TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ウェス(ヴァン?)×ズズ

一覧ページ

「ウェス(ヴァン?)×ズズ」のメインビジュアル

ウェス(ヴァン?)×ズズ

9 - 檻ではなく腕の中で

♥

121

2025年08月23日

シェアするシェアする
報告する

注意点等は1話をご覧ください




戦火の名残が残るロスサントスの夜



餡ブレラとMOZUの兵たちは次第に銃を下ろし、街の喧騒も静まりを取り戻していく




ズズはまだウェスカーの胸の中にいた


その腕は相変わらず強く、けれど先ほどのように檻のような冷たさではなかった



「…ズズ私はお前を檻に閉じ込めることしかできないと思ってた。だが違った。こうして抱き締めるだけで……お前は私のものだ」



ズズは息を吐き、肩をすくめて笑う


「……やっと気づいたんか、遅いわ。せやけど……檻ん中より、こうして腕の中の方が、なんぼかマシやな」



ウェスカーは目を細め、その笑顔をしばし見つめる


「お前の笑顔は、私の光だ。……街で笑わせるのも、私の前で笑うのも、どちらもお前の自由でいい。ただ、最後に帰る場所はここにしろ」



ズズは黙って頷いた


やがて顔を上げ、冗談をひとつ


「……ほな、俺の“彼氏枠”は一生満席ってことやな。払い戻しナシで」



ウェスカーは珍しく声を立てて笑った



その笑いは怪物のものではなく、ただひとりの男のものだった




ズズはその胸に顔を埋め、心の中で小さくつぶやく



檻でも鎖でもない、笑いと愛で繋がる場所



ここからまた、俺の舞台は続いていくんや




ロスサントスの夜に、静かな幕が降りた







*end*

この作品はいかがでしたか?

121

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚