兄ちゃんが出かけて、もう2週間
もう、帰ってこないのかな
そんな不安がよぎる
大丈夫、きっと帰ってくる
帰ってきたら、また言うこと聞いて、性処理につきあって……
それがおれの、生きる術
兄ちゃんに愛されるためには、こうするしかない
これだけ
こんなことをして、何になる
愛されないと分かっていながら、兄ちゃんと身体を繋げて
兄ちゃんの命令に従って
愛
孤独
依存
この先にあるものって、一体なんなの?
このまま続けて、なにか得られるの?
?「なにも、得られないよ」
?「こんなことに、なんの意味も価値もない」
?「だからもう」
?「やめてしまえ」
頭の中で響く声
「もうやめてしまえ」
そう、だね
もうやめようか
なんの意味もないから
価値なんて存在しない
兄ちゃんにとって俺は、ただの弟
いつかきっと、だなんて
「いつか」
そんなものないんだ
ならいっそ
俺も兄ちゃんに執着しない
もう終わりでいい
これでいい
淡い恋心は救われない
兄ちゃんが出かけて3週間
俺は夜遊びをするようになった
どこの誰だか知らない男の人に媚び売って、抱かせて、繋がって
得体の知れない満足感と、胸の奥にある焦燥感
きもちわるい
モブA「あ、君が竜胆くん?」
モブA「よかった、アイコンどおりかわいい」
竜「ありがとうございます」
モブA「さ、ホテル入ろっか」
竜「はい」
竜「……ん♡あぅ゛///」
モブA「あぁ…すごく気持ちいいよ」
モブA「まだまだ頑張ろうね」
竜「はい……っ」
モブA「てゆーか竜胆くんってさ、何でこんなことしてんの?」
モブA「見た感じお金には困ってなさそうだけど」
竜「……」
竜「ただの欲求不満ですよ」
竜「こうするしか抱いてくれる人は居ないので」
モブA「ふーん」
モブA「じゃ、俺にあえて良かったね」
竜「はい、よかったです」
こんな生活が続いた
ある日だった
春「竜胆っ!!」
しゅーりょーです
続きは伸びたら
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