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短編集です
は→白空
み→みぃぱ
【聞こえない】
みぃぱside_
俺の彼女は耳が聞こえません
完全にって程じゃないけど、日に日に耳の聞こえが悪くなっています
彼女の耳の違和感は2年前に起こりました
は【ねぇ…、みぃぱ】
は【この前言ってたデートの予定だけど…、バイトの休み取れたから行ける事になった…ッ!】
み【ほんとッ!?】
は【うん、店長から急に言われてね…笑】
み【やったぁぁぁッ!】
み【じゃあさ、前のデートで行ったカフェにもう1回行こうよ!】
は【うんッ…!あそこのコーヒー美味しかったし、また行きたい】
み【白空はコーヒーが飲めるだなんて、凄いな~】
み【俺カフェラテしか飲めないや】
は【んふっ…子供だね~?】
み【うっさいなぁッ!】
は【まぁまぁ笑、そんな怒んなって笑】
み【んぐぐ…ッ】
み【あ、あとあの雑貨屋にも行かない?】
み【前気になって買えなかった奴あったからさ!】
は【…..】
み【白空…?】
は【…..】
み【無視か~ッ?そんな奴にはデコピンだッ!】
ペチッ
は【ッ…え!?な、なにッ…どしたの…?】
み【白空が無視するからだよ~ッ!】
は【無視…?え…みぃ、なんか私に言った?】
み【うん…、言ったけど】
この時はただ聞こえてなかっただけだと思ったが…
み【あッ!白空~ッ!】手振
は【…..】
み【…ん?白空~?】
は【…….】
み【白空ッ?】白空のところへ駆け寄り
は【…、おッ…みぃぱッ!お疲れ様、そっちも部活終わったの…?】
み【あぁ…、うんッ】
は【そっか】
み【…..、白空…大丈夫?】
は【えッ、何が…】
み【最近…、俺の声が聞こえてないみたいだけど…】
み【なんかあったの…?】
は【え…】
は【なにも…?】
み【そうなの…?】
み【…なにかッ、俺の声以外で何か聞こえない事とか…あったりする…?】
は【聞こえない…..】
は【そういや…、…時々顧問の声が聞こえづらくなったり…、合図とかも聞こえなかったり…】
み【ッ…】
み【白空、今すぐ病院行こ?】白空の腕を掴み
は【えッ…、でも…】
み【俺、ずっと心配だったんだよ】
み【早めに気づいた方がいい事もあるし、行こ?】
その後病院で検査をしてもらうと…
医【…ん~、詳しいことは…まだ分かりませんが】
医【確かに白空さんは、聴力が低くなっています】
は・み【ッ…、!】
医【原因などは不明ですが、このままですと…今よりもっと音を聞き取りづらくなっています】
医【念の為お薬と、これ以上酷くなってしまった場合の補聴器をお渡しします】
医【補聴器の使い方については、お薬をお渡しする際にご説明します】
み【…、分かりました…】
薬をもらい、無くなるまで飲んだが…
白空の耳は良くなることは無かった
今はもう…、補聴器をつけても少ししか聞こえない程になってしまい
白空との会話は音がなくなり、手話か紙に書いて伝えることしか出来なくなった
白空も俺も、自分やお互いのことを考えすぎて辛くなっていった
だが、手放すことだけは絶対にしないと決めた
白空を手放せば…二度と、白空の笑顔も…白空への思いも…、全て消えてしまうと思ったから
それに…声は届かなくても、白空への想い全ては届くからだ
み【白空】
は【…….】
み【…、まだ聞こえる時に】
み【沢山…好きだよって、…言えば良かったな…..ッ】
現在進行形の低クオ
((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆オツオツオツオツオツオツオツオツオツオツ