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地面 に 酷く
叩き つけられて
何故 今 僕に 意識 が
あるのか 解らない
ただ 全身 に 痛み を 感じない
もう少し で 僕は 死ぬ .
「 ミンス 」
天使 が 僕を 迎えに 来たの かと 思った
僕の 顔を 覗き込んで 来る
君の 表情 は
一体 何を 思って いるのか
解らな かった .
ねぇ
僕は きっと 君と 同じ
場所 には 逝け ない .
僕は 人を 殺したんだ .
二人 殺した .
知ってる かな ?
僕は 君を 見捨てた
僕に 勇気が あれば きっと
助け られた んだ .
僕は 正気 で いられな かった
君が 駄目 だと 言った クスリ に 手を出した
きっと 呆れてる だろうな .
この 短期間 で
僕は どれほど の 罪を 犯した だろう
きっと 僕は 地獄 に 堕ちる .
でもね 僕
後悔 してない よ .
君の 為を 想って
した事 だった
君を 殺した 彼奴が
憎くて 憎くて 仕方なかったんだ .
関係 ない人 を
巻き込んだ けど ね .
怒られ ちゃうな .
僕は 何も 言葉を
発して いない のに
君は 静かに 何度も 頷い ていた
ねぇ
僕は 苦しい 程
醜い 程
君を 愛して しまった んだ .
最期 まで 君を 想って
いられて よかった .
僕の 最期 の お願い を
聞いて ほしい .
もし 次が あるなら
もし また どこかで 君に
出会えたら
僕と
「 夫婦 に なって
ください .
セミ 」
霞んで いく 視界 に
何故か ハッキリ と 映る 君は
酷く 優しい 笑顔を 僕に 向けて
静かに 頷いた .
神様 どうか
どうか また 人間に 生まれ 変われて
こうして 君と また
巡り会えた なら
その時は
その時は
借金 なんか 無くて
争い なんか 無くて
ただ 平和 な 世界 で
君に
精一杯 の ” ありがとう ” と
精一杯 の ” ごめんなさい ” と
精一杯 の ” 愛してる ” を
伝えさせて ください .
その時 まで
おやすみなさい .