主人公「湊(みなと)」
登場人物⤵︎
「wrwrd(wrwrdメイン.ゾム)」
「オリキャラ.蒼(あおい).瑞貴(みずき)」
「モブ」
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身請けに興味はないか?
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頭が真っ白になった。嫌な予感はしていたが、まさか本当にこうなるとは…。
とにかく断らなければ…。
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湊「楼主様?なんのご冗談を…」
ゾム「至って真面目や」
湊「ですが…」
ゾム「興味があるか・ないか、ただそれだけや。」
湊「ないと言えば嘘になりますが…」
ゾム「そうか、」スッ
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そう言って立ち上がったかと思えば、こちらへと近づいてきた。
目の前に片膝を立てて座ると、顎を上げ、接吻(キス)をしてきた。
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ゾム「チュッ」
湊「へッ?カアァ////」
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思いがけない行動につい照れてしまい、顔が真っ赤になった。
まさか….まさかである。
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ゾム「湊…俺はお前を気に入った。お前を身請けする。 」
湊「えぇ!?ちょ、ちょっとお待ちください!!」
ゾム「なんや?嫌やったか?」
湊「そ、そうではなくて…なぜ急に!」
ゾム「言うたやろ気に入ってん。」
湊「だとしてもですよ!!初対面ですよ!?」
ゾム「おぉせやな。」
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楼主のあまりの冷静さに頭が狂いそうになった。 まるで俺が可笑しいかのようだ。
専属の禿は隅の方で少し微笑みながらこちらを見ている。 身請けを喜んでいるかのように。
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湊「…わかりました。でも!」
ゾム「なんや?」
湊「1週間、ここへ通っていただけますか?」
ゾム「…なんでや?」
湊「そ、の、もし私がその日までにあなたに堕ちなければ私はあなたに身請けされません。」
湊「逆に言えば、その日までに堕ちたらあなたに身請けしてもらいます。」
湊「この条件を飲んでいただけないのであれば、私は傷物になり、自殺します。」
ゾム「…分かった。ただし俺も条件がある。」
湊「…はい。」
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当たり前と言えば当たり前である。一方的な条件で、しかも花魁の分際で
相手がこの条件を飲むわけが無い。何が来ても応える。
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ゾム「1週間他の客は取るな。」
湊「…はい。それだけですか?」
ゾム「あぁせや。」
湊「分かりました。」
ゾム「必ず身請けする。本気で堕としにいくからな。」
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そう言って部屋を出ていった。余程緊張していたのか、力が抜け、立てなくなった。
急いで禿が駆け寄ってきて支えてくれた。
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蒼「…湊様は、身請けが怖いですか?」
瑞貴「失礼だとは承知の上です。」
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そう聞かれた。怖い、か。そうなのかもしれない。
怖い、そうだな、それは俺の幼少期が関係しているのかもな。
俺の幼少期は、