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昔々、この世界は一つだった。
妖怪と人間が共存し合い、互いに協力し、生きている時代があった。
しかし、人間共は妖怪を裏切っていた。
そのため一部の妖怪は、人間と別の世界ー自分たちの世界を作ろうと考えていた。
それが、「隠世(かくりよ)」。現世(うつりよ)と対照的に、表には出ない、隠れた世界。
しばらく妖怪が姿を消し、二つの世界の間に結界を張った後。
妖怪の存在は、人間の記録から“完全”に消された。
妖怪に会いたがるものや、いつまでも仲良くしたがる者は処刑され、こうして人間は次第に妖怪のことを口に出さなくなった。
そう、そしてこの物語は、その隠れた世界ー“隠世”の日常である。