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彰杏付き合ってます
🎧「ってことでさ〜」
彰人と付き合ってから、初めての年越し
彰人と過ごしたいと思い、私は電話をかけた
🥞『一緒に年越しねぇ…』
🎧「あ、嫌なら別にいいんだけど…」
🥞『嫌なわけねえだろ』
🎧「えっ」
🥞『年末、うちは都外に行く予定だから家族みんな居ねえんだよ』
少し口籠った彰人は、照れ臭そうに言った
🥞『うち来いよ』
🎧「彰人の家…」
電話が終わってから少し冷静になった
🎧「彰人の家！？」
そんなわけなかった
🎧「父さ〜〜ん！！」
とりあえず報告しようと大声を出した
謙「何だ」
🎧「年末！彰人の家行くから！」
謙「わかった！……ん？」
その頃彰人は…
🥞「何やってんだよクソが…
うち来いよとか何言ってんだ下心しかなさそうな誘い方しやがって」
誘い方を間違えたかと後悔していた
🥞「手出すと思われたか…？でも手出さなかったら出さなかったでなんかな…」
🎨「彰人？年末のおじいちゃん家行くって話だけど」
🥞「オレ行かねえ」
🎨「は？」
12⁄31 7:18
🎧「お、おじゃまします…」
🥞「そんな緊張しなくてもいいだろ。誰もいねえから」
🎧「そ、そうだけど！！」
彰人と目が合わせられず、顔がほてっていくのがわかる
🎧「彼氏の家とか、緊張するじゃん…」
彰人はふっと笑って私の頭を撫でた
🥞「大丈夫だから、こっち来い」
そう言われて、私は東雲家のリビングのソファに腰掛けた
🥞「麦茶とジュースと…あと水、どれがいい？」
🎧「ジュース何味？」
🥞「オレンジ」
🎧「じゃあそれもらおうかな」
🥞「ん、了解
テレビ、好きなのみてていいからな」
はーい、と返事をしたけど、キッチンに立つ彰人がおもしろくて、何となく眺めていた
🥞「…んだよ」
少し顔を赤らめた彰人は言った
🎧「ん〜、別に」
にこっと笑いかけたら、目を逸らされてしまった
彰人は私の前にジュースを置いて、隣に腰掛けた
🎧「彰人のうちはさ、年末何見るの？」
🥞「ずっとガキ使だったんだけどな、終わってからは紅白」
🎧「一緒一緒、紅白は録画派だったな」
🥞「あー、そういうタイプもいんのか」
ただ何気ない会話が続く
いつのまにかここに来る前の異様なドキドキは無くなってた
彰人の隣は安心する
私は少し、彰人に寄りかかった
🥞「うおっ、」
🎧「なに？嫌だった？」
🥞「嫌じゃねえけど…
驚いたっつーか…」
🎧「…彰人の隣、安心するから」
🥞「そーかよ」
その瞬間、彰人の手と私の手が重なった
🥞「オレも男なんだけど」
🎧「えっ、ちょ…」
いつのまにか、ソファに押し倒されていた
🎧「あき…」
心臓がバクバクした
体が熱い
🥞「家族も誰もいない家に、彼女呼んで何もしないとでも思ったか？」
暫くそのままの体制で見つめあったあと、彰人は元の体制に戻った
🥞「…はは、流石にしねーよ、揶揄っただけだわ」
ヘラっと笑って彰人はテレビのリモコンを操作し始めた
🎧「…れ」
🥞「…？杏、どうし」
🎧「なにそれ」
私は彰人にキスをした
そのまま舌を絡め彰人を押し倒す
🥞「おい杏！何して」
🎧「彰人のせいだから」
彰人の服の中に手を入れて腰を撫でた
🥞「ん…ｯ、」
ピクッと彰人の体が震えた
そして私は
リモコンを手に取りテレビを見始めた
🥞「…は？」
ふふん、と彰人にドヤ顔をして言った
🎧「おかえし！」
🥞「はあ！？」
🎧「なに〜？ちょっと期待しちゃった？笑」
🥞「はあ〜〜…」
大きなため息をついて、ばかじゃねえのと言った
🎧「先にしてきたのは彰人です〜！」
🥞「うるせえ」
私たちはそのまま、テレビを見ながら時間をつぶした
23:54
🥞「もうすぐだな」
🎧「ふあ…ねむ」
🥞「おい寝んな」
彰人に体を揺さぶられながら時計を見る
後5分くらいで年が開ける
🎧「あきと〜…」
🥞「どうした？」
彰人にぎゅっと抱きついて私は言った
🎧「大好き」
🥞「んだよ急に」
🎧「え〜、今年最後の大好きだよ？もっとなんかないの〜？」
🥞「んなこと言われてもな…」
あ、と思い出したように言った彰人が、こっちを向いた
🥞「愛してる」
🎧「は、え！？」
彰人っぽくなさすぎるセリフに、驚きを隠さずにいた
🥞「今年最初で最後の愛してるだぞ、喜べ」
🎧「はぁ〜？彰人のくせに生意気！！」
🥞「彰人のくせにってなんだよ杏のくせに」
顔を逸らして彰人は言った
🥞「…嘘ではねえんだから素直に受け取れ」
顔がよく見えないけど、耳まで真っ赤だ
🎧「私のだって嘘じゃないし」
テレビから、年越しまで後10秒です！という声が聞こえた
🎧「やば！年越しちゃう！」
7秒からの参加となったが、カウントダウンを始めた
6…5…4…3…2…1…
1⁄1
🎧🥞「ハッピーニューイヤー！
あけましておめでとう、彰人/杏」
🎧「彰人！大好き！」
🥞「…オレも好き」
今年最初に呼んだ名前が
彰人/杏でよかった
あとがき
あけましておめでとうございます、みなさま
単発集更新しました
彰杏、書くのは初めてですね
地雷カプがないのでほんとなんでも美味しいです
素直になれないだけで、お互いが大好きでたまらない彰杏ちゃんのお話でした
今年もよろしくお願いします
また次のお話で
コメント
6件
🥞「は？」→「はあ！？」→「はあ〜〜…」←これ好き
わたし🥞🎧大好きなんですけど尊すぎてしにそうですね ✋( ˆ̑‵̮ˆ̑ ) おだんご様の作品全てが良い。。。。
最高ですね……( ´ཫ`) 彰人のツンデレが大好きです(( あけましておめでとうございます！今年もおだんごさんの作品見まくります✨
