見たく無かった…
俺の目の前には冴と今の彼女さんがキスをしていた。
「え、あ、」
俺は思わず情けない声を出してしまった。
冴「…誰か居るのか?」
シーン…
彼女「どうしたの?」
冴「…いや、なんでもない」
俺は急いで口を手で抑える。冴にバレない様に
「ふぅ–、ふぅ–、ポロポロ」
「うッ、うッ、ポロポロ」
俺は泣きながら走った。
(慣れたはずなのに、昨日見て慣れたはずなのに、なんでまた泣くんだろう?)ポロポロ
(泣き止め、泣き止め、泣き止んでくれよ!)ポロポロ
俺の顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
こんな顔で教室に入るのはまずいので俺は保健室に来た。
「失礼します…ボソ」
(先生、居ないんだ…ポロ)
保健室の先生は居なかった。でもその方が良かった。こんな泣き顔見られたら、嫌だから…
取り敢えず俺はベットに入り座った。
「ヒック、んッ、ポロ」
俺は涙を止める。
「…なんなんだよ、キスぐらい家でやれっつぅーの」
俺は速く家に帰りたかった。気分が最悪だったから、
「はぁー」
俺がため息をついているとカーテンが開いた。
先生「あら、潔裙?だっけ、どうしたの?」
「え、嗚呼、調子が悪くって…」
先生「あらそう?じゃあ念の為、早退する?」
「!!は、はい!お願いします…」
先生「分かったわ、担任の先生には私から言っとくから帰って安静にしてなさい」
「は、はい…」
トコトコ
…シーン…
外は静かだ。そりゃあそうだよな、まだ昼だもん…
俺は早退したので家まで帰っている途中だ。
(…どうしよう、これから冴にも会いたくないし学校にも行きたくなくなっちゃった…)
…………………………
「あ、いい事考えた。」
「俺が」
♡500
コメントよろ!!
コメント
6件
え、好きです。
初コメ失礼しますm(_ _)m また、神作品を見つけてしまったようです…… 続き待ってます!!