎」
「サノスのこと好きだから…///」
「セミ……❤︎」
一気に挿れ、激しく腰を振る。
「さのすっ❤︎、好きっ…❤︎いちばんっ❤︎あぁ❤︎はあ、っ❤︎」
「セミ……ここ好きだろ❤︎」
セミの反応がいいところをずっと攻める。
セミは気持ちよすぎて意識が飛びそうになってしまっている。
「イくっ…❤︎、サノス、愛してるっ❤︎、、んっ❤︎イぐっ❤︎」
サノスは中に出してセミにキスをした。
サノスにキスマを沢山つけられてしまった。
ナムギュのも中には何個か混ざっているけど……
「サノス…私はアンタ意外好きじゃないから……はぁ、はぁ❤︎」
「その言葉取り消すなよ?」
サノスはセミにキスをした。
ナムギュには見せていなかった表情を見れて嬉しい。
やっぱりこいつは俺しかいないんだよ❤︎
「サノス……好きっ❤︎」
「どの女よりもセミの中が一番だよ❤︎……」
「他の女のこと思い出さないで……」
「嫉妬か?可愛いな❤︎」
サノスはセミの中に手を挿れながらそう言う。
セミはサノスにキスを求める。
「んんっ……❤︎」
「Señorita……ナムスとの動画見たぞ……好きとか言っちゃって……俺以外イけなくしてやるよ……❤︎」
セミは一瞬驚いたような恐怖に満ちた顔をしたけど、その後すぐ嬉しそうにサノスのそれを舐めた。
「ん…Señorita❤︎」
「さのす……あたしいがいのおんなみないでね?」
咥えながらそう言われ、余計興奮してしまう。
やっぱりセミはうまい。誰とも比べ物にならないくらい。
俺にもっとそうやって依存しろよ────
ベッドの上だけは素直なセミをサノスは一日中、激しく深く、愛し続けた。
コメント
3件
サノセミ最高です、、ぐへっ
もう本当に最高でした😭👏✨大好きです😭