形の良い唇を割って吸うとほのかにレモンの味がした。
「…んッ、…ふ…ぁっ…」
夢中になってる元貴の腕が、僕の首に絡みつく。
あぁ、好きな人に求められるってこんななのかな。
この前のキスとは全然違う。
たとえ、誰かの代わりでも。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(mtk 目線)
これ以上ここにいたら甘えてしまう。
そう思って立ち上がったけど。
腕を取られて、ここにいて良いよって言われてしまったらいとも簡単に崩れ落ちた。
(若井。わかい。…滉斗。
ねえ、好きだよ。寂しい。)
そうして目の前の優しい手に縋りついた。
涼ちゃんの舌に導かれるようにして絡めあうと唾液が交じり合うのがわかって、体の中心が甘く痺れ出す。
「ん…! は、っ…ッ。」
「元貴、もっと口開けて」
逃げても追いかけてくるから呼吸が苦しくなって、思わず唇を離すと間髪いれずに首筋に噛みつかれた。
鎖骨を辿りながら印をつけられるのがわかる。
吐息が肌をなぞると体に力が入らなくなって、涼ちゃんの肩にひたいを当てて寄りかかった。
同時にシャツの下から手が侵入してくる。
「ん…ッ、…ぁ…」
自分じゃないような声が出て、恥ずかしさのあまり手の甲で口元を抑えた。
涼ちゃんは周りを優しく撫でるだけで、なかなか尖りに触れてくれない。
なのに、その手とは裏腹に唇は俺の耳を執拗に攻め立てる。
そのアンバランスさがもどかしくて、涼ちゃんの首にしがみついた。
「…どうしたの?大丈夫?」
涼ちゃんが耳元で囁く。
わかってるくせに。
「……。」
触ってほしいけど、羞恥心が勝って答えられない。
「しょうがないなぁ」と優しい声が耳元で聞こえたと思ったら、急にシャツを上までたくしあげられ先端を吸いあげられた。
突然の刺激に背中が跳ねる。
「んッ!…ぁ…っ…」
「元貴、どうして声抑えるの?
欲しかったんでしょ?もっと聴かせて。」
どうして?
全部をさらけ出さない事で罪悪感から逃げてるだけだ。
真っ暗な中に若井を思ってる気持ちだけが俺の中に残って、それに勝手に義理立てしてる。
ホントは無意味な事だってわかってるけれど。
なんだか別の生き物のように這い回る舌にゾクゾクと熱が押し寄せ、思わず胸元の涼ちゃんの髪をくしゃくしゃと握る。
「元貴…ベッド行く?
もう、辛いんじゃない…?」
涼ちゃんの手が服の上から俺自身に触れる。
「…っ。」
とっくにそこには熱が溜まって、腰の奥が甘く痺れていた。
ふるふると首を横に振って答える。
「…ここで、したい。」
「うん。」と涼ちゃんが短く答えた。
ずっと向かい合ってた俺を抱きかかえると反対向きに体位を変えられて。
涼ちゃんに背中から抱きかかえられると、俺よりも大きいからだにすっぽりと収まってしまう。
後ろから長い腕が伸びてきて、服のなかに滑り込むと熱の中心に触れる。
直に触られる生々しい感覚にビクリと体が震えた。
「かわいい…。ちゃんと感じてる。」
そういうと、俺のものが見えるようにする。
恥ずかしくて顔を横に向けると、すかさず顎を持たれて後ろから口をこじ開けられた。
先端からトロトロとひかる液を利用され、手のひらで包み込んで擦られると更に脈打って自身が大きくなるのがわかる。
その間もずっと舌を絡められて、体中のあちこちから襲ってくる快感に腰が勝手に動いてしまう。
「ぁ…ちょ、もうッ…っ。」
絶え間なく与えられる刺激に逃げそうになると、背後から耳元で涼ちゃんがそっと囁いた。
「もとき…いいよ。 若井だと思っても。」
「…!」
その瞬間にイキかけて、自分でも動揺した。
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ああダメ
うまく書けない
涼ちゃん難しい…
コメント
4件
えっと…とりあえず天界行ってきます
涼ちゃんの優しさが😭 なんとも切ない... めっちゃ表現最高です!!
いんゃ!藤澤さんだ! 若井さんと思ってもいいよ、あたり、藤澤さんすぎて泣ける! 好きぃ…✨